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日々の事47

苦境を乗り越えたバンド

バンドの主柱であったwowaka氏の逝去により三人体制になったヒトリエが、再始動となるアルバムを2月17日に発売した。
その名も『REAMP』。リアンプとはクリーンな状態の音をあらかじめ録音しておき、後から細かい音作りをする楽曲作成の手法のこと。もう少し詳しく言うなら、ギターからオーディオ・インターフェースを経由し、DAW(またはレコーダー)に録音して「後で」音作りをするという概念。「再度アンプを通す」という意味で「Re」Ampと呼ばれている。今までのバンドを新たにするという意味ではうってつけのネーミングではないか。

wowaka時代の(というのは気が早いかもしれないが)ヒトリエが好きだった自分としては、楽曲の要であった、語弊を恐れないなら「バンドの魂が抜け落ちてしまったヒトリエに聴く価値はあるのか?」というのが正直な気持ちだった。しかし同時に、苦しみを乗り越えたバンドを応援したくもある複雑な心境があった。それは多くのファンが抱えている(あるいはいた)だろう。

バンドメンバーはそうしたモヤモヤに対してインタビューで雄弁に答えている。

このインタビューを読んで、そして発表されたMVを聴いた。

どんな面下げ
その姿にまだ縋り付くかって?
壊れたらその時に考えるよ

歌詞に込められた想いに心が震えた。
もちろんそこにかつてのヒトリエの姿は無いかもしれない。でも、確かに生まれ変わったバンドのパワーに細かいことはどうでもよくなった。

バイバイする瞬間すら教えてくれないのさ神様
冗談にもならないよなこんなんでも存在する
生きてんの
泣いてる顔笑ってる顔あがいてる顔全部
見せるよ
忘れないように

ファンにできることなんてたかが知れてるかもしれないけど、やっぱこのバンドが好きだから、ずっと追いかけたいと思った。今はLIVEに行けないかもしれないけど、絶対に行ってやる。それがwowaka氏への最大の花束になるはずだから。LIVEで飛び上がって、叫んで、盛り上がって、愛する曲たちを熱唱する。それをきっと見ていてくれると信じて。

最後に一曲、自分がヒトリエで一番好きな曲を添えて。

今日はここまで。

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