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フランス語検定準一級二次試験についてのレポート

昨日、フランス語検定準1級の二次試験を受けてきました。

試験内容は口頭試験のみで、議題はいわゆる exposé と呼ばれるフランス語の試験にはつきもののアレです。つまり、賛成か反対かを具体的に答えたり、ある事象についてどのように考えているかを論理的にまとめて説明する「口頭論述」です。

「即興」の練習


今までに受けたDELF(たとえばB2)のような試験では、準備時間が20分もありますし、発表時間も10分あるので構成をしっかりと練ることができます。それに比べて今回の試験では、準備が3分と発表が3分ですから、ほとんど「即興」状態で話す、といって良いでしょう。

要するに、論述の「型」みたいなもの(まず理由を2つあげて、その後に具体例を入れて、、、のようなもの)は事前に用意しないことにしました。

とにかく準備時間には、与えられた議題について最初の2分ぐらいで思いっきり(賛成・反対含めて)案を出し、残りの1分でそれらを論理的に構成し直して本番に挑む、という方法でいきました。

今回の議題


与えられた議題は2つで、それのどちらかを選びます。今回は、「レジ袋の有料化についてどう思うか」と「安楽死について賛成か反対か」の2題でした。

安楽死については、正直予備知識が少なかったので諦めました。

ここでは、

・どのような国が「安楽死」を受け入れているのか
・受け入れている国における「安楽死」をするための条件
・家族の同意の有無が必要か

など、知らなければいないことがたくさんあるのでパスです。

たしか「外国人向け」に安楽死を受け入れている国はスイスのみで、日本人の方が1人受けられたことがあった気がします(この程度の予備知識じゃ不安)。

もう一つのレジ袋に関しては、「環境問題」にすり替えて対応できると思ったので、こちらを選びました。

準備時間


準備時間には、まず先ほど言ったようにできるだけ多くの案を紙に書き出します。

・レジ袋はゴミになるし、無料だと何も考えずもらってしまう
・家庭ゴミにおけるレジ袋は少ないから、効果は薄いとも言える
・ストローなど、その他多くのプラスチックゴミはある
・エコバックは衛生面などの問題がある
・大事なのはレジ袋が有料になることではなく、環境への意識を変えること
・メディアは1袋〜円だからエコバックにすれば「節約」などの表現が多い
・レジ袋だけでは環境に大きな影響はないかもしれない

そして、残りの1分でこれらを「論理的に」主張するために、メモに矢印や番号を書き加えて並び替えていきます。

ここでやっと、賛成か反対かを明確にし、少しずつフランス語でどう表現するかも意識し始めます。

話す内容


とりあえずここでは、この政策には賛成であるという立場を明確にして、

・レジ袋は今まで何も考えずにもらっていた
・その意識が「日本のプラスチックゴミの多さ」につながっていたと思う
・「有料化」はここに意識を向けることにつながったと言える

これをサクッと話します。一方で、

・家庭ゴミにおける「レジ袋」の割合は少ない
・衛生面などで問題がある

などの反対意見があることにも触れておきます。そして、

・ストローやその他のプラスチック製品の削減が進んできた
・問題点を見つけたら、すべきはその解決であって実行の中止ではない

という論にして、「レジ袋」それ自体ではなく、少しずつ環境問題全体の話にしていき、

・これは長い目で見たとき、社会の発展の出発点になりうる

という結論で締めました。

残念ながら自分のフランス語がたまにどぎまぎしてしまい、メディアのことなどには触れることができませんでした。

自由質問


その後、面接官の質問にいくつか答えるのですが、

・日本人とフランス人はどちらが環境への意識が強いと思うか
・日本のガソリン税は他国と比べてどうか
・我々はどのように環境への意識が高まってきているか
・環境問題への配慮のためにあなたはどんな取り組みをしているか

など、もっとあったと思うけれど色々聞かれました。

とにかく、相手はマスクにフェイスシールドをしているので聞きづらく、口の動きや表情が読めないので「耳勝負」です。

ざっとでしたが、以上が面接ついての流れのレポートです。

そこまで大変なヘマはしていないので大丈夫だとは思うのですが、一応結果が出るまでじっと待ちたいと思います。

また後日、受験の流れだけでなく、これを受けて考察したことをちゃんと言語化しておこうと思います。

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