起業塾へ行ってみたハナシ
名刺の作り方を聞きたかっただけなのに、うっかりと起業コンサルさんの個別相談に行き「SNS起業」というものに出会ってしまった私。
独立起業するつもりもありませんでしたが、資格を取って商売をするなら営業をしないといけないのだろうとは思っていました。
当時の私の中で「営業」とは、お客さんをだまして物を売りつける仕事。
会社に汗みずくで来て邪険にされるのが営業。
ゴリゴリと商品を押し付けて脂ぎっているおじさんが営業。
そんなのやりたくねェ!できるか!独立開業なんて無理!
コネもなければ経験も人脈もない、バラまくお金も足で仕事を見つける時間もない。
そこへ出会ったのが、ウェブを通じて仕事をする起業スタイルです。
コンサルさんのキャッチフレーズなので、ここに書くことは差し控えますが、「あれ?それならできるんじゃない?」と思ったのが運の尽き・・・・もとい、人生の分岐点。
起業塾6か月50万円
起業塾の値段は6か月で50万円。月2回の面談と月に1回のチームミーティングです。6か月で何をするのかほぼ決まっていました。
今となっては、いわゆる「マーケティングファネル」の仕組みを作っていく流れであったとわかりますが、当時は聞くもの見るもの全部が新鮮!
副業どころか収入はそっちのけで、いうなれば人生の暇つぶし。なんなら空いた時間にチョロっとお小遣いが増えたらいいわね、程度の気持ちだったため、月に10万ぐらい売れればいいかなという低い目標を掲げていました。
そんな私には、このファネルが出来上がって全国を相手に仕事できるなら、それくらいなら売れんじゃね?という気持ちになったのです。
とはいえ、50万円なんてお金を何かに払ったこともありません。
セオリー通りにきっちりとクロージングされましたが、一度は起業塾に入ることを断りました。いや、そもそも起業するつもりなんてなかったんだってば。
が、思っていたよりCFPの資格が半年ほど早く取れてしまい、次なる目標を見失っていた私。
え?これ、行っちゃう流れ?
いやいや50万だぜ?貯金はあるけど50万だぜ?
家族の貯金から出すのも気持ち悪い(独身時代の財産は全部旅行につぎ込んでばらまいてきたから50万円もない)
そこで出てきたのが「日本政策金融公庫」からの借入です。
会社のクライアントさんの融資のお手伝いでなじみもあったし、創業・女性・若年にはめっちゃ簡単にお金を貸してくれるのも知っていました。利子なんてあってないようなもの。
お金を借りて、もし起業でペイできなくても会社員のお給料から十分返せるな。
自分が融資を受ける経験も自分の仕事には役に立つかな。
返済をすることで仕事に責任を持とう。
というわけで、お金を借りて起業塾に行くことになりました。
とても安易な決断であったようにも思うし、それほどウェブ集客の可能性を感じていたと言えるかもしれません。
私の起業の原資は「夫の貯金から借りた50万円+公庫から借りた50万円」
これで仕事が回りださなかったら撤退です。
ちなみに、こんな私が言うのもアレですけれど、借金をしての起業は全く勧めません。
私の場合は、会社のお給料だけで家計に問題がなかったこと、最悪100万円を失ってもライフプランに影響が出なかったからできたことです。
起業したいなら、必ず先に家計の土台を整えましょう。家計の計画がきちんとでき上れば、グズグズ売れずにくすぶっていていい期間や、持ち出してもいい先行投資額が明確になります。
特に既婚女性は「夫の給料」を打ち出の小槌のように使って「起業ごっこ」をする人も多いですから。
退路を断て。覚悟せよ。あるいは高い趣味と位置付けよ。
言われるがままにとにかくやる
起業塾は典型的な「SNS起業」を教えるところでした。
何の形もないところから6か月で商売を起こしていくので、やることがたくさんありました。
6か月後に「デビュー」という形で商品をリリースして売り上げを上げていくのが一つ目のゴールです。
それに伴い6か月でやったのはこんな感じです。
(だいぶ忘れちゃった)
・プロフィール写真をプロにとってもらう
・共感されるプロフィールを作る
・ペルソナを設定して悩みを100個以上書き出す
・ワードプレスでサイトを作り100記事書く
・Facebookのお友達を1000人作る
・Facebookを毎日3投稿し、30コメントする
・メルマガを開始する準備(ステップメール)
・メルマガキャンペーンをする(PDF小冊子を作る)
・バックエンド(高額)商品とフロント商品を作る
・ワードプレスにフロント商品とメルマガのランディングページを作る
・申し込みの動線とフォーム、返信メールの流れを作る
・バックエンドの企画書を作る
・モニターをお願いしてお客様の声をもらう
やりたくないとか、できないとかそういう選択肢はありませんでした。どういう意味があるのかは正直よくわからないけれど、言われたからやる。ほかに方法を知らないのでやるしかありません。
女性のコンサルさんは厳しい人ではありませんでしたが、とりあえずなんでもかんでも言われたとおりにやってみました。
5カ月で売上が上がりだす
秋口に準備を始めて、正式にメルマガを開始する前の(FBのみで商売をする、お試し販売の)12月にバックエンド商品がポンポンといくつか売れました。
初月に30万円の売り上げが上がり(会社員の給料より多い売上)大変驚いたものです。フロントエンドからのCVが30%。悪くない流れです。
ほうほうほうほう、なるほど、こんな流れなのか。
まだまだ穴はたくさんありつつも、マーケティングファネルがなんとなーく形になり、そういうことかと分かってきました。
このころは、楽しさしかありませんでした。
提供しているものはまだまだ手探りで、成果に自信はないものの、少なくとも役に立てると思えるものを提供して喜んでもらえた結果、給料をあっさりと超える売り上げが立つ。この仕組みスゲェ。
ただただそう思いながら、とにかくSNSとメルマガに発信の数を打つという作業を繰り返していきました。
わけもわからずとにかく言われたことをやっただけで、仕組みが腑に落ちて再現できるようになるまでは少し時間がかかりましたが、この時に作った流れは、間違いなく私の仕事の礎となっています。
とはいえ、この仕事のやり方は長くは続きませんでした。
続く(ごめん)
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