メンバーでアナログゲーム大会をしました
札幌の学習支援団体、NPO法人Kacotam(カコタム)では、テストも終わり、長期休みの宿題が出る前に子どもとメンバーでアナログゲーム大会を一部の活動場所でやることになりました!
実施の前に、ルール確認やゲームの選別などのためデモプレイが必要だろう!と先日、メンバー内アナログゲーム大会を行いました。
以下、各ゲームをやった感想です。
・それぞれのゲームのルール説明はざっくりしたもの。
・今回は上のような事情により、子どもと一緒にメンバー(大人)がやるもの、しかも大勢で一斉に、という観点からの感想です。
もしかしたら、こども食堂でアナログゲームをそろえようかな?と思っている場合にも、参考になる……かも!?
<最強の定番>ナンジャモンジャ
カードをめくり、出てきた動物?モンスター?の絵が初めましてなら、名前をつけてあげます。カードをめくるうちに、その子が出てきたら決めた名前を一斉に言います!
一番早い人がカードの山をゲット。
メンバーがぱらぱらと集まったところで、アイスブレイク的にやることになったのですが、いやあ、やっぱりしっかり盛り上がる!子どもと一緒にやっても鉄板だと思います。
私は花江夏樹さんの動画でしりました。
緑色の子に「もふ蔵」という名前がつけられたのですが、私、なぜか途中で遥か昔にやったときの記憶が蘇ってきて……そのときの名前「クリスマス!」を突然叫んでしまって、みんなを混乱の渦に叩き落としてしまいました……。
「手短脚長ふさふさ目ぎょろっと」という長〜い名前がつけられたときには、「てみじかあしながふさふさめぎょろっと!」と、心折れずにすっきりはっきり言った人が勝ちました(笑)。
しかしふと思ったのですが、学校であだ名が禁止される、ということも聞き及ぶ昨今、もしかしたら見かけの特徴で名前をつけるのはあまり、好ましくないのかもしれないですね……?
いい名前が思いつけなくてもじもじしちゃう子もいるので、そういうときにはメンバーの苗字とかもらってもいいのかも。「高橋さん」とか。
あと記憶力に自信ないとちょっと尻込みしちゃう、かも。でも、名前をつけることが続くとカードの山の枚数は増えていって逆転も可能なので、記憶力だけで勝負っていう風にもならないかな?
誰が一番に言ったか、判定する審判がいるといいかもしれない。
<同じものを探せ!>ドブル
各カードに8つのマークがあります。
カードをめくって、めくったカードと山札の一番上のカードを見比べると、1つだけ同じものがあります。それを素早く見つけて、一番最初に言った人がカードをもらえる!というゲーム。
……というやり方でやっていたのですが、今回、「え、説明書にはそうは書いてないですよ」と言われてしまって、あれえ?となりました。どうやら、こども食堂でやっているうちにルール説明が必要最低限の簡単なやり方でやるようになっちゃってたみたい。まあいっかーってこのやり方でやりました。単純なので年齢層関係なく、大勢でもできる。
マークの名前は特に決まっていなくて、みんなに伝わればいいので氷を「アイス!」っていう人もいたり。太極図を「陰陽師!」って言った人がいて「陰陽師……かなあ……?」って言いながらみんな太極図が出たら「陰陽師!」って言うようになってしまいました。
ジンジャークッキーのマークとかあんまり馴染みないですよね。このゲームに限らず、アナログゲームって海外の文化わからないと「???」っていうものもあるよね(ブラックストーリーズとか特に)。
こちら、ドラえもんのものとかもあるので、子どもの好きなキャラクターのものがあるといいかもしれないですね。
<動体視力の限界へ!>ルービックキャプチャー
ひとりひとつ9マスの枠を持って、条件に合うところを見つけたら素早く置く!
ルービックキューブの色と同じ色が配色された盤面の上、例えば白2マス赤2マスの条件に合うところを探します。
みんなで上から見て、「目がチカチカする〜!」と騒ぎながらやりました。
1マスに2色になっているところがあって、場合に応じて「ここを白とみなせば条件に合う!」などと言っていたので、「みなす」たびに「はい、みなした〜!!」と騒いでおりました。
どうしても誰も見つけられないカードがあって「これ、ないんじゃない?」「欠陥?」と言っていて抜かしたのですが、終わったあとによーく見たらちゃんとありました(笑)。疑ってごめんなさい。
最大4人までだけど、ルールが単純なのでやりやすく、全く同じ配置で見つけるもの、指定された色のマスが書かれた数の通り入っていれば位置はどこでもよいもの、指定された色が入っていてはいけないもの(×がついている)、とバリエーションが豊かでみんな得意なものが違って面白いです。
ここまで瞬発力系が多いので、そういうのが苦手な子のためにも他の種類のものもあると良いかも〜などと話していました。
<みんなで氷山に昇る?それとも……>ペンギンパーティ
下段の2枚の間に次の段の1枚を置いて、全体で三角形を作っていきます。ただし、下の2枚と同じ色のどちらかしか置けません。色を止めてしまって、7並べのように誰かの手札の置き場所をなくすこともできます。
今回やったとき、みんなで氷山を完成させる……?と言っていたら、止めた人がいていつの間にか一色どこにも置けなくなってしまって阿鼻叫喚となりました。
ペンギンたちの絵柄が全部違ってかわいいんです!
でも置けなかった手札の枚数分、「シャチチップ」を受け取らないといけなくて。
「そうか、食われたのか……」という気持ちになります(笑)。
最大6人でできます。人数分のターン繰り返して、最終的にシャチチップの合計が少ない人が勝ちなのですが、まあ、1、2回やって切り上げることもできるので、そこまで時間はかからないかな?
案外、小学生たちは下から登っていく、空中にはカードが置けないよ、というのが通じなかったりするので(完成図のイメージが掴みにくいのかも)ルール説明のときに丁寧にやるのがいいと思います。
<国語の授業でやりたい!?>ゴーシチゴーシチシチ
ツイッターで見かけて「え〜!楽しそう〜!」と思って購入!
5音の札2枚、7音の札3枚を交換して整えて、短歌を作るゲームです。
普通のと、「きらきら青春編」を買ったのでどちらもやりました!
「きらきら青春編」は青春!ってテーマがあったので作りやすかったかも!
「スピッツの歌詞みたいな」というのは小学生には難易度が高い気がするけれど、ある程度テーマがあったほうが作りやすいかも?と思いました。
普通の方は、ネタに走るかどうしようかちょっと迷っちゃって(笑)。
2セット混ぜてやっても楽しそう。
短歌を作る、ということのハードルがかなり下がるので、学校の国語の授業でやってもいいよね!と盛り上がりました。
以下、みんなが作った短歌。
☆は白紙の札(自分で考えてよい)を使ったものです。みんなうまく考えてておお〜!となった。ちなみに私の短歌は一番上です!
「たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ」もそうなんですが、
こういう創作系って、苦手な子はカードを並び替えるだけとはいえ本当〜に恥ずかしくてキツそうなときがあるので、よく様子を見ないといけないかな……という気はしますが、「ヤッホホゴリラ」など謎のカードもあって大いに盛り上がりました。
<口が回るか!?>トマトマト
「トマト」「ト」「マト」「マ」のカードを並べて、それを一気に言います!
はきはき、詰まらずに言えるか?つまずいた人が出たら、残りの人で欲しいカードを指差してかぶらなければもらえます。最終的に、「トマト」の数で勝負!「ト」と「マト」でも1点になります。
途中で出てくる「ポテト」が曲者で……!
ちなみに、花江夏樹さんの動画もやってるのあった。
早口アンド心理戦でみんなで盛り上がれそう。絵柄もとってもかわいいです!
<求められる質問力>ATEKKO(アテッコ)
お題に沿った答えを書いて、シャッフル!
自分に回ってきたお題の答えは自分だけが見えません。
周りはみんな「Yes」「No」「わからない」の札を持っています。はいかいいえで答えられる質問を重ねていって、自分の答えが何なのか当てるゲームです。
EASYお題「果物」でやってみたのですが、思いの外大苦戦!
「この果物は赤いですか?」「黄色いですか?」「皮はやわらかいですか?」「皮と中の色は違いますか?」「これは高価ですか?」「給食に出ますか?」などなど……。
「最初の文字はあ〜な行にありますか?」など苦渋の質問を重ね、中には「みんなのカコタムでのあだ名の文字数と、この果物の文字数は同じですか?」という質問も。でもこれ、人によって答えがバラバラな分、ハマれば確実な情報が得られるのですごいな!ってなりました。
対象年齢高めになっているのですが、お題を書くときに注意すれば、小学生の中学年とかでもできるしみんなで協力してあてよう!という空気ができるととてもコミュニケーションがとりやすいです。
お題が「キウイ」だった人が最後まで当てられず、「かたちは丸……でも首傾げていた人もいた……色は黄色?でも微妙な反応だったな……やわらかくて……皮はつるっとしていない、文字は三文字……一口で食べられる人も、そうじゃない人もいる?」とヒントは全部得ているのに苦戦していてかわいそうでした(笑)。
お題が「バナナ」だった人が「給食に出ますか?」と聞いたとき、出身地によってばらけました。あたたかい地域では出るのでしょうか?
<置きたい!積みたい!>ナンバーナイン
0〜9までの数字の書かれたタイルを置いていきます。
二段目から置いた数字の数が得点になり、段が上になるほど2倍、3倍になります。当然積みたいのですが、下に穴なく、タイルがびっしり敷いてないと置けません。しかも、2種類のタイルにまたがってないとダメ。
どのタイルが次に来るかはカードをめくってから判明するため、得点の高い6〜9などの数字がいつ来るのかじりじり。
今回のデモプレイでは、9がどちらも最後の2枚でぎゃー!となりました。
これは旅立っていったアナログゲーム好きのメンバーからもらったもの。おばけキャッチやガイスターと同じ会社のもの、ということで納得の一品でした!
(余談ですが、低・中学年の子どもたちにはおばけがこわいけどすき!という子もいて、そういう子に上のふたつはとっても人気です)
4人まででしかできないのと、そこには置けないよ!というルールの把握はちょっと苦労します。何度も注意されるのが苦手な子は厳しいかもしれないけれど、空間把握能力が鍛えられる……かも!?
<番外編>キャットインザボックス
これは私の私物でして、インターネットで見かけて「猫かわいい!」と衝動で買ったもの。「トリックテイキングゲーム」という種類で、カードの色を自分で決められる、というのが面白いところです。
なかなかやる機会がなく、かわいい猫たちも眠ったままだったのですが、できたらいいなあ……でも今日、子どもたちとやるゲームのお試し会だし……これはちょっと向かないし……とそっと奥に置いておいたら、「最後にこれやりましょー」と持ってきてくれた人がいて、できました!実は何気ない顔をしながら内心「やった!」とニヤニヤしていた。
結果、最下位だったのですが(笑)面白かった〜!
またやりたいな。
というわけで、もともと所有していたもの、メンバー提供のものといろいろとやってみたのですが、もうちょっとしたボードゲームカフェを開けるのでは?というほどたくさんあってびっくりしました。
スプレッドシートにおすすめ度合いとかもまとめて表にしてもらったのですが、とっても長くなっちゃった。
他にも、今回は小学生もいるので……と除外したカタン、時間がかかるからと省いた人生ゲームなど、たくさんあります。
基本的にはゆるきちに置いてあるので、中高生でやりたいぞ!という方は開館日にぜひ遊びに来てみてくださいね。今回プレイしたものはメンバーの私物もあったので、ないものもあるかもですが……。
メンバーとやるボードゲーム、アナログゲームが子どもたちの思い出のゲームになったらいいな!
と、わくわくしながら、ボードゲーム大会を楽しみにします。
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