『世界自粛旅行』映画制作対談
好きが高じて、ついに映画を作った。
yamamioとナミノリでFoxsideworksを立ち上げ、脚本•絵コンテ•撮影•出演•編集まで全てを行った。
そんな初制作映画「世界自粛旅行」を2人で振り返る。
Q.制作当初を振り返って
ナミノリ「松竹の"リモート映画祭"っていう企画を見て、映画好きなmioに「何か撮ってみない？」って誘ったことがきっかけだったね。」
yamamio『前々から何か撮ってみたくて、都内の映画サークルを探してたからすごくナイスなタイミングだった。』
ナミノリ「誘ってすぐにmioから『題材考えてみた。』って連絡きて、その"スピード"が嬉しかったなぁ。でも本当にやるの！？本当にできるの！？って最初は思ってた。」
yamamio『うそ〜！？私は逆にナミノリめっちゃ台本考えてくるじゃんって感じだったよ(笑)。話が1つにまとまるのかな〜って不安だったけど意外とまとまったよね。』
ナミノリ「mioが出してくれた家が浮くっていう案が気に入って、なんか「見えた！！」って感じた(笑)。そこから大体のあらすじ決まるまで、お互いアイディアがポンポン出てきたね。」
yamamio『マーの画像すぐ作ったもん。』
ナミノリ「あと"リモート映画祭"の家の中で撮影っていうルールが初心者には作りやすくてよかったね。」
yamamio『うん、たしかに。映画って外で天候とか環境見たりしながら撮影していくイメージだったけど、家の中だからここでやるしかないって感じだったね。』
ナミノリ「mioがすぐにこんなのどうかな？って撮った映像送ってきて、やる気あんな〜！！って思って嬉しかった。」
Q.「世界自粛旅行」というタイトルは？
ナミノリ「タイトルは最初から仮でつけていた名前になったね。」
yamamio『でもタイトル見ただけでもう面白そうでよくない？自画自賛だけど(笑)』
ナミノリ「うん、いい名前！明朝体が綺麗にハマるよね。」
Q.制作で楽しかったこと
yamamio『どんどんナチュラルな表現になっていくのが楽しかった！(まだまだだけど)やるだけ改善されていくのが。回数を重ねる意味ってあるんだって学んだ！』
ナミノリ「ほんとまだまだだけど、修正大事だったよね。」
yamamio『久しぶりに熱中できたし！』
ナミノリ「そうだね、1ヶ月半バタバタしてたけど不思議と疲れは感じなかったな。締め切りがあったのもよかったよね。」
yamamio『うん、締め切りがあったから冷めずにできたし、期限がある方が私はやる(笑)。』
ナミノリ「制作や撮影のことを話し合ってる時も楽しかったな～。私は今までワンマンプレイヤーだったから、誰かと協力して作るものの大きさが日に日に分かって、いい経験だったなーと思う。」
yamamio『お～よかった！私も、自分って映画好きなんだな！って思った。楽しかったなー。』
ナミノリ「あと小道具作成も楽しかった！マーの記事も実はちゃんと書いてた。」
Q.制作で感じたこと
yamamio『当選に驚く時の"えーーーーー！！？？"を何度も撮って頭がおかしくなりそうだった(笑)。隣人に夜になると叫ぶやばい奴だって思われてたよ。』
ナミノリ「クレーム来なくてよかった。私もベランダから双眼鏡覗いたり、指さしたり手を振ったりしてた(笑)。」
yamamio『日常の中でラクダを見つけると反応しちゃうし、100%って単語聞くと安心安全の自粛旅行って思い出すし、取り憑かれてるなって思った(笑)。』
ナミノリ「毎日映画のことで連絡とってたもんね。」
yamamio『私たちみずがめ座だから相性がいいんだよきっと(笑)。』
ナミノリ「それあると思う(笑)！本当やりやすかった！いいコンビである。」
yamamio『あと、俳優ってすごいって思った。演技ってこんなに大変なんだなぁって。』
ナミノリ「分かる。改めてすごい。自分の動画とってみると、今まで一回も前歯出てたことないのに、チェックしてみたら前歯が出てたり、二重アゴのひどさに気づいたりね(笑)。」
yamamio『そうそう！私こんな元気に喋れるんだ、とも思った！』
ナミノリ「元気に喋ってたよ、前から(笑)。」
yamamio『知らなかった(笑)』
Q.制作で大変だったこと
yamamio『ワンテイク撮るごとに気にすることが多かった。私、普段映画を見るとき細かい部分まで見ちゃうから、無かったはずのものが写ってるとか、自分はそういうのないようにしようって思ってたけど、すごいある！！(笑)』
ナミノリ「あの数秒にものすごい労力がかかっているんだなって実感したね。恐れ入ります！！」
yamamio『美容院行った時、いつもやってもらってる美容師さんに"今映画を撮ってるので同じくらいの色にしてください"って言ったんだけど、めちゃくちゃ暗くなっちゃった(笑)！』
ナミノリ「急に髪色変わるよね。気づいた人いるかな？(笑)あと天気の晴れ具合もすぐ変わっちゃったよね。さっきまであった雲がない！とか。」
yamamio『休みの日に晴れて！とか早く夜になって！とか久しぶりに願った。』
Q.お互いのお気に入りシーン
ナミノリ「私はmioのピザが飛んでくるところ！！『わ！え！？くる！！』の声もすごくいいし、窓枠を軸に回転していなくなるのも動きがおもしろくてお気に入り！！」
yamamio『ピザ3回買いに行ってるからね。ピザ撮影は気合入った。』
ナミノリ「ピザ飛ばしたとこ楽しかったね。」
yamamio『あのシーンがこの作品を映画っぽくしてるよね？』
ナミノリ「盛り上がりポイントだよね。私はカーテンレールにカメラ置いて、ピザをベランダから投げ入れた。その時ばかりはお父さん呼んでキャッチしてもらったよ！」
yamamio『私は1人で壁に何回も投げつけていた(笑)。そのあと美味しく食べたけど！』
yamamio『私のナミノリのお気に入りシーンはね、This is a penの発音練習するシーン(笑)。全シーンの中で一番わざとらしくなるはずなのに、ナチュラルで、なんでここだけ！？って感じですごい好き！！』
ナミノリ「もっと他なかった！？(笑)」
yamamio『いや、そこ(笑)本当にそのフレーズ使おうと思ってんだこの人って。』
Q.1番のハプニング
yamamio『私は小道具のラクダ壊したことだよ〜(泣)』
ナミノリ「あれは私がモロッコで買ってきたラクダなんだよね。」
yamamio『ラクダが飛んでくるシーンで床に落としちゃって。ほんと絶望した。』
ナミノリ「ははは(笑)。あれは余ったお金で空港で買ったやつだから大丈夫だよ(笑)。ラクダ太ももに落とすの痛かったでしょ？」
yamamio『痛かったー(笑)。ラクダ重いし頭が鋭利で痛かったー(笑)。』
ナミノリ「あれは大変だったと思う(笑)」
yamamio『投げるのも下から投げてる感じだからね、それをどう撮ったらいいのか悩んだなぁ。』
ナミノリ「私のハプニングはベランダで撮影してたら今まで見たことないサイズのハチが飛んできてスマホに止まったことかな。エンドロールのNGにも載せたけど。」
yamamio『怖っ(笑)。』
Q.あらすじについて
yamamio『この映画は一見オカルト？SF？って感じだけどちゃんとテーマがあるんだよね！』
ナミノリ「そう、タイトルにもなっている"自粛"をキーワードに、心の自粛を描いてみた。」
yamamio『ストーリーを濃くするために、セリフや映像に意味を持たせたよね。話し合って伝わりやすいセリフにしたり。』
ナミノリ「そうだね、仕事と恋愛の悩みが吹っ切れるわかりやすいストーリーだけど、なるべく直接描かずにふんわり伝えてみたかった。」
yamamio『自然な言葉とか相づちの頻度にも悩んだね。』
ナミノリ「相づちがないと無視してるみたいになるし、ありすぎると合いの手みたいになるよね。よっ！はっ！それからっ！みたいな(笑)。」
yamamio『声色とか声のトーンが変わるだけで、映像の印象が全く変わるんだなーとも思った。音無しで見ると何だかかっこいい気がするんだよね(笑)。でも私が喋り始めちゃうと一気に大根役者丸出しになる。』
ナミノリ「内容はわかりやすく出来たはず！どのぐらい汲み取ってもらえるのか、うちらの見せ方で気づいてもらえるのか、、、気になるね！」
yamamio『ね！！感想聞きたい。』
Q.好きな映画の系統は？
yamamio『邦画が好き。2000年代の邦画ドラマっぽいやつ。日常的だけど刺さるものがあるみたいな。人のセックスを笑うな、インスタント沼、百万円と苦虫女とか好き。』
ナミノリ「mioは邦画メインだよね。私はミステリー・マフィア系も好きだけど、最近はもっぱらコメディが好き。周防正行監督、三谷幸喜監督の昔の作品がすごくツボ。」
yamamio『ナミノリは昔のやつ好きだよね。』
Q.映画好きを反映させた部分は？
yamamio『顔を映さない良い感じの画角が好きなんだなと、撮りながら思った！』
ナミノリ「映像で伝えるのが好きなんだね。私はとにかくコメディ要素を入れたかった。映画のコメディにはツッコミがないことが多いなって気づいて、その見せ方をやってみたかった！」
yamamio『あずさはツッコミではないもんね。えーー？とかんーー？？とかね(笑)。』
ナミノリ「自然な女子の反応だよね！」
Q.今後作りたいもの
yamamio『今後は、知的な面白さのある映画を撮ってみたい！心に刺さるみたいな！』
ナミノリ「視聴者を裏切るとか騙すみたいな映画面白そうだよね。」
yamamio『カラスの親指みたいな！？』
ナミノリ「そうそう！練りに練った脚本を書かなきゃ！映画の中の一言が忘れられないみたいなのもいいな。」
yamamio『次作るのも30分以内で見やすいやつがいいね。短くまとまってるやつ。今回は家の中だけだったから、カメラ持って外に出てシーンの幅を広げたい。』
yamamio『この一回で燃え尽きるかなって思ったけど、まだ作りたいって思った！もっとおもしろいと思ってもらえるもの作りたい！』
ナミノリ「うん！制作が終わって達成感ってよりはまだまだこれから！って思った。もっと見る人のことを考えて作ってみたい！」
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