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FPが陥る住宅ローンの審査での大きな勘違い

住宅ローン講座を開催して気が付くこと

今月は住宅ローン相談が非常に多い。当オフィスのように有料での住宅ローン相談の場合、どうしても料金というハードルがあるために月に10件あると多いのだが今月はそれを突破しようとする勢いです。

内容は『住宅ローンが否決になった』というものが圧倒的に多いのですが話を聞くと首を捻る案件も多い。そう、普通にやれば審査は通るのでは?とうものが多いという印象です。

他の方、不動産屋さんやハウスメーカーのセールス、保険募集人などが最初にアドバイスしているのだが何か偏りというか、この銀行を使いたいという思いが大きすぎてお客様が置き去りになっている感じです

当オフィスの住宅ローンではまずは『審査が通る住宅ローンを選ぶ』からスタートしますがそうでなく自分が使いたい銀行があってそこに当てはめようとするのでこうした悲劇が起こっているようだ

では審査を考える上で何が重要なのか?

住宅ローン講座で話していて実感

当オフィスではFPの方に住宅ローン相談の基本とビジネススキルの講座を開催しています。Zoomでのマンツーマン講座なので九州から関東、北海道までFPの方が学んでいます。

住宅ローン講座のメニュー

ここで審査に関して時間を取って話をするのですがFP向けなのでどうしてもテクニカルな話になりがちです。例えばCICのスマホの異動情報やAマークでの審査の通し方や返済比率に関してなどです。

しかしどうも違和感を感じていました。その正体は『誰』が抜けていることです。住宅ローン審査では『誰』が非常に大きかったりします。同じCICや勤務年数でも公務員や上場企業の社員とそうでない人では審査が違います

そう、結局のところ住宅ローンの審査とは『35年間遅れずに完済できるかどうか』の占いなんです。勤務先、勤務年数、年収が1番大事なのです。これをクリアしているとスマホの異動情報もAマークも金融機関選びを間違えなければ審査は通っていきます。

ある社長が言っていた言葉があります。

『従業員はマイホームを自分で買ったと思っているかもしれないけど本当は俺が買ったようなものだ。うちの会社が潰れたら支払いできなくなるので彼らの人生も壊れてしまう。また責任を背負った感じだ。でもその反面嬉しいというのもあるよね』

お客様に合わせて金融機関を選べば審査で悩む人は減るのにな。そんなことを思いながら『審査が通った』という報告を受けていました。住宅ローンが通らないと家は買えないんですけどね


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