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起業塾に耐えかねて辞めたハナシ

起業塾へ行って、そして耐えかねて辞めました。二度と関わることはないと思います。
というと、とてもネガティブな響きがしてどう書くか考え込んでしまいました。どうぞその顛末を最後までご覧ください。

>>起業塾へ行ってみたハナシ

↑でも書きましたが、この起業塾は起業塾というよりはコンサルティングという方が近い形でした。
「集合で勉強+コンサルティング」ではなくて「月2のコンサルティング+月に1回の勉強会(任意)」というスタイルだったわけです。

当初の50万円の契約期間は6か月。
もし6か月の期間内に1円も売り上げが上がらなかったら、参加し続けるためには追加で25万円を払って更新するという内容でした。
6か月が終わった後は、そこに所属する限り「売上の30%」を上納し続けることになります。100万円売り上げると30万円。

★とても素晴らしいノウハウを教わりました

高額の起業塾をやめたとなると、多くの人はそこの塾やコンサルティングの内容にケチをつけることが多いように思います。
起業塾をいくつも渡り歩く人を見てきましたが、たいてい「あそこは〇〇でおかしい」「あんなやり方でうまくいくはずない」などと”後あしで砂ばかける”って感じ。行動しなかった人ほどケチつけてる気がするなあ。
ま、高ければ高いほど自分の失敗を認めたくなくなる、ということですものね。

私は、この起業塾に耐えかねて辞めました。二度と関わるつもりはありません。
が、この起業塾では素晴らしいノウハウを教わり、ここなしには今の私はありえませんでした。私の人生を変えた奇跡的な出会いだったと言っても過言ではありません。負け惜しみでも何でもなく(むしろ上手くいってるし…)何の後悔もありません。感謝。
ああ、決死の覚悟で払った50万、なんて安かったんだ。

ここで教えていたノウハウは、ひとつのマーケティングの流派みたいな感じで、同じことを教えている人がほかにもいました。それを教える親分がいて、子分がそれをまた伝えていくみたいなやつです(うまく言えない)

★コンサルさんもとてもよかった

当時(いや、今もか?)女性で売れている(らしい)コンサルさんというと”オラオラ”という感じの人か、”ゆるふわ~”の人が目立っていました。

オラオラ系は「いいから黙って言うこと聞け!やれ!できないやつはクソだ!」みたいに、自分のやり方のみが正解でとにかく圧がすごい人。こういう人のパワハラじみた(人格否定のような)言動でつぶれた人もたくさん見てきました。
かたや、ゆるふわ系は「ありのまままで売れる」みたいな、”起業ごっこ”みたいな集まり。お茶会とか開催してホテルラウンジでキラキラしてるやつね。
うっわ、どっちもシンドイ。ハードモードでヒゲ生やして頑張るか、キラキラして元手が尽きるのを待つか、どっちかかーい!

えー、話を戻します。

そういう人が多い中、私が教わったコンサルのお姉さん(※同年代)は、今考えれば非常にバランスの良い人でした。
見た目はどちらかというとゆるふわキレイ系ですが、教えることはキチっと明確だったし、行動しないことに対して安易に寄り添ったりはしていませんでした。もちろんパワハラじみた言動もなかったし。

行動しない人は売れない。でも行動しないのは本人の勝手だから責めない。

今になって思うのは、そういうスタンスでいるのはとても難しいということです。ま、ただ単に行動しない人には興味がなかったのかもしれないけどね(笑)

★信者になれなかった私

そんなによかったのになんでやめたのか、という話です。ようやく。

理由は大きく分けて3つです。

ひとつは、売り上げの30%を上納するのが納得いかなくなったこと。
私が仕事にしているものは主にファイナンシャルプランニングに関する業務ですが、これは私のオリジナルのコンテンツです。借りものではありませんから、誰かに何かを払う必要はありません。
となると、売上の30%の支払いはそのグループに属し続けてアドバイスを受ける対価ということです。
ところが、売り上げが100万円になると支払うのは30万円。この30万円の支払いに対する「価値」を私が感じられなくなったのが、一つ目の理由です。

ふたつめは、このやり方は私の本意ではない・私が考える「誠実」ではない、と思ったからです。
商品を売る方法・ブランディング方法に対しては、とてもシステマチックに構成されていて、なるほど再現性の高いやり方だし、こうやったら売れるという実績もありました。
教えを乞うと決めたからには、よくわからなくてもまずは言うとおりにこなして、そしてうまくいきました。ただ、それは私がお客様とこう付き合っていきたいという「あり方」とは乖離があったのです。
一通り学んだあとに、自分の「あり方」に近づくためにこういうやり方はどうだろうか、と相談したときに一切取り合ってもらいませんでした。この流派のやり方を逸脱するようなことは認められなかったのです。

こうありたいと思う姿と自分が行う行動に乖離があることは、徐々に私の心をむしばみました。
まずは言われたとおりにやってみる、ということは心していましたが、それは言うなりになって思考停止することとは違う。違うやり方をしたいと思い、それがこの場で許されないのなら、離れなければならない。
ここのやり方でうまくいっていたわけだからこそ、離れる恐怖はありましたが、このころにコーチングと出会い、離れる決意をしました。

もう一つ決定打となったのが、チームのどこか宗教的な雰囲気に耐えられなくなったことです。
年に一度この流派の親分みたいな人の講演を聞くのですが、その人に心酔しないといけないような雰囲気になっていたのです。

普段は基本的に強制されることの少ない、自立したチームと感じていたにもかかわらず、このトップの人の講演会には絶対に参加しないといけない。あんな素晴らしい人の話を聞けるチャンスに参加しないなんておかしい。とにかくお近づきになって認められるように動きなさい。声をかけてもらったり名前を覚えてもらったらこんなにありがたいことはない。

コンサルさんは、きっととてもその方を尊敬していたのだろうし、実際に成し遂げていらっしゃることは、私なんかとても足下に及ばない大きなビジネスなのだと思います。

ただ、誰を慕い、尊敬し、信じてついていくかを人に指図されたくない。

信者になれない私は、もうそこにはいられなかったのです。

★私が変わったのだから、離れる

重ねて言いますが、私はこの起業塾が良くないところだと全く思っていません。(今は知らないけれど)個人がビジネスで戦うために必要なことは効率よく学べるとても良いところでした。

この起業塾が良くないからやめるのではなく、私が変化し、当初のかかわり方に自分が耐えられなくなったから、辞めたのです。

ここで出会った人、知識、技術は紛れもなく私の財産となりました。

行ってよかった。
辞めてよかった。

これが私と起業塾のストーリーです。

次は、メンタルをやられた私とコーチングの出会いについて。
不定期に書いているので、気になったらフォローでもしておいてください(^^)




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