【投資初心者必見!】投資判断で慌てる根本的な原因5選
こんにちは。FPひろき(@FP_Hiroki)です。
投資を始めたばかりの投資初心者が、保有銘柄の値動きが気になって気になって仕方がないという人がいます。
なぜそのような心理になるのでしょうか。
そこにはきっと理由があるはずです。
投資に振り回され、それによってストレスをためてしまうのであれば、投資が辛いものになりかねません。
投資を敵に回さず、味方に付ける。
そのためにはどうしたらいいでしょうか。
その中の一つとして、投資判断をどう考え、実施していくかがポイントになります。
そこで本稿では、投資で慌てる要因を5つ挙げながら、それを回避する術をご紹介いたします。
よろしくお願いします。
投資判断で慌ててしまう主な原因
まずは投資判断で慌てる主な原因について考えていきましょう。投資で慌てる理由として考えられるものは、主に以下の5つでしょう。
1.投資性商品の評価額は、上がり続けるという錯覚に陥っている
ここ15年間、基本的にはずっと株高傾向にありました。
投資をすれば利益が上がる。
そのような確信じみた謎の自信を持っていませんか。
これは行動ファイナンスでいうところの「自信過剰」に分類され、学術的にも立証されています。
森永卓郎氏の子で経済アナリストのの森永康平氏もニッポン放送「垣花隆のあなたとハッピー」の中で、
「ほとんどの日本人投資家は、株高局面で投資を始めている。大暴落を知らないので、その時に真価が問われるだろう。そこで嫌になって投資を辞めてしまう人が多く出るかもしれない。」
と言っています。
私も彼の意見に賛同いたしました。
僅かな下落に戸惑いを見せる人もいますが、その程度の下落は単なる調整であり、投資の世界ではごく当たり前のことと思えなくてはなりません。
このような日々の下落は日常茶飯事ですが、10年、15年に一度の大暴落も必ずやってくると考えておくことも大事な点になります。
もっと踏み込んで、大幅な金融システムの変更に伴い、現在の市場環境からの脱却も視野に入れておく人がいるのもどこか納得もします。
それに関しては、金(ゴールド)を買い込んでいる方々が良い例ではないでしょうか。
この世界情勢を鑑みますと、その投資判断も頷けます。
今後、このように先回りをする形で、「その時どうするか」の対策を今のうちに立てておくことが非常に重要になりました。
2.銘柄購入時に購入銘柄に役割を与えていない
投資判断で慌てる要因として、銘柄購入時に購入銘柄に役割を考えていないことも起因していると考えます。
・運用期間
・目標運用金額
・どうなったら利確・損切りをするかの約束事
このあたりの整理を購入段階で決めていますでしょうか。
これができれば、根拠を持った銘柄購入ができるわけですが、これらが固まっていないと、根拠なくなくその銘柄を買ったことになります。
「なんとなく上がりそうだから。」
「知ってる会社だから。」
「みんなが買ってるものだから。」
まさにこの類のものです。
そうなりますと、出口戦略やリバランスの約束事が決まっていないため、行き当たりばったりな投資判断になりがちです。
それは急に思い出したかのように慌てることになりますので、銘柄購入時には、その銘柄にどのような役割を与え、何を期待するかそしてどうなったら売却するかをある程度決めておく必要があります。
3.投資プランにおける"プランB”のシナリオ作りができていない
これは2で前述したことにも関係するのですが、投資するうえでのプランが固まっておらず、
「なんとなく…」
で投資判断している可能性を指摘いたします。
米国の衰退でもわかるように、国際情勢は歴史的転換期を迎えており、少子化に悩む日本社会も、平たんなものでは無くなりました。
それにも関わらず、自身の投資判断を変えないというのであれば、それは楽をし過ぎていると言われても仕方が無いのです。
長期投資の王道投資を行いつつ、しかしその一方でもう一つの最悪のシナリオを思い描きながら、その時どうするかの"プランB”を用意しておく時代になったことを忘れてはなりません。
金(ゴールド)が高騰を続けていますが、それの裏付けとも捉えられそうです。
4.保有銘柄のリスク度やボラティリティを把握できていない
投資初心者がいきなり個別株投資をして痛手を被ることがあります。
保有金融資産が豊富にある方であればそれも一つの投資として適格ですが、そこまでの資金力が無い方は致命傷を負いかねません。
一か八かの投資はもはや投資ではなく投機でしかないのです。
そのような投資になってしまう要因としては、投資対象銘柄がどれほどのリスク度とボラティリティが有るかを把握できていないことにたどり着きます。
銘柄選びも投資判断とするのであれば、購入時点で投資判断が間違っていた可能性を指摘しておきます。
窓口販売が主流だった10年ほど前は、あまりこのようなことは起こりませんでした。
それは投資には「適合性の原則」というものがあり、投資家のレベルに合った投資商品しか基本的には販売できない体制になっているからです。
それもあって投資初心者の投資における損失も最小限になっていたわけですが、いまや投資商品を購入する先はインターネットがメインとなりました。
その判断は購入者である投資家にすべて任されているのです。
どの資産がどれぐらいのボラティリティがあり、自身のリスク許容度がどの程度かを、自身で弾き出さなくてはいけなくなったことを覚えておく必要があります。
5.手持ちのキャッシュが少ない
あなたはマーケットが大暴落した時に喜べますか?
喜べる人は投資の本質をしっかりと理解し、投資がうまいとされている人といえるでしょう。
これはポジションの関係(安い時に買い、高い時に売る)を意識しているか意味しています。
リーマンショック後に投資を始めた方々は、軒並み大きな含み益を出しています。
コロナショック後のわずかな期間の大暴落をも見逃さず、銘柄を買い進めた人もいました。
多くの人が大暴落を慄いていたにも関わらずです。
「大暴落だ。どうしよう…。」
と震え上がっている新米投資家を横目に、その裏でしっかりと買い増しをするベテラン投資家たち。
彼らがそれができているのは、過去に味わった大暴落経験と手元に流動性のあるキャッシュ等があるからに他なりません。
暴落後の絶好期を見越して、事前にすぐ動かせるキャッシュを、「大暴落時用」に準備をしているのです。
投資判断の事前準備とでもいいましょうか。
この備えができている人は、大きく運用益を出せる傾向にあり、投資で成功できる可能性を秘めています。
そのためにはいつでも動かせる、ある程度のキャッシュが必要になります。
投資に振り回されず、投資を操れる人でいたい
投資で成功する秘訣は、購入時に投資判断のシナリオ作りをしておくことです。
さらに大きな成果をあげようとすれば、それは投資をしていない時期においても、どのような時期になったら投資をするかのプラン立ても大事になるのです。
その場しのぎの何となくの投資を脱却するには、まずはシナリオ作りから始めてみてはいかがでしょうか。
投資判断が後手後手となっては投資に振り回されるだけであり、ストレスをかかえてしまいかねません。
投資は実り豊かな人生における相棒であることから、それと上手に付き合い、うまく操っていきたいものです。
投資判断を含めた事前準備こそが、投資面で慌てない肝
前述してきたように、投資で成功するためには、なんとなく…をやめることです。
そして購入時にはシナリオを作りを忘れてはいけません。
なぜその銘柄を買うのか。
それに何を期待し、どうなったらリリースするのか。
リバランスはどのような場面で、どのように行うか。
これらはそのシナリオの一部といってもいいでしょう。
これに加え、プランBがあれば言うことはありません。
投資初心者にとっての王道投資で大事なことは、投資判断も含めて事前準備が大事になると言うことです。
デイトレなどのテクニカルを駆使した投資ではそうは行きませんので一概には言えませんが、投資初心者にとっての王道投資であれば、そのように言い切っても良さそうです。
あなたは保有銘柄の購入動機をアウトプットできますか?
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