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仕事のやり甲斐って?

20代は、静岡市内にある総合病院の管理栄養士として働いていました。30歳を過ぎた頃、次のステップへ動き出す時期かな〜と思うタイミングがやってきて、田舎へ引っ越す(戻る)ことに。そこで就職活動をすることになったのですが、条件に合った病院栄養士の募集があまりなく、たまたま募集していたのが介護老人保健施設(以下、老健)の管理栄養士でした。正直、腰掛けのつもりで面接を受けたのですが・・何だかんだで、その老健に12年半もお世話になりました(そのうちの2年は産休・育休をいただきましたが)。

その老健で、自分なりにやり甲斐を感じながら働き続けられたのは、
『利用者さんの反応が
 ダイレクトに伝わってくる』

ことが大きかった思います。

病院時代は、栄養管理実施加算が始まった時期でもあり、来る日も来る日も、各科からFAXで栄養科へ届く栄養スクリーニングシートを見ながら、机上で黙々と栄養管理計画書を、残業して手書きしていました。患者さんの顔すら全くわらからない状態で。

と、言うわけで患者さんとのコミュニケーションに飢えていた私は、老健入職1年目から、なるべく利用者さんとのコミュニケーションに時間を割き、施設栄養士の「顔」を覚えてもらうように、事あるごとに施設内をウロついて(笑)地道に声をかけ続けました。すると、利用者さんが私を見つけてあれこれ要望を話してくれることが多くなり、また他部署からも、食事の相談や利用者さんの日々の様子など、色々な情報を寄せてくれるようになったのです。そうやって仕事の『ニーズ』が具体的になってくると、栄養士としての目標が明確になり、その結果『食べて元気になっていく姿』を目の当たりにして、
「やっぱりこれが栄養士の醍醐味なんだな〜」と、やり甲斐を感じるようになりました。

自分の持っている知識や経験を活かし、それが人の役に立っていると実感できることは、仕事のやり甲斐につながっていくものなのだなぁと改めて感じます。

そしてやっぱり忘れてはいけないのが
『想像力』と『コミュニケーション力』
どちらも直接的ではないにしろ、
仕事のやり甲斐につながる
大切な要素だと、身をもって感じる今日この頃です。