見出し画像

アルナック拡張 1.鷹匠のコツ

こんにちは。noteへ初投稿となります砂の狐と申します。
ボードゲームについて語りたいなと思いつつ、今回はアルナックの拡張についてまとめました。

さて、アルナックの失われし遺跡の拡張第一弾「調査隊長」の日本語版が発売されてもうすぐ一年です。
色んな人とプレイして見た(自身が打ったもの含む)ミスプレイや負け筋などを中心に各キャラクター6人の抑えたい方針や序盤の動き方をまとめてみました。
何回かプレイした事ある初心者~中級者の方への解説にはなりますが、拡張を触れていない方や知らない方にも雰囲気が伝わるように書こうと思いますので面白そう!と興味を持ってもらえれば幸いです。

免責:あくまで個人的な意見です。
また、この記事では最初から探索できるエリアを
キャンプ地(ex.お金キャンプ、コンパスキャンプ…等)と表現し、
コンパス3つで行ける探索地をレベル1・6つで行ける探索地をレベル2と表現しています。


鷹匠

鷹匠の能力

鷹匠の能力と初期手札

毎ラウンド鷹が自動で進み、開始スペースに鷹を戻すことによって効果を発動させることが出来ます。
鷹匠は拡張の中で2番目に番使いやすいキャラクターと説明書には記述されています。
リソースを欲しいタイミングで戻すだけなので基本的には通常のアルナック(リソースを余さず研究につぎ込むスタイル)で問題ないかと思います。
(個人的には1番使いやすいと思うので隊長より先に解説します。)

①第1ラウンドで守護者を1討伐しておきたい

さて「通常のアルナック」と先述しましたが、1ラウンド目の守護者の討伐については基本と異なり、かなり積極的で良いと思っています。
アルナックの基本セットでは研究トラックを先行し2ラウンド目までに助手2人を入手するのが1つのボーダーとされていました。
そのため、重いリソースを5点に変換する守護者の討伐は「研究スピードに遅れを取る」という理由から1ラウンド目は無視される傾向にありました。
しかし、鷹匠を使う中で象徴的なカードがあります。それがこちらの「動物との絆」です。

一番左の鷹匠だけはラウンドの制約がありません

このカードについて説明する前に∑のカードについて簡単な説明を。
拡張のキャラのうち4人にはこの∑のついたカードがあり、これは「ラウンド中のいつのタイミングで発動したかによって選択肢が増える」というものになります。
例えば隊長であればそのラウンドで派遣したワーカーの数、男爵夫人なら使用したアイテムカードの数を参照し、使えば使うほど強力な選択肢が増えていきます。
鷹匠も同様のカードを持ちますが他3人と違うのは「このラウンド中」というタイミングの制約を鷹匠だけは持っていません。
他の3人であれば強い能力を使うためには事前に対象となるリソースを払う必要があります。しかし無理やり条件を満たそうとした結果ワーカーや手札が既になし、という状況にも陥りやすいです。
ところが鷹匠は「ゲーム中のに倒した累計の討伐者」なのでラウンドをまたいでもカードは強化状態から動くことが出来ます。この利点を生かし2手番目以降に除去手段を手広く持てるとかなり動きやすくなります。

※考え得る1ラウンド目の動き

この中から5枚(1枚はボトムに沈みます)

1手番目 スタPの場合は2金持ちなので1枚は必ずある恐怖を使いコンパスキャンプ踏み
2手番目 追跡(又は鷹狩り)を使用して3コンパス、鷹狩りOR資金調達でレベル1探索地を解放し可能であれば追跡の能力で倒せそうな守護者を召喚(4金モンキーさえ来なければ偶像を捧げれば倒せる程度の守護者は召喚できるはず)
あとは手番が開いたタイミングで守護者を討伐し1ラウンド中に鷹狩りの1+の能力を使い恐怖を除去して、余ったお金やコンパスで強いアイテム(遺物)を購入できれば2ラウンド目以降の自由度が大きく広がります。
(その際、守護者の能力を使わないまま2ラウンド目まで進み、守護者の能力で鷹を進めてレベル1を踏む選択肢が常にある状態で手広く構えるとかなり柔軟な選択が取れてベターです。)

②裏目の選択は慎重に

①が基本的な動きですがいくつか裏目が存在します。
まず1つ目は「動物との絆」がボトムに沈んでしまった場合です。(1/6)
研究ボーナスやレベル1探索地、討伐者ボーナスあたりでどうにか1ドローを狙いたいところですが見えていない場合は2ラウンド目の除去になるか、
レベル1の討伐を無理に狙わず大人しく矢じりキャンプあたりに甘んじるのもアリだと思います。
購入予定のアイテムの強弱を見つつ、強ければ2ラウンド目除去、大したアイテムが売っていなければ研究先行で先行ボーナスと助手を狙う動きになります。

2つ目は2番手、3番手(初期コンパスが1)かつ、鷹狩りと追跡のどちらかがボトムに沈んでおり、さらにコンパスキャンプを先に踏まれてしまった場合です。
必然手札にある恐怖は2枚になるため、2枚目を使い切るプラン(トカゲの寺院の研究1段目に使用する)がなければ思い切って2足を使ったコンパスキャンプも選択肢としてはアリです。

トカゲ寺院なら1段目に足を要求してくるのでリカバリが効きやすいんですが…

4人プレイでない場合でコンパスキャンプの2枠目が塞がれた時はもうどうしようもないので大人しく初手から矢じり(それも取られてたら宝石)あたりを踏むしかないですね…
特に「隊長」が自分より先手番にいる場合は要注意、1手目からコンパスキャンプを踏んでくる可能性が非常に高いです。裏目の選択肢を基本として考えた方がよいでしょう。

③鷹の移動はフリーアクション

たまに鷹を移動できるのが楽しいせいでリソースを入手次第、鷹を進めてしまう方がいらっしゃいますがもったいないです。
鷹の移動に使うリソースは偶像捧げ、守護者の恩恵、初期手札が主な手段ですがそれらは全てフリーアクションです。明確に欲しいリソースを決め、使う直前に必要な分だけ鷹を進めてから能力を使うようにしましょう。
特に鷹を戻した直後、未開のレベル1や2を他のプレイヤーが開けてくれる事が多々あります。「しまった!そっちがよかった!」とならないよう慌ててずに動向を確認しましょう。
ドンピシャで欲しいリソースがない場合様子を見たり、石板+飛行機で使用してしまうのも大いに選択肢として考えられます。

ということで

鷹匠についての所感でした。
鷹匠に限った話ではありませんが拡張が入ることで第一選択肢がつぶれてもかなりリカバリがしやすいゲームになりました。
その反面アイテムに関しては強弱があるのでキーとなるカードを先に買われないよう注意しましょう。(そしてアイテム購入に気を取られ過ぎてコンパスキャンプを踏み逃さないよう注意しましょう。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?