えっ、学びながら金もらっていいんすか?起業支援がとてもおいしいシゴトに感じるハナシ

最近のシゴトがいい学びになっているなとと思ったのでこのnoteは自己内省と整理がわりに書く。

僕は今、社内業務で20代の起業家支援に携わっている。

複数の層がある中でガチ起業家というよりは、起業家の卵を担当領域にしている。

少数のゼミのような形式でVCの人に講師をやっていただき、それ以外の事務形、クラス設計、受講生サポート、など運営をまるっと。

なんでもやらなきゃでぼやきの一つも漏らしたくなる時もあるけど、むしろいい刺激、知識を得まくりでありがたい。

前提で僕には起業経験はないし、別に自分がめちゃくちゃしたい訳でもない。
(友達の手伝いはしているけど)
ポジションで言えば、講師と受講生の間、ラーニングアシスタント的な形だが、これがものすごく美味しいと感じる。

1能動的学習をするようになった

・自分自身が受講生の役に立つために、企業に関する知識インプット量のベースが増えた。
・興味持ってもらえるように紹介するので、噛み砕いて、要点整理をする。
・情報を引き算するためにはその分本質の理解が必要なので、深掘りや周辺情報も取りに行く
・自分もラーニングアシスタント的な位置付けなので一緒に自分ごと化し、手を動かして考える癖がつく

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ラーニングピラミッドでいう、積極的学習の段階にあると思う。

学生時代にも起業に興味があったが、行動量としてはそんなに熱心ではなかった。

半分マルチまがいな起業塾に足を踏み入れかけたことはあるが、なんか肌に合わないと感じフェードアウト。

だが今は、行動量がだいぶ増えたと感じる。
別に努力している感覚はないが、そういうポジションになったことによる興味関心の変化なのだろう。

2受講生の伴奏支援により、知らない領域、業界、社会課題にアンテナが立つ。

起業をしたいと挑戦心を持ってくる人はゼネラリストというよりは、「これに人生オールインするやで!」というようなスペシャリスト気質。

当然自分が事を起こそうとしている領域に関しては熱心だし、知識量もそれなりにある。

最近はヤングケアラーという概念を教えてもらった。
家庭内の事情により、介護や家事に時間を大きく取られる子供のことを指す。

予備校のバイトをしていた時、学年に一人か二人はその状態に近しい生徒はいた。
ただその時はそれが社会課題だとは知らなかった。

最近受講生の人と話すことでその課題を認識し、今日Facebookで流れてきた情報がドンピシャで、その人にシェア。

以前の僕であればスルーしていただろうから、この業務を通じて一つまた社会を知る機会をもらえた。

3自分の現在の取り組みや過去の経験が論理体系化されていく

学べば学ぶほど起業はアートではなくサイエンスだと感じる。
仮説を検証しに行き、学習するサイクルの連続。

事業を俯瞰してみるためのリーンキャンバス一つとっても、自分の事業に当て嵌めることで圧倒的優位性はなんだろうか、打ち手に過不足はないかなど無限に考えるべき問いをくれる。

自分の過去の手探りだった経験が「ああーこういう理論だったのか!」とプチ驚きと感動を持って結びつくこともしばしば。

例として、ビジネスになんも関係ない僕の体験談をしよう。
講義にて「バーニングニーズ」という概念知った。
頭の上で火が燃えている人はあらゆる策を講じて課題解決しようとするし、金払いもいいということだ。
まちなかで1000円水は誰も買わない。でも砂漠で喉がカラカラであれば1万円でも水は売れる、みたいな話。

僕も秋頃より腰痛がひどく、金に糸目をつけず色々な策を試した。
5万円のいいマットレスを買ったし、マッサージにも何回か通ったし、薬局に行って6000円の一番いい腰サポーターを入手した。
(なお翌日同じのがAmazonでは3000円台で売られて悲しくなったが、今すぐ入手する、スピードという価値が3000円分あるのだと半ば無理やり納得した)
うーむ、まさしくバーニングニーズ。

そういうふうに、仕事だったり生活のあらゆる知識と知識、知識と経験が結びつく。応用も効かせやすくなる。

一つの作業が三度美味しい

①仕事として設定したミッションやゴールに近づく(それは前提)

②自分の興味関心外についての気づきや学びの機会が増える
スキルアップにつながる

③自己の担当領域を俯瞰、体系化するきっかけに。

起業支援のラーニングアシスタント業務を通じて、スタートアップを自分でやらずとも、だんだんと思考の型のクセがついてくる。

いつか自分で何かを興すとき、ないし誰かを手伝うときに役立つだろう。

これ、金もらいながらやっていいんすか!(歓喜)という感じである。

知識の泉に入れる水の量は決まっているけど、知識同士や経験と結びつけていくことで、質を無限に向上させられることが学びでした。

それから、やはり自分の特性は夢を語る創業者タイプでなくどうやって物事を進めるか、形にするのかに興味がある右腕タイプだということ。

この環境を引き続き活かしていこうと思います。

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ついった
最近社会関係資本をテーマに実験を始めました


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