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2世帯住宅は罠の匂い

途中で消えた2世帯住宅計画

私の仕事はFPというお金の知識を使ってお客様のお悩みを解決する仕事をしています。最近ではFPは人気の資格となっているようなのでぜひレベル向上のためにお客様のお役に立って欲しい物です。

お金のいうのは親、兄弟に次いで付き合いが長くなりますのでその知識ととても重要なんだろうなというのはわかります。しかしそれ以上に大事なのはお客様の事情の把握です。

お客様にはみんな固有の事情というものがあります。ある人は本音でそれを語り、ある人は奥歯にものが挟まった言い方をして何か不安でもあるようにそれを語ります。ここで奥歯に挟まったものに手を伸ばせるかが解決の糸口になります。

Aさんは旦那様は運送系のお仕事で色黒で細マッチョな40歳、奥様は介護系のお仕事で気配り系の35歳です。お子様はおばあちゃんに腕の中で白い産衣に包まれて天使のような寝顔

今回のご相談はお子様が誕生したのをきっかけとして奥様の実家の土地に2世帯住宅(3世帯同居)を建てるという相談です。

『4000万円のローンになりそうなのですが2人の給料でやっていけますか?ライフプランを作成していただけますか?』

話を聞いていると建てたい理由があるのは奥さま側で母の面倒を見たいという感じが伝わってきます。同席しているお母様も何やら嬉しそうです。旦那様も特に異論はなく頷いています。


『旦那様のご両親には言っているのでしょうか?』

旦那様
『大丈夫です。まだ言ってませんがうちの両親は私の言うことは聞いてくれるしあまり色々言わないタイプなので』

実はこれが1番危ないパターンなのです。まずは旦那様の両親に話をしてから話を進めたらどうでしょうか?と言う私の声は届かなかったようです。ライフプランを作り再度お話はしました。

マイホーム完成

それから2年後にマイホームが完成するとの連絡が奥さまからありました。ローン2200万円で夫婦とお子様が住む家でした。奥さまがぼそっと言いました。

『ずいぶん話が変わってしまいました』

設計が終わったので旦那様は実家に話をしたそうです。そういたら血相を変えて怒られたそうです。

『なんで奥さんの親の面倒をうちの長男が見ないといけないんだ』『それじゃ私たちはどうするのよ』

根拠のない楽観論ほど怖いものはありません。この後何度かご自宅に伺いましたがその都度旦那様は外出ということでお会いしてません。人間模様を甘くみちゃダメってことです。

『子どもが親の面倒を見るのは当たり前でしょ』

こんなセリフを言われたのは私だけではないはずです。そうなのです。当オフィスのFP相談は経験にもとすいた実証済みに知識の提供をしているのです。そう、実証済みのね

永野FPオフィスの住宅ローン相談




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