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住宅ローンの専門家に生命保険見直しをしたいという相談が来た理由

住宅ローンを専門にしている私にネットをみて保険の見直しの依頼が入るのはとても珍しいことです。住宅ローンが決まってから生命保険設計をすることは普通にあるが既存のお客様以外からはほとんどないです。

団体信用保険から始まる保険設計

とりあえすお客様と会ってみるかと思ってご自宅に訪問してみた。通常は事務所に来ていただくのだがなぜか家を見てみたいと思って伺うことにした。これが後に功を奏することとなる。

自宅近辺について『この辺なんだけどな』と思って歩いて探してみる。その中に1件、何やら雰囲気が『陰』の家があった。まさかこの家か?と思ったらここだった

違和感

入れていただいたコーヒーをいただきながら歓談。これ自体は普通の会話でしたが今回ご連絡いただいた理由、保険の見直しを考えたきっかけなどを聞きながらある答えが出た。

『ところで本当の相談はなんでしょうか』

お客様は私が突然切り出したので少し驚いたようですが、内容は住宅ローンの借り換えだった。金利は3.6%の変動金利。10年近く前に旦那様が異動情報になり借り換えができなかったらしい。

この高金利の住宅ローンの借り換えが依頼内容だった。目の前にはCICがあり目を通すとまだ異動情報があったが保有期限を見るとあと1年となっていた。

この住宅ローンの借り換えは保有期限の翌月に1日にもう1度CICを取得して消えていたら電話ください。先に保険の見直しをしておきましょうと生命保険の設計だけしてその年は終わった。

電話が来た

翌年、カレンダーに印をつけていた日が来た。午前10時。こちらが電話しようと思った瞬間に電話がきた。お客様も今日の日を心待ちにしていたようでした。

翌日に自宅へ。最初伺ったときの陰の雰囲気は1つもなかった。何がおこったのだろうかと思い家に入ると部屋の雰囲気まで変わっていた。お客様の期待感が伝わってくる

テーブルの上にはCICが置いてあった。内容を見ると『該当情報なし』と一言書かれていた。第一弾はクリアだがまだここから問題がある。実はローンの審査をする側からいうとこの状態が1番嫌なのだ。

なぜかというと今どきクレカもスマホも持っていない人なんてほとんどいないからです。何か理由があって保有できなかっただけでは、と疑われるからです。『理由』とはもちろんいい事情ではない。事実そのケースが多い

『大型家電量販店は近くにありますか?』

CICに成約情報をつけるために家電屋さんに行った。その理由は今までクレジットが使えなかったので欲しいものがたくさんあるからです。やはり現金オンリーでは買えるものに限界があります。

今回は冷蔵庫が欲しいということでクレジットを利用しました。『通らなかったらどうしますか?』と聞かれたが『大丈夫!』とだけ答えた。自分が審査していたので通ることがわかっていたから。

次回住宅ローンの審査にしましょうと言って申し込む予定のネット銀行の住宅ローンの説明をした。なぜネット銀行の説明をしたのか?それは当然保証会社が当時はなかったから。

ネット銀行を使う妙味は保証会社がなかったからだった。保証会社がないということは過去の情報も取れないということです。今は保証会社がついているのでこの方法は取れないかもしれない。

ネット銀行で通った

予想通りネット銀行は2つとも審査が通りました。3.6%からネット銀行への借り換えは効果が抜群でした。でもお客様は金利が低くなった以上に喜んでいたことがありました

それは過去との決別です。

旦那様が涙を流していたのが辛かった数年間を意味しています。住宅ローンの借り換えの審査が通った=過去との決別。新しい未来がスタートとなったことです。

FPの住宅ローンの審査の知識の提供とはお客様の未来を変える力があるのです。




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