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入院日記 | 術後3日っていつから数えて3日?

私は、手術の日が1日目だと思っていました。

でも、違ったみたいです。

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『術後3日が辛いけど、そこ乗り切ったら楽になるからね〜。3日!3日だけ頑張ってね!』

手術の話をするたびに、呪文かのごとく先生がおっしゃっていました。

3日ね〜。頑張る。

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ICUで一晩過ごして、朝になりました。

目が覚めても動く気力はなく、ただ目を開けただけ。

血圧、体温、酸素の量を計ってから、鼻栄養を摂取しました。看護師さんが鼻栄養の機械を操作しながら、

『10:00頃になったら(病棟の)看護師さん迎えに来て、お部屋戻れるからね〜』

と話してくれた。ちょっと元気が出た。

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10:00になった。介護士さん(?)が迎えに来てくださり、ベッドに寝転んだまま移動。

寝転んだままの移動なので、タイヤのゴロゴロってのが頭まで響きます。防火シャッターの数ミリの段差でさえ、縁石にタイヤ乗り上げました?ってくらいめちゃくちゃ頭に響く。

顎はプレートで固定されているものの、ちょっとの衝撃で外れるんじゃないかって気がしてならない(絶対外れる訳ないのに)。

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病室に着いたら、他の入院患者さんは誰もいなかった。すごく静かで、ちょっとありがたかった。

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術後3日間は、

・顔の腫れを防止するために、できる限りフェイスバンドを装着。

・口の中に血がたまらないよう、管が口から2本出てる。

・歯磨きできない。

・まともに風呂には入れない。

・鼻栄養の為の管も、左の鼻から出てる。

・鼻詰まりによる、数時間ごとの吸引。

・ずっと点滴。

何が1番辛かったかって、どんな体勢になっても鼻が詰まる。息ができない。

試しに横になってみても、頭の位置が定まらず、落ち着かない。

仰向けになると、頭がどっかに転がっていきそうなくらいカクカクしてるし、
かと言って横向きになると、枕で押されて顎がずれそうな感覚になる。

このまま目を瞑ったら、知らぬ間に息ができなくなって、そのまま死ぬんじゃないかと思うくらい、呼吸をするということが大変だった。

あと、とにかく何もする気力が起きない。

身なりなんて気にする気にもなれず、見るも無惨な姿でずっとベッドの上にいました。

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手術の日を術後1日目とカウントしての、術後4日目。

今日でだいぶ楽になるんだろうなぁ、とちょっと明るい気持ちで臨んだ朝の診察。

『今日で術後3日目ですね〜。今日頑張れば、明日からはだいぶ楽になりますよ〜!』

…..今日じゃないんかい!

手術の日は、カウントしないんかい!くそぅ!

よくよく考えなくても、ちゃんと渡された紙に、手術の次の日が術後1日目って記載されてるじゃないの。ああ、もう絶望。

あと1日頑張らなきゃいけないのね…..

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次の日、術後4日目の朝。明らかに昨日のだるさはなくなりました。
術後3日を乗り切ると、嘘みたいに体や心が元気になりました◎




おさ

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