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飲み会に来た人が評価される??心理学の『近接性バイアス』を読み解いて対策を考えてみる

こんにちは!今日は昔の上司から出た発言と、心理学に関する記事がリンクしたので、そこから思ったことをお話しします。

読んだのはこちらの記事です。

記事の趣旨としては、リモート勤務する人はそうでない人(出社をする人)よりも評価が下がってしまうことや、存在を忘れられてしまう事例が紹介されており、それは心理学でいう『近接性バイアス』で説明できること、また近接性バイアスを前提にどう対応したらいいかについて踏み込まれて紹介されていました。

私の近接性バイアスに関する嫌な経験

私は直近2年はフルリモート勤務(社員全員フルリモート)なので、あまり近接性バイアスで理不尽な思いをせずに過ごしていますが、上の記事でそういえば。。、という事例があったのを思い出しました。

まだ私が出社前提のJTCにいたころの昔話ですが、当時の部長が『評価が全く同じでどっちか選ぶなら飲み会に来る奴の評価を上げるよな。ガハハ』という趣旨の発言をしており、私はドン引きした、というものです。

実際にそう評価するかどうかはまた別として、そんなこと口に出すなよと言いたいところですが、彼の考え方もまた『近接性バイアス』によるものだったのかなと、この記事を見て思いました。

バイアスは悪だ!とは言うけれど。。

近接性バイアスには、思考の偏りを意味する『バイアス』という語が入っています。

バイアスという表現にはかなりネガティブなイメージがありますね。わかりやすいところで言うと『男性だから育児よりも残業した方が一人前になれていいだろう』とか『既婚者の女性はキャリアなんて望んでいないだろう』といったものでしょうか。

どうしてもネガティブなイメージがあるため、『バイアスなんてダメだ!』と考えがちです。ただ、Googleの生成AIGeminiによると、日頃の意思決定がバイアスのおかげで素早く出来、バイアスにより意思決定の脳疲労が抑えられている側面もあるようです。

脳の処理機構一つでもあるため、バイアスを悪で消し去るべきものと考えるのではなく、バイアスとどう共生するかを考えたほうがよさそうです。

近接性バイアスに負けないコミュニケーションとは??

では個別の近接性バイアスに話を戻します。
近接性バイアスと共生するとしたら、リモート勤務や時間成約のある人は不利で、常に上司と仲良く行動して、一緒に飲みに行く人が有利なのでは??と思うかもしれません。

ただ物理的に距離が離れていたり、時間に制約があってもやりようはあると思います。上記の記事ではリモートワーカーに向けて、テキストだけのやり取りでなくWeb会議を増やすことや、会議での発言を増やして存在感を増す手法が紹介されていました。

Noteを読んでいる方の中にはリモートワーカーでない方も多くいらっしゃると思うので、私が社会人になってから(ワーママになってからも)実践している『何気なくやっていたものの、周囲からは妙に好評だった』出社・リモート両方で使えそうなコミュニケーション術を紹介します。

ワーキングペアレンツなどで時間に制約がある方にも、周囲の近接性バイアスとの対応/共生方法として参考になれば嬉しいです。

①目を見て大きい声で挨拶をする

え??いきなり幼稚園レベルじゃん?と思う方もいるかもしれないのですが、フルリモートへ転職する前の会社員時代に周りを観察していると、意外と出来てない人が多かった印象です。

特に、自分がすでにデスクに座っていて後から来た人が『おはようございます』と言ってきた際、こちらの顔を相手の方へ向けて挨拶するのは、相手にとって嬉しいようです。
(このような挨拶をするようになったのは裏話があり、おはようございますの声が小さい方が多いので、誰なのかを確認するつもりで顔を見て挨拶していたところ、相手からは『顔を見て挨拶してくれた!』と思ってもらえたようです。棚からぼた餅ですね笑)

また当時の上司には私のこの挨拶が心に残っていたのか、私の結婚式での主賓(上司)スピーチで私のことを褒める際は『挨拶が素晴らしい』というものでした笑

②相手が話していたことを後日話題に出す

これはリモートでも出社でも使える方法で、相手が前に楽しそうに話していたことを後日、『あれどうだった??』と話題に出す、というものです。

例えば話し相手が『今度〇〇のライブに行くんですよ』と話していたら、そのライブが終わった頃ぐらいに、そういえばライブどうだった?と聞くとノリノリで話してくれることが良くあります。

自分の好きなことを話題に出してくれる嬉しさはもちろん、前に話したことを覚えていてくれた感激もあるようで、実際その話し相手から『よく覚えてたね!』と言われます。

①②のおかげなのかわかりませんが、メーカー時代に他拠点から出張で来た同期から『この拠点で色々な人の話聞いてると、Kashiwaさんめっちゃ評判良いね!』と言われたり(新人の時なので全然成果は出していないのですが汗)、他部門との連携で何か無茶なお願いしないといけないときにも意外なほどスムーズに受け入れてくださったりということも経験しているので、①②のような行動は決して馬鹿には出来ないのでは、と思います。

最後に

バイアスと聴くと悪いもののイメージがつきまといますが、人間の脳の構造上、それをゼロにするのは難しいようです。

そのため、今回紹介した近接性バイアスの場合は、それがある前提でどう対応するかがコミュニケーションの鍵になると思います。

コミュニケーションの鍵の具体例として2つ(幼稚園レベル!?)紹介しましたが、それのおかげなのか仕事がスムーズになったりポジティブな印象を与えるケースも有りました。

リモート勤務や時間成約を理由に理不尽に評価を下げられるのは論外ですが、何か出来ること・相手が喜ぶことはないかな、と考えて行動するのが、近接性バイアスに抗う一つの手段のように思います。

それではまた!

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