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怪獣図鑑を眺めながら

 小さい頃から、ウルトラマンやゴジラなどの特撮が好きで、特に「ウルトラマン」シリーズに登場する怪獣に惹かれる。好きな怪獣をいくつか挙げてみると、四次元怪獣ブルトン、ガヴァドン、キングジョー、恐竜戦車、ギエロン星獣、ガッツ星人、メトロン星人、クレージーゴン、ベムスター、タッコング、アストロモンスあたりが好きだ。「帰ってきたウルトラマン」に登場するキングザウルス三世も良い。この怪獣はバリアを使ってくることで有名で、「キングザウルス三世」という名前自体も好きだ。

 そうしたお気に入りの怪獣たちのなかで、とりわけ好きなのがブルトンとキングジョーである。ブルトンはその得体の知れないフォルムに強く惹かれた。名前の由来はアンドレ・ブルトンからきているようだが、そのシュールな見た目はウルトラ怪獣の歴史の中でも強烈な異彩を放ち続けている。いかにも「怪獣」みたいな感じではないところがいい。キングジョーはすべての怪獣のなかで一番好きだ。小さい頃に、キングジョーのプラモデルを買ってもらったのを憶えている。

 僕は1980年生まれなので、リアルタイムで「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」などを観たという訳ではないが、怪獣図鑑を買ってもらい、それをいつも夢中で読んでいた。まだビデオもそんなに普及しておらず、怪獣図鑑に載っている怪獣たちがどんな動きをしたり、鳴き声を上げたりするのかまったく分からなかったが、その怪獣図鑑を眺めながら、自分であれこれ想像するのが楽しかった。そういう意味で、先述のブルトンについては特に、「一体これはどんな動きをするんだ?ウルトラマンはどうやって戦ったんだろう?」と、色んなイメージを膨らませて、すごくわくわくした。いまはインターネットで即座になんでも検索できるが、ああいう風に思いを巡らした時間はかけがえのないものだったと思う。

 最近は映画「シン・ウルトラマン」の公開を楽しみにしている。あの胸が高鳴る感じはずっと変わらない。これからもきっとそうだろう。

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