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【イベントレポート】D2C STRATEGIES FORUM〜FRACTA×D2C&Co.セッション〜

こんにちは、広報の花沢です。急な雨が続いたり暑い日が戻ったりと、安定しない日々が続きますね。そんななか、東京では暑さにも負けない非常にホットなイベントが7月に開催されていました!ということで、2021年7月16日(金)にDIGIDAY開催のイベント「D2C STRATEGIES FORUM」のレポートをお届けします!

今回はスポンサードセッションとして、FRACTA 執行役員の狩野をモデレーターに、丸井グループのD2C&Co. 共創メディア担当 Manager 面屋さまをゲストにお招きしました。

トークでは「共創」と「伴走」。仲間と描くブランドの未来 オンラインとオフラインの境界を越えるMixedFlat(ミックスドフラット)をテーマに、D2Cを支援する者同士の想いや一緒に取り組んだD2Cブランド向けサービスについてお伝えしました。

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それでは当日のセッションをお送りします!(以下、敬称略)

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狩野)ではまずはD2C&Co. さんの会社についてお伝えいただけますか?

面屋)ありがとうございます。まず丸井グループについてのお話をさせていただくと、小売とフィンテックをかけ合わせたビジネスモデルを展開している会社です。いくつかグループ会社があるなか、D2C&Co.という会社が2020年に立ち上がりました。こちらはD2Cエコシステムの発展を目指してD2Cプレイヤーを支援する会社です。丸井グループはもともと「個のエンパワーメント」をとても大切にしていて、今の世の中の当たり前を疑って、誰も取り残されない社会をつくるということを本気で考えています。D2Cブランドさんも、今はなし得てないけれども新しい未来や価値観、そして世界をつくっていくことを企んでいる方々が非常に多いなと共感する部分があるんです。
丸井グループがお手伝いさせていただき、そうしたブランドさんが広がっていくことで世の中を変えていく推進力になれればという想いで会社を立ち上げています。

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狩野)丸井グループさんは場の提供や商業施設というテーマで語られることが多いかと思いますが、世の中をより良くするためのエコシステムの実現、これはD2Cという文脈では社会に価値を生み出すブランドと想いが通じる部分ですね。

オンラインとオフラインの境界を越えるMixedFlat

狩野)それでは次に本題ということで、今回のセッションタイトル『「共創」と「伴走」。仲間と描くブランドの未来 オンラインとオフラインの境界を越えるMixedFlat』にもある、MixedFlat(ミックスドフラット)とはなにかということについてお話します。

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狩野)今までオンラインオフラインの融合はマーケティング界隈で主にOMOやオムニチャネルなど、DXの手段として語られてきました。しかしこれからはユーザビリティという観点でも、生活者がアクセスするときに場所や時間の制限なくフラットにブランドに接続できるという考え方が必要になると思っています。ですので、ある程度アセットを揃えることは前提としつつも、「生活者起点で自由度があるか」という意識をもつべきだと考えます。人と接客のキュレーションをAIが担い、生活者は何もストレスがないということよりも、そこに介在する人の魅力や接客の価値が重要ですし求められています。

現在はコロナによってオフライン店舗でのコミュニケーションは難しい状況ですが、アメリカのD2Cがそうだったように、この後日本でもゆり戻しがくると思います。ただ、その先にMixedFlatという考え方をもっておくことが、ブランドの飛躍的な成長に繋がるのではないのかと考えています。

「仲間と共に成長」を後押しするD2C&Co.の取り組み

狩野)D2C&Co.さんがオフライン支援として提供しているサービスに、「OMEMIE」「5PM Apartment」があります。まず「OMEMIE」を私からご説明します。

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OMEMIE

「OMEMIE」は簡単にいうと、ポップアップストア出店サービスです。FRACTAでも立ち上げをお手伝いさせていただいたサービスなんですが、ブランドの新しい出店の形を提案するものです。これまでスモールブランドやD2Cを始めたブランドにとって、お店を借りることはコストや煩雑な出店準備などにより、非常に敷居が高いものでした。そうした出店のボトルネックを解消し、できるだけ簡単に出店できるようにしたいというところから生まれています。

FRACTAでは、ブランドが世の中にお披露目されるようなイメージで「OMEMIE」というネーミングをご提案したりしたのですが、もう一つ大切なサポートとして「仲間のために仲間の声を聞く」ということを行いました。サービスを世の中に出すにあたり、D2Cブランドに喜ばれるんだろうか、本当に必要な機能が揃っているんだろうか、というOMEMIE側が抱える不安を弊社のパートナーに直接ヒアリングしてみたんですね。そうしたら皆さんから忌憚のないご意見をいただいて。本当に必要なサービスだという実感も得られましたし、こういった条件だと難しい、こんな支援があったら嬉しいというアドバイスもいただきました。実際、サービスのリリース前にそうした声を反映してアップデートも実施できました。
このように、商売の垣根を超えて仲間としての関係性を築いていくことも、これからの時代に必要になるのではないかと感じました。

それでは次に面屋さんから「5PM Apartment」についてお話します。

5PM Apartment

面屋)まず、「5PM Apartment」の母体に「5PM Journal」というメディアがありまして、こちらについてご紹介させていただきたいと思います。

最近お客さまの声を聞いていると、プロダクトの機能とか価格だけではなくて価値観で選びたいという方が確実に増えていると感じます。その一方で、それはなかなか探しにくいという悩みもあり、かつブランドさんも自社ブランドの価値観と共鳴してくれる方を選びにくいという悩みを抱えていました。ですので、ブランドさんの価値観をしっかりお客さまに伝えるメディアが作れれば、それがお客さまとの出会いになってD2Cエコシステムの発展に寄与していくのではないかという想いで「5PM Journal」を作らせていただきました。

「5PM Journal」ではブランドさんの想いや背景、プロダクトを丁寧に取材して配信していますが、特徴的なのは、先ほど狩野さんからも仲間という話がありましたが、ブランドさんと5PMの関係性にあります。これは単なるビジネスパートナーというよりは仲間という感覚が非常に強く、一つのコミュニティとしてブランドさんからも色々と忌憚のないご意見をいただいています。なかでも最近「せっかくブランドがこれだけ集まっているんだから一緒に何かできると面白いよね」という声が大きくなっていて、ブランドさん同士の競争ではなく実験場、サンドボックス的な役割がでてきています。そうして実際のポップアップを合同でやってみようということで、今回初めて実施したのが7月の「5PM Apartment」でした。

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▲実際のポップアップスペース。※ポップアップはすでに終了しています。

ここでは、ブランドさんの商品を置くだけではなくて積極的に試せる環境を作ったり、オンライン送客するようなツールを入れていたり、ブランドさん同士のコラボレーションといった有機的なブランドの垣根をこえた発信ができる場所になっています。

狩野)「5PM Apartment」を開催してみて、D2Cブランドさんからはどんな声がありましたか?

面屋)ブランドさんも我々も、コロナ禍でどれだけお客さんが来てくれるのかというところは正直悩んでいました。政府からの要請もあり、丸井グループとしても通常行っているような積極的な販促がかけられない状況で、「5PM Journal」やブランドさんのコミュニティ内での発信を中心にできることを行いましたが、結果的に予想以上のお客さまにご来場していただけました。日頃からお客さまとコミュニケーションしているコミュニティの強さを感じましたね。また、実際に来店されるお客さまは、すでにブランドさんに興味があって購入の一歩手前であることも非常に多く、スタッフさんと話したい、接客を受けたいという強い意思をお持ちで買い上げ率もとても高い実感でした。

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狩野)D2Cブランドはデジタル面で注目の集まることが多いですが、こうしたイベントや出店サービスがあることでオフライン進出も飛躍的に広がるのではないのかなと、我々も実感しています。「5PM Apartment」のようなイベントへの出店に不安があるブランドさんに向けて、実際のサービスの魅力がどこなのか、もう少しお聞かせいただけますでしょうか?

面屋)大きく3つあると考えています。
一つめは、負担が少なく出店できることです。通常単独でポップアップを出そうとすると、スペースや家賃によって変動はありますが数十万〜数百万かかると思います。けれど今回のイベントは、5PM Journalに参加しているブランドさんの中から選定し、スペースを按分して展開しているので、ブランドさんの世界観を守りながら気軽にリアルを試していただける場になったかなと思っています。
二つめは、接客です。運営はマルイのスタッフーー実は私も売り場に立ってたりするんですけれども、小売りで販売経験のあるスタッフが店頭に立ち、ブランドの想いやストーリー、商品の魅力をしっかりとお伝えする接客ができることも価値の一つと考えています。
三つめは、集客ですね。ブランドさんのコミュニティと、5PM Journalのコミュニティ双方からの集客で、コミュニティによる集客を最大限活かせるということが魅力だと思います。

仲間と共にMixedFlatな未来を築いていく

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狩野)ありがとうございます。では最後にメッセージをお伝えして締めくくりとさせていただきます。FRACTAのD2C支援は、小売りの発展に願いを込めているところもあり、世の中にすてきな選択肢が増えて生活者一人ひとりに最適な正解が存在する、そんな未来にしていきたいと考えています。D2Cを応援していく立場でもあるので、ぜひ皆さんと共にMixedFlatな未来を築いていきたいです。

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ご来場、またオンラインでご参加いただいたみなさまありがとうございました!ぜひ我々のD2C支援サービスを活用してお客さまとのコミュニケーションを深め、ブランドと生活者が楽しくつながる世界の実現をともに目指していけたら嬉しく思います。

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