パーティーしようおじさんのことが嫌い

こんばんは。永田佑衣です。

改めて、しあわせ学級崩壊「幸福な家族のための十五楽章」にご来場いただいた皆様、ご来場は叶わなくとも応援してくださった皆様、ありがとうございました。

2020年3月、公演1週間前に劇場の封鎖により中止となった公演が、一年越しに執念やら怨念やらを込めて上演を終えた今、当然のようにぽっかりなっています。呪われた兄弟たちのお話でしたが、私たち出演者もまた同時に呪われていたように思います。まだ予断を許さない状況ではありますが、ひとまず千秋楽まで終えられてほっとしています。呪いが解かれて本当によかった。

しあわせ学級崩壊には2回目の出演となりました。同じ劇団に何度も呼んでいただけるのは本当にありがたいことです。この劇団はそもそもえげつない強度のあるしあわせ学級崩壊の劇団としての力(パワー)が柱としてドンとあり、そこに体として客演を肉付けしているんだなと毎度思います。演劇におけるカンパニーというのは本来そういうものなんでしょうが、しあわせ学級崩壊は骨がめちゃくちゃ太い。そういう点で、今回途中で佐藤すみ花さんが降板になり阿部遊劇手くんが代役となった時もあまり心配はありませんでした。作劇に関して僻みひなぴに揺るぎないものがあると信じていればよいだけだったので。また信念やプライドが感染症対策や客演に対するケアの面でも一貫していて、かなりのびのびやらせてもらっている実感がありましたし、お客様から感染症対策の徹底を褒めていただいていたのも、そうでしょうという気持ちでした。大昔にオファーをいただいて誰かから「あそこはうるさくてこわいからやめたほうがいい」と言われて間に受けた私ですが、今はこんなにちゃんとした劇団なのに…と思うほかなしです。正直言ってこれから彼らは売れるので、大売れする前にあと4回くらい出たいです。そんで2回くらいすみ花さんと共演したいです。阿部くんのキリコは紛れもなくピカイチでしたが、しあわせ学級崩壊に出るピカイチなすみ花さんを私は一刻も早く見たい。その時は共演じゃなくてもいいな、客席からマイクを持つすみ花さんを見た時、私は泣くと思います。

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今回、一番台詞数の少ないヒロインであり、田中健介くん演じるマヒロの首を優しく締める真綿女、福井夏ちゃん演じるアンネに執着されまくる女、ナゴミをやるにあたり、実は頭悪くあろう、ということを心がけていました。何にしたって鈍すぎるしあらゆることに無自覚であろうと思っていました。頭の弱いヒロインなんて甚だ時代錯誤的な役作りではありますが、そうであればあるほどマヒロを苦しめられるだろうなと。不思議な兄弟たちの中ではかなり没個性というか、ずいぶん地味なヒロインだなと我ながら思っていましたが、狡猾だったり強かだったりする面は他の兄弟に任せて、大騒ぎする彼らを見て目では怯えマスクの中では笑ったりしていました。あとこの記事のタイトルはマジでひなぴに相談すらしてない裏設定です。役作りの裏話なんて本当はお客さんに伝えるべきじゃないですね。板に乗った時の姿と言葉が全てであるべきですね。でも興が乗ったので許してください。

皆様にはこの作品をどのように受け取っていただけたんでしょうか。紛れもない演劇であったはずなのですが、Twitterではライブと書かれていたりして少しモヤりもしましたが、まあ受け取り方は人それぞれですね。こんなご時世に、あんな駅から遠いところまでてくてく来てくださっただけで本当にありがたいことです。願わくば綺麗な照明の光ひとつ覚えていてくださればいいんですが。本編中の台詞回しに引きずられて今日は格式ばった言葉遣いになってしまっていることをお気づきでしょうか。

兎にも角にも、3月14日まで出演者、スタッフ、お客様の中に体調不良者が出ないことを祈るばかりです。皆様どうか手洗いうがい消毒を徹底して健やかにお過ごしください。小劇場演劇で終演後面会がなくなって久しいですが、皆様お元気でいらっしゃるのでしょうか。幸福であるといいなと思います。私は今日の昼スタバのほうじ茶ティーラテのグランデを飲んでから吐いてないのが不思議なくらい気持ちが悪いです。最悪。

ということで、本当にありがとうございました。今のところ決まっている舞台は11月の日本のラジオ、かなーり遠いので夏なんかやれたらいいですが、授かりもん(?)ですんでこればっかりはどうなるかわかりませんね。今後ともひとつよろしくお願いします。

(サポート、お誕生日プレゼント送ってくださった方々、めーーーーーーーっちゃうれしかったです!!ありがとうございました!!)

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