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投資信託は「ココ」を見て①

「貯蓄から投資へ」から、ずいぶん経ちました。

政府、金融庁、そして各種業界による周知事項が少しずつ浸透してきましたね。専用口座の開設、契約者数が着実に増えています。

”貯蓄が大好きで、投資にはブレーキがかかる”国民性は少しずつ「このままでは将来が不安」という現実を目の当たりにし、資産の形態を変化させようとしています。

それでも”安全性重視”

はじめての金融商品への投資なら、安全性を重視するのは当然のことでしょう。金融機関は積極的に投資信託の販売に注力していますし、さらに安心材料として”インデックス運用(後記)”を手始めに営業活動しています。

一方、「よく分からない」という人でも、すでにさまざまな形態で投資信託商品を選択している実態があります。たとえば以下のような運用です。

  • 企業型DC(企業型の確定拠出年金)
    会社経由で証券会社等と契約し、給与天引きで拠出し、退職金を運用

  • iDeCo(個人型の確定拠出年金)
    自営業者、専業主婦(夫)などが自らの意思で老後資金を運用

  • 変額年金保険
    生命保険会社等で扱う、死亡保障のついた運用性保険(満期あり)

ほかにも投資信託商品で運用する金融商品はたくさんあります。”どの勘定で運用しますか?”と問われた場合には、”どの投資信託商品を選択しますか?”と聞かれているのと同じです。

投資信託ならココを確認①

証券会社など金融機関にならぶパンフレット(※)の最終面付近には、必ず下のような表が記載されています。”どのような商品なのか”を一覧で確認できます。確定拠出年金では、運用対象商品の名前がわかるので、インターネットで商品パンフレット(※)を確認できます。

商品選びのポイント

”ココ”を確認

  1. 買うタイミング
    単位型と追加型があります。買いたいと思っても「単位型」の場合には、購入できない時期があります。

  2. 投資対象商品
    よく耳にする金融商品が並びます。投資成果をどの程度期待するかで「株式」「債券」など選ぶ資産が決まってきます。

  3. 補足分類・対象インデックス
    平均点運用ならインデックス、積極運用ならアクティブ。これも”期待する投資成果”ですね。対象インデックスとは、何を平均点とするかです。

  4. 投資形態
    ファミリーファンド;他の投資信託などとの相乗り運用します。
    ファンドオブファンズ;投資信託に投資する投資信託で、コストが高め。

  5. 為替ヘッジ
    外貨建てで運用するときに、将来の為替変動リスクを回避するかどうか。回避するには、ヘッジコストという費用が上乗せされます。

  6. 投資対象地域
    どの国、地域の商品で運用するか。好き嫌いもあるでしょうが、景気の良い悪いを判断する知識をもっておきたいですね。

分かる・知っているということ

投資信託商品で運用する場合の心得は以前にもお話したように、「分かる」「知っている」ことが大切な要因の1つです。

そうでないと、「増えてラッキー」「なぜか損した」ということが起きます。これは正しい投資活動とは言えません。運用成果を他人任せだけでなく他人の責任に押し付けることは誤りであり、大きなリスクを抱えていると言えます。

商品選びの3つのポイント

”分からない”状態での運用は控えましょう。分からなければ、分かるまで質問することが必要です。質問しても明確な回答が得られないようなら、その会社(窓口)を信用するのは止めておきましょう。

浅くても、広い情報収集を

知識が浅くても、情報収集のアンテナを広げておくことが大切です。例えば、日本や世界の景気はどうなんだろうか?すぐに答えられますか?

景気の天気概況を知る

このように(一例です)、投資先の天気予報を確認していますか?とくに大切な情報についてはマークキングしておくと、将来の相場を予測できるようになります。

ざっくりで良いの投資先の景気を理解しておきましょう。

まとめ

商品選びのポイント①として、パンフレット(※)から分かる情報をまとめてみました。ほかにも、大切な情報源がありますが、それは改めて。

(※)パンフレット
販売用資料;商品性、注意事項
目論見書;商品コンセプト、運用者の指針など
運用報告書;過去の運用実績、投資環境

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
正しい知識をもって、投資活動をはじめましょう。

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