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【投資】手数料は悪?手数料の位置づけを整理する
こんにちは。FPひろき(@FP_Hiroki)です。
つい先日このような記事を書きました。
変額保険と言えば、運用重視型保険でありながら、手数料コストが高くて運用効率が悪いものとして知られています。
それも無理はありません。
投資信託の保有中にかかる手数料の信託報酬にあたる契約管理手数料がその10倍以上に及ぶわけですから、そのように指摘を受けても仕方がないからです。
しかしそもそもですが、投資信託と変額保険とでは与えられた役割が違います。そうであれば当然手数料のあり方や位置づけも異なってしかるべきではないでしょうか。
それにも関わらず、
"手数料が高い”
と投資信託と保険を同列にして語りたがる人が後を絶たないわけなので、そのような方々によって情報がミスリードがされていることがわかります。
投資を始めたばかりの投資愛好者ほど手数料水準に敏感になるわけですが、手数料に対する考え方をあらためないと、この強迫観念に似たような先入観から脱っすることができず、限られた投資手法しか見いだせない結果になりかねません。
本稿では手数料の考え方を整理し、気持ちよく投資をするためのヒントを提供いたします。
どうぞお付き合いください。
手数料はサービス料金として捉える
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手数料とは何者か。
結論から言うと、これはサービス対価に他なりません。
サービスを受けるということは、サービス提供をする側の人件費をはじめとするコストが掛かってくるわけです。
たとえばビジネスホテルの宿泊を例にとっていきましょう。
ビジネスホテルの宿泊プランには、一般的に食事が付いているものと、いないものの両方が用意されています。
それはまさに人の手や食材コストが掛かっていないわけですから、その分安く宿泊できるのは当然でしょう。
しかしホテルで食事を摂りたいと考えている宿泊者からすれば、多少高い宿泊費には目をつむるわけです。
金融商品の手数料の安さもどこかそこに似たところは無いでしょうか。
インデックス投資は指数連動型なので、アセットの入れ替えが生じるわけでもなく、リサーチ・分析する手間もかかりません。
その分コストが抑えられているわけです。
「投資はインデックス運用で十分だ。」
投資をする上でそのようなニーズに限定しているのであれば、その点での満足感は十分に満たせるはずです。
しかしこれは人それぞれの価値観であり、もっと高い手数料を支払ってでも高いリターンを目指したい…という人も存在することを忘れてはいけません。
手数料の安さ高さを否定し切るのがナンセンスであることは、このあたりからもわかります。
宿泊をするという同じ目的でも、そこにおける選択肢として高級ホテルもあれば民宿もあることを忘れてはいけないのです。
その手数料であらゆる人が喜ぶことが理想である
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投資における成功とはどういうことでしょうか。
狭い視野で考えますと、あなただけが運用益を上げていけさえすれば成功なのかもしれません。
ところが長い目で見た場合、そうとは言い切れません。
たとえば投資信託で資産運用するとしましょう。
その場合、分別保管されたお金の管理コストもかかれば、運用する立場にもそれなりのコストがかかってくることは明らかです。
投資信託というスキームを使って運用益を上げていくのであれば、運用してくれるその人たちをタダ働き同然にさせるわけにはいきません。
この資産運用スキームを守ってくれる人がいるからこそ、投資家も潤うことができるるわけです。
その人たちがいてこそ投資ができていることへの謙虚さが必要であると考えますがいかがでしょうか。
この点からも明らかなように、手数料によって誰もが潤っていくのが理想であると考えます。
その理由としては、運用してくれる人も潤っていかなくては、運用する場所も運用する機会も結果として失うことになりかねないからです。
手数料に価値観を見いだす
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運用面において同じ手数料コストがかかるのであれば、やはりそれはできるだけ安い手数料で効率の良い運用を心掛けたくなるものです。
それは投資家として真っ当なことでしょう。
それであるからこそ、手数料にどのような価値を見いだし、自らを納得させるかが重要になってきます。
これは投資における自己肯定感につながることから、整理しておくことをお勧めします。
低コストで効率の良いインデックス運用を活用する
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「できるだけ安い手数料で誰の手も借りずに効率の良い運用を心掛けたい。」
そう思うのであれば、日経225やS&P500などの指数に連動したインデックス運用が理に適っていると言えます。
世界的な著名大物投資家も、
「インデックス運用で十分だ」
という人もいるぐらいです。
とはいえすべてをほったらかしにできるわけではありません。
出口戦略やリバランスの機会が出てくるので一定の投資判断が付きまといます。
なのでこの投資判断をしていく上にあたり、最低限の投資知識は求められることになるでしょう。
そのような時に助言をもらえたら更に心強いものになるのかもしれませんが、この「手数料を支払ってまでも…」というすがりたくなる気持ちを、手数料として支払うことに対しての価値につながっていくのです。
相談に価値を見いだすという考え方もできる
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手数料を支払ってまでも投資の相談をする…。
投資先進国の米国では当たり前の文化でありながら、日本ではそれがなかなか根付きません。
たとえ相談フィーというコストが掛かったとしても、より大きな運用益をだしていきたいというのであれば、それもまた一つの選択肢となるはずなのにです。
しかしながら一方で、投資のプロとタッグを組むことで、しっかりと運用益を確保していく富裕層がいることも知っておくべきでしょう。
インデックス投資よりも大きな運用益を目指すのであれば、たとえ手数料を支払ってでも相談したいと考える人がいても、それはまったくおかしなことではありません。
米国のファイナンシャルアドバイザーやプライベートバンカーの社会的ステータスが医師や弁護士並みに高いワケも頷けます。
投資におけるパフォーマンスは手数料だけでは測れません。
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投資を本格的に行っている富裕層の中には、「最初と最後はくれてやれ」という投資哲学が存在しています。
投資をあなた基準で考えるからこそ、あなたにしかわかりえない価値観の押し付けが生じてしまうのです。
年間300人の顧客とお会いし、総合金融コンサルティングを実施してきた私は、多様のお客様の属性や生活環境を見てきました。
なので手数料水準の基準や価値観も人それぞれである…という側面を実務をとおして実感してきています。
「あの商品は手数料が高いから…」
そう言いたくなる気持ちもわかりますが、その高いと感じる手数料を支払っても良いと考える人が一定数いることへの配慮が必要でしょう。
投資におけるパフォーマンスは、手数料の安さだけでは測れません。
また手数料に対する頑なな姿勢は、自身の投資手法を狭め、結果として苦しむ羽目になりかねません。
柔軟な発想を持って手数料と向き合っていただきたく思います。
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