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いつまで必要かわからない老後資金をどのように計算すれば良いの?【ご質問回答】

FPサテライト株式会社の町田です。
ファイナンシャルプランナーとして活動していると、お金に関するご質問などをよく頂戴します。
せっかくなので、ご質問に対する回答をnoteでシェアしていきたいと思います。

今回は、先日お会いした方からのご質問に回答します。

老後資金の考え方

老後の資金を計算しようと思っても、人は何歳まで生きるかわからないので、どのように計算して対策したら良いのかわかりません。考え方や心構えの方法を知りたいです。

ありがとうございます。
老後2000万円問題が騒がれる中、皆様が知りたいことかもしれませんね。

いくつかのパターンで計算する

FPさんそれぞれのアプローチがあるかと思いますが、弊社の場合はいくつかのパターンを想定してシミュレーションを作成します。

例えば
1.平均余命(「平均寿命」と異なり、現在の年齢から平均何歳まで生きるか、という指標です)まで生きるケース
2.90歳まで生きるケース
3.100歳まで生きるケース

とシミュレーションを作り、それぞれの対応策ないしはそもそもその年齢まで問題ないかを検討します。

ちなみに、複数のシミュレーション作成は老後資金だけでなく、住宅購入のタイミングや金額の検討などにも応用できます。

かなり先のことまで対策しすぎる必要はない

90歳まで生きた場合は大丈夫そうだけど、100歳まで生きると預貯金が底を尽きるかもしれない。
そんな場合は、必ずしも無理に100歳までの対策を考える必要はありません。

100歳以上生きる想定を考えようと思ったら、50代の方であっても50年以上先のことになります。
50年以上先の状況、今からわかりますか?

FPが作成するシミュレーションは、あくまで現時点での社会保障制度やお客様のご状況(希望も含めて)をもとに作成します。
それはあくまで現時点の実現可否を判断するものですが、全くそのシミュレーション通りになることは無いといっても過言ではありません。

しかし、シミュレーションの意味がないわけではありません。現状から考えられる可能性が示されますので、「もしかすると○歳以降は資金が足りないかもしれない」という心構えができます。

その後、1年~数年に一度、シミュレーションを見直していきます。
最初にシミュレーションした時と状況は変わっているかもしれませんし、そのままかもしれません。

そうしていくうちに、50年先だった時期は40年先、30年先、と近づいていきますので、その時々の状況に合わせてシミュレーションし、徐々に対策を具体化していけば良いのです。

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