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女性三人組で天下統一 今更三国志11(8)

これは、シミュレーションゲーム『三国志11』のプレイ記録です
前回の記録と登場人物紹介、そして縛りなど

人物紹介パート3

縛り内容


1 三人娘まったり内政中(256年5月〜)

 雲南を配下に収め、北の鮑三娘と停戦中の我が軍。しばらくの間、来るべき鮑三娘軍との決戦のため、物資の調達や技巧研究を進めることにします。

李氏  配下の再配置案をまとめたわ。後方には、建寧から成都への輸送経路を考えると運搬の特技を持つ武将は必須。風水の修得者もいるといいわね。
関銀屏 次の技巧研究は「木牛流馬」にすべきかもしれんな。
李氏  確かに。そうだ、隣接する永安は空白地だけど、確保しなくていいの?
関銀屏 あえて取らないでおきたい。永安を取ると、荊州を制覇した孫尚香軍と隣接してしまう。軍事力の高い孫尚香軍とまだぶつかりたくはない。
李氏  なるほど、わかったわ。…ん、杜氏、どうしたの? 考え込んじゃって。
杜氏  …うん、義兄弟の件、なんか悪いことしちゃったかなーって。
李氏  ……あー、確かにね。鍾会どのと鄧艾どの、まさかそこまで亀裂が深いとは思わなかったわ。
関銀屏 姜維が間に入って修復しようとしているらしいな。
杜氏  …うーーん。


2 鄧艾、陳震を推挙し、その後(256年6月)

 珍しく鄧艾が推挙イベントに登場。舌戦で危なげなく勝利し、陳震を我が軍に迎え入れることになった、その直後のこと。

費禕  おお鄧艾どの、人材の推挙、感謝に耐えない。陳震どのには早速雲南の開発に携わっていただくことにした。
鄧艾  ……そうか。
費禕  時に鄧艾どの、軍師どのとの義兄弟結義の件、何故に断られた。話しにくいことかもしれないが。
鄧艾  …俺は群れるのを好まん。それだけだ。
費禕  まあ、それはそれで構わんよ。それはそうと、兵装調達を姜維と貴殿にやってほしいんだが、姜維がどうも塞ぎ込んでいるようでね。なんとかしてくれんか。
鄧艾  …なぜ俺が?
費禕  あいつに頭ごなしに何か言ってやれるのは貴殿しかおらんだろう。


 そして、「能吏」の費禕、そして姜維と鄧艾に、兵装の調達を依頼したとき。

姜維  鄧艾どのか。如何なされた。
鄧艾  …俺と貴様で兵装の調達に携われとのお達しだ。
姜維  なるほど。了解した。

姜維  鄧艾どの、やはり士季とは…。
鄧艾  その話を聞くつもりはない。
姜維  ……蜀滅亡の際のことについては、申し訳ないと思っているんだ。
鄧艾  貴様とて、俺に対して思うところがないわけではあるまい。貴様の北伐を悉く破ったのは俺だからな。
姜維  …だが、今は同じ旗の下にいるんだ。なんとか良い方向に向かうよう試みた方がいいじゃないか。
鄧艾  そのようなことを考えるのは、貴様の柄ではあるまい。
姜維  …。
鄧艾  かつて、自分は丞相のために戦っていた、貴様はそう思っているかもしれん。だが、本当にそうなのか? 出世欲や野心がなかったと言い切れるのか?
姜維  ……。
鄧艾  かつて、成都に戻れなくなり前線に居続けたのは、貴様自身が成都での地盤を作ることができなかったからではないのか?
姜維  ……。
鄧艾  貴様は、政治的な駆け引きや調整が得意な男ではあるまい。あくまで武で栄達を極めんとする男だ。
姜維  …それは、いや、そうかもしれん、だが……。
鄧艾  しかも、その武でさえ、俺に阻まれ続けたのではなかったか?
姜維  …… !
鄧艾  俺に勝てなかった貴様が、俺に何か理を解こうとするのは思い上がりというものではないのか。
姜維  …随分と言いたい放題だな。
鄧艾  まあ、戦の勝敗は国力など他の要因にも拠る。貴様だけの責任ではない。
姜維  ……何を言いたいのだ貴殿は。
鄧艾  俺は、貴様は貴様なりに当代の英才だと思っている。ただ、同時代に俺がいたのが不運だったというだけだ。
姜維  ………。
鄧艾  些か喋りすぎたようだ。仕事を続けよう。


3 突然の申し出

杜氏  あ、いたっ。ねえっ姜維くんっ。
姜維  これは杜氏様。そのように慌てて、如何なされました。
杜氏  姜維くん、わたしと結婚しようっ。
姜維  はあああっっっっ???????

杜氏  いやあのね。姜維くん、わたしが前にお願いしてたこと、一生懸命考えてくれてるじゃない。
姜維  士季と鄧艾どのの件ですね。それはさすがに放置できませんから。
杜氏  ごめんね、苦労させてしまって。ほんとはわたし、姜維くんにはあまりがんばりすぎないでほしいの。でも、姜維くんて真面目で一生懸命で、しかもなんでもできるから、つい頼っちゃって。
姜維  いや、お役目をいただけるのは光栄ですので…。
杜氏  うん、頼りにはしてるの。でもでも、姜維くんてがんばればがんばるほど、どんどんひとりになっていくみたいな気がして。
姜維  ……。
杜氏  だから、姜維くんはひとりじゃないって伝えたくて、でもどうすればいいのかわかんなくて、わたしになにできるか考えて…。姜維くんを絶対ひとりぼっちにさせたくないの。
姜維  ……それで結婚とは、随分と飛躍していませんか。
杜氏  わかってるの。でも、どうすればいいのかわかんないし。
姜維  ともあれ、この申し出は安易にお答えはできかねます。申し訳ありません。


4 姜維、張任と夏侯覇と三人で飲み会をする

夏侯覇 おお、姜維どの。これから張任どのと酒席を設けるつもりなのですが、よかったらご一緒しませんか。
姜維  張任どのと? 珍しいな。

張任  姜維どのもご一緒とは、これは良い夜になりそうですな。…ん、お顔がすぐれないご様子ですが。
姜維  …そんなに傍目にもわかるものなのですね。これは迂闊だった。
張任  お気になさいますな。姜維どのは我が軍における至宝ゆえ、常に多忙でいらっしゃるのは当然。
姜維  貴殿のような名将にそのように言われては、流石に面映いです。
夏侯覇 姜維どの、もしかして、鍾会どのと鄧艾どのの件で何かありましたか?
姜維  いや、何かあったわけでは…。
張任  そういえばそんな話がありましたな。でも、姜維殿が責任を感ずることではござるまい。
姜維  かたじけない。しかし、以前から二人を知るものとして、ただ座しているだけというのは…。

夏侯覇 時に張任どの、貴殿は以前「老臣は二主に仕えず」と喝破して仕官の誘いを断られたとか。
張任  お恥ずかしい。昔のことです。かつて仕えた方は、貧しい家柄の出である私を召し上げてくれました。その恩義に応えたいと思いが強かっただけです。
姜維  それは……よくわかります。
張任  そういえば姜維どのも降将として蜀に仕え、諸葛丞相に取り上げられたのでしたね。居場所を得るのにご苦労なされたのではないですか。
姜維  ええ、まあ…。
張任  それでも貴殿ほどの才があれば重く用いられるでしょうか。だが、私は貴殿と違い非才の身。なかなか恩義に報いることができず悩みました。
姜維  張任どののような文武両面に秀でた方でも、ですか。
張任  いや、私に才などありません。…ただですね、徐々にわかってきたのですよ、自分の身の置き所というか。
姜維  ほう。
張任  自分は天賦の才に恵まれてはいないのだから、まずは限られた範囲での責任を果たそうと。非才の身なればこそ、自分の職分である軍事に関してだけは、せめて職責を果たそうと。
姜維  …。
張任  そして、私が幸運だったのは、当時仕えた国には信頼できる有能な内政官が数多いたことです。彼らがいたからこそ、私は自身の職分を全うできたのだと、今でも思っています。
姜維  …そうですか。
張任  ええ。そして今も、多くの同僚に恵まれています。費禕どのや孫乾どの、董允どのが遺漏なく物資を整えてくださる。鍾会どのや張松どのが遠くを見据えた戦略を立ててくださる。姜維どのや鄧艾どののような手本とすべき軍事の達人がおられる。
姜維  いや、僕はそんな…。むしろ僕の方こそ…。
張任  他にも多くの頼りになる仲間がおります。今の私は、かつて自分で言ったことを翻しており、笑い者になっているでしょう。ですが、幸せに働かせてもらっているのです。貴殿のおかげです、姜維どの。心より御礼申し上げる。
姜維  いやいや恐れ多い、どうか頭をお上げくだされ。……張任どの。あなたが何故に名将と謳われるのか、よくわかったような気がいたします。私の方こそ、心より御礼申し上げたい。


5 婚礼の儀(256年6月)

姜維  杜氏様、お目通りをお許しいただきありがとうございます。
杜氏  ううん、全然いいよー。今日はどしたの?
姜維  先日、杜氏様より申し出があった件、謹んで承りたく存じます。
杜氏  先日?? ………あー、あれね。あれ……ええええええっ。
姜維  え、もしやお忘れになっていたとか…?
杜氏  いやいやいやそんなことないよ?? うん、ないない。
姜維  …えー。ともあれ、僕は今まで、居場所と言えるものがなかった。魏国では帰るところを失い、蜀でも成都にいられなくなった。でも、この国は僕を支えてくれる人が数多おります。こんなに嬉しいことはありません。
杜氏  うん。
姜維  かかる環境を作って下さったのは、杜氏様に他なりません。
杜氏  わたしだけじゃないけどねー。
姜維  僕は、ここで生きていたいです。杜氏様が作ったこの国で。そして、共にこの国を作って行きたい。だから、どうかよろしくお願いいたします。
杜氏  うんっ。
姜維  僭越ながら、一つだけお願いを聞いていただけますか。
杜氏  う? なんだろ。
姜維  僕も乱世に生きる男として、天下に覇を唱えたいと思う心があります。杜氏様の下でその心を現実にすることをお許し願いたい。
杜氏  わかった。姜維くんがやりたいようにできるよう、わたしたちで舞台を作ってあげるね。


 こうして、256年6月、杜氏と姜維の婚礼の儀が執り行われることになりました。

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 ゲーム的には実は杜氏との相性があまりよくない姜維を、わが勢力から離脱させないためにこうしました。杜氏は能力的に部隊を率いることはないので、婚姻による支援攻撃がないのが残念ですが、まあ仕方ない。
 さらに、杜氏は特技「内助」を持っているため、この婚儀によって姜維と杜氏の能力値全てが+1されます。


 そして、祝宴が催された後。

鄧艾  …姜維よ。これを貴様にくれてやろう。
姜維  なんだ、……地図?
鄧艾  俺が昔、様々な土地を検分して描いた地図の写しだ。
姜維  すごいな、これを全部自分で……。しかし、なぜ僕にこれを?
鄧艾  俺は喋るのが苦手だ。軍務で地形についていちいち貴様に説明する手間を省きたい。
姜維  ………。
鄧艾  俺の手でこれを鍾会に渡すつもりはさらさらない。だが、貴様の判断で奴にこれを見せることまで止めるつもりもない。
姜維  鄧艾どの…。
鄧艾  好きにしろ。
姜維  ……鄧艾どの、かたじけない。祝いの品、ありがたく頂戴する。


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