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「ハイブリッドFP研究会」の趣旨②(セールス型FPの問題点)

こんにちは、FPオフィス「あしたば」の安藤です。
一昨日の続編になりますが、弊社note法人アカウントの開設目的でもある、
「ハイブリッドFP研究会」の趣旨について解説します。

ハイブリッドFPの定義は、金融教育講師・執筆・コンサルティング等のFPサービスに加え、証券・保険等の金融商品販売(実行支援)サービスを「顧客本位にバランスよく」提供するFPとお伝えしました。

理由は一昨日の記事で綴りましたが、そのようなFPがほとんどいないことは、我が国が抱える重大な課題であると私たちは考えています。

では、セールス型FPやフィーオンリー型FPだけでは、どのような問題が生じるのでしょうか?

今回はセールス型FPについて解説します。

※顧客ニーズを満たし正当な対価を得るものであれば、様々なビジネスモデルが存在して然るべきだと思いますので、どのタイプのFPも全否定するつもりはなく、誹謗中傷する意図は全くありません。ただ、顧客本位であるかは非常に重要なポイントであり、言い方は悪いですが顧客本位でない事業者はFPを名乗る資格すらないと思いますので、全力でディスらせていただきます。

セールス型FPは「相談難民」を生み出す

セールス型FPはその名の通り商品販売を前提としたビジネスモデルですから、それを分かっている生活者・消費者側からすると「具体的な商品を教えてもらいたいからOK」という場合もあれば、「お金の相談をしたいけど、商品を押し売りされるのが怖くてなかなか踏み出せない」と警戒感を持つ場合も多々あります。

(読者のあなたもそんな経験をされたことはないでしょうか?)

「●●の窓口」「●●見直し本舗」「●●クリニック」的なところに行けば、間違いなくガンガン保険を売られます(笑)

これらの事業者のビジネスモデルを否定しているわけではなく、彼らはあくまでも「保険屋」であることを認識して、「新たに保障が必要な時に加入する保険・今の保険に変わる保険を提案してほしい時」に行くべき相談先ということ。

にも関わらず、「無料FP相談実施中」などとうたっていたりすので、生活者・消費者の混乱を招いているのです。

もちろん全員がそうではありませんが、日本ではそうしたお行儀の悪いセールス型FPが多数はびこっているため、前述の『相談難民』をたくさん生み出してしまうのです。

セールス型FPはリテラシーを押し下げている

もう一つ、僕自身が過去にセールス型FPであったことへの自戒の念を込めて、持論を展開させていただきます。

セールス型FPは「商品を売るスキル」は積極的に学びますし、そもそも彼らの業界的に「売上至上主義」がどっぷり定着していますから、かなりレベルが高いです。(大抵の人は、どう売るかの話ばっかりしてますね。ほんと強欲だな~と思っちゃいます)

しかし、商品販売による収益に依存しているため「コンサルティングや講師で稼ぐスキル」を磨こうというモチベーションには繋がりづらいのか、そのスキル決して高くない傾向にあります。

結果として、そうしたセールス型FPが業界の多数派に留まることによって、「FPの金融リテラシー」を全体的に押し下げています。

金融のプロであるはずなのに、、、ですよ。悲しくなりますね。

【割愛】顧客本位でないセールス型FPが多い傾向

更に、セールス型FPは収益を商品販売に依存しているがゆえに、本来のFP
としての相談・教育業務よりも「いかに売るか」の視点でアドバイスしがちであり、顧客本位でないサービスを提供する人が多い傾向にあります。

この点も非常に問題ですが、まっとうに顧客本位なスタイルを貫いている人もたくさんいるので(僕の近くにも)、彼らを誹謗中傷しないために今回は割愛させていただきます。

次回はフィーオンリー型FPの問題点について解説します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

安藤宏和