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#036_退職金がもらえる方は知っておきたい、iDeCoの特徴

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#036_退職金がもらえる方は知っておきたい、iDeCoの特徴

iDeCoのメリットについて語られるときには、

 ①掛金を支払ったら、全額が所得控除の対象になる
   →所得税・住民税の支払いが減る
 ②運用で得た利益が非課税になる
   →通常なら、運用して得た利益の約2割は税金として持って行かれる
 ③受け取り時の税制で、大きな優遇がある

この3つがメリットとして語られますよね。
もちろん、何も間違ったことは言っていなくって、
どれも大きなメリットなんですけれど・・・

前提条件を知っておかないと、
このメリットの持つ本当の意味が掴めないところがあります。

実は、1番目のメリットは、掛金を支払った段階で、
納税が完全に免除されたという意味合いではないんですね。
課税の繰り延べが行われる仕組みだよ! ということです。

はぁ、ちょっと何言ってるのか分からないんですけど???
・・・という感じだと思いますので、詳しく説明しますね。


もし、普通に課税される口座で投資信託を購入して、
元本100万円が120万円になったとしましょう。
この場合、120万円-100万円=20万円が、投資で得られた利益ですよね。

なので、利益である20万円の約2割(4万円くらい)が、税金として取られます。


ではでは、
iDeCoで元本100万円が120万円になって、それを一括で受け取る場合にはどうなるでしょうか?
なんと、元本込みの120万円が課税対象の収入となって、税金の計算が行われます。

おいおい、自分が払ったお金で増えたわけでもないのに、何で税金持って行かれるの?
それって詐欺じゃないの??
そう思いますよねぇ💦


考え方としては、
最初に掛金を支払った時には、税金を免除してあげるけれど、
後々になって、ちゃんと税金は払ってもらいますよ!という、
いわば先送り制度になっているんです!

こういう考え方のものを「課税の繰り延べ」と言います。

ただし!
元本込みの受取額が課税対象にはなるものの、
一括受け取りの場合には、退職所得控除という大きな控除枠が使えます。

そのため、実質的には、税金を払わなくて済む(あるいは、少額で済む)ことが多いです。


なので、実は受け取り方がとっても大事。
特に、会社からの退職金がたくさん出る方の場合には、
トータルバランスを見ながら受け取り方法やタイミングを考える必要があるんです。


ちなみに、
今、受け取れる1万円と、30年後に受け取れる1万円では、
その価値は異なります。

「今」受け取れるお金を増やすことは、
お金の有効活用につながりますので、
課税の繰り延べにより手元にお金が残ることには、
メリットがあります!

だからこそ、良く分からずに、ぱーっと使っちゃうのではなく、
例えば節税で浮いた分は投資に回してみるなど、
しっかり意識して、先取り効果を有効活用したいですね💕


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#iDeCo #課税の繰り延べ #退職所得控除


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