倹約と節約の決定的な違い
最近、〇〇アドバイザーなる肩書の方が、メディアに多く露出します。私が気になるのは節約アドバイザー。まさに、日本が不景気である象徴です。
ほかの国では聞いたことがありません。
節約とは、むだ遣いをやめて切りつめること。
多くの辞典には、このように記述されています。無駄だということは、省略することは効果的だと言えます。ただし、無駄があるからこそ、有益が引き立つという考え方もあります。
そもそも無駄って何だろう?
無駄とは、役に立たないこと、効果・効用がないことです。ということは、(何かを実行するために)役に立たない、(何かの目的を達成するには)効果・効用がないということです。
何か、って何だろう?
これが明確でないといけませんね。
多くの〇〇アドバイザーは、何となく不安、とにかく不安だから、困るから「節約」と訴えています。
とりあえず「節約」
漠然とした不安をとりあえず解消するために「節約」するんですね。節約したところで得られる状態は次の不安につながるだけで、解消には至らないのです。
そして、金銭的なことに限らず、消費を伴うさまざまな事例に使える、便利な言葉です。
倹約とは、明確な理由のもと、贅沢をやめること
倹約とは、簡素化や低減・削減することによって、大きな目標を達成するプロセスのことです。大切なのは、明確な理由があるということです。また、節約とは異なり、金銭的なことに限って使われる言葉です。
”理由”とは言いましたが、目的とか目標と言っても良いでしょう。
この点が、節約と倹約の決定的な違いです。
節約は手段に満足、倹約は結果に満足
このように節約と倹約の違いを理解していれば
・目的のない切り詰めや我慢は、節約。
・明確な目標のもと贅沢をやめるのが、倹約。
どちらがストレスなく行動できるか、判断できるはずです。
節約を続ける間は、景気の委縮が続く
『節約』が流行る日本。不景気から抜け出せない理由が、ここにもあります。なぜ節約をするのかを理解し、目的が決めて『倹約』に切り替えたいものです。
二宮尊徳は、『復興』の先駆者です。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
ちょっとした「言葉の違い」を理解すると、意識が変わり、行動が変わるので、少し考える時間をとってみませんか?
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