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AIテクノロジーはまだまだ人間の能力を補えない!それは技術の伸びしろを意味している

コロナ禍のなか、様々な業界業種において、過剰気味に感染拡大防止対策が進められました。最近になってようやく緩和されたものの、特に接客をしなければならない飲食店やサービス店では、業務負担が劇的に増えて大変だったと思われます。

しかし、一方では、以前より業務効率化が急速に進み、経営状態や労働環境が良くなった企業があるというのは、何とも皮肉なものです。

ある会社では新卒採用にあたり、WEB面接を取り入れるようになったとのこと。今や社内会議などでも多く利用されているので、この程度なら珍しいわけではありませんが・・・、驚くことにその会社のWEB面接の担当官はなんと!AIなのです。

AI面接を導入したことで、大人数の面接を同時進行で対応することができます。もっというと、24時間、365日、世界中からいつでもどこでも対応可能です。もちろん、担当者が画面を通じてリアルタイムに応募者との質疑応答に対応する必要がないのだから、人員の負担を軽減することにもなります。

これまで社外に面接会場を設けていたのであれば、会場費や交通費、人件費のほか、地方在住の応募者に対する移動費などのコスト削減、さらに応募者自身も時間や労力の負担が軽減されます。

AI面接を積極的に活用している企業のなかには、面接時の録画映像をもとに応募者の能力や人物像までAIに分析させるシステムを導入しているところもあるという。

そこまで機械任せでいいのかと否定的な意見もありますが、人間と違ってAIなら評価に公平性があるとして、肯定的な見方をしている応募者も少なくないそうです。

どうしても対人だと面接官の好き嫌いが査定に出て、評価に歪みが生じるのではないかという心配や面接官によって評価基準が異なる懸念もある?

これで人生が決まるという応募者にしてみれば、いわゆる面接官ガチャのリスクがないというわけですね。また会社側としても面接官一個人の偏見で、有能な人材を取り逃がしてしまうのは大きな損失です。

このように見ていくと、AI面接はメリットだらけ!?そんな印象を持ってしまいますが・・・、二次、三次面接は対人面接を適用しているようです。というのも、AIならではの弱点もあるからです。

面接官によって評価にムラがある理由のひとつは、そこに感情というものが内在していることでしょう。ですが、ムラというものに適応できる能力は、その応募者の応用力の振り幅でもあり、他者との違いをアピールできるポイントでもあります。

AIには感情がないので、粛々淡々と面接を進行しますが、残念なことに応募者の熱意や意気込みは伝わりません。現場でしか感じることができない人柄についてもAIに判断をゆだねるのは極めて困難といえそうです。これは採用側としても、採用される側としても、デメリットであることは明確です。

また応募者目線でも、実際に現役の社員と顔を合わせ、質疑応答を通じて職場の雰囲気を感じ取る機会を失います。面接官の目を見て熱意をアピールしたいところが、相手がAIだと暖簾に腕押しのような感覚に陥り、自分らしさを発揮できないかもしれません。

そもそも仕事というのは多くの場合、1+1=2のような明確な答えがないこともあるわけで、仕事の対象が人である場合は、なおさらマニュアルどおりにはいかないもの。そのあたりはAIでは補えない部分といえそうです。

ただし、これはAIの将来性を否定するものではありません。裏返せば、補えないということは、すなわち技術の伸びしろがあるということ。

実際、複雑な情報に対応できるよう学習させるディープラーニング(深層学習)の技術は、私たちの想像を超えるスピードで進歩してきています。自動運転車の革新的テクノロジーもこのディープラーニングの進化に他なりません。

今回はAI面接にスポットを当てましたが、あらゆるジャンルにAIの活躍の場が広がっています。限界となるまでは、AIの可能性は拓けているのです。投資家としては、持続的な狙い目としてフレームアウトすることはできないテーマでしょう。

PS
最前線で相場に対峙している多くのマーケッターが、AIは単なる一過性の流行ではないと断言しています。

そして、最新テクノロジーに関連するパイオニア企業は、その多くが米国から誕生してきた歴史があります。大きな可能性を秘めた有望企業が急変貌を遂げる前に米国株に興味を持ってほしいと願っています。

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