僕はファッションデザイナー
2018年、foufouとっても楽しかった。
これまでで一番、楽しかった。
僕はやっと自分を「デザイナーです」と
言えるようになった。
文化服装学院在学中、夏休みに課題もやらず
糸まみれになって作った服を販売した2016年夏。
なんかやれそうな気がした、なんかやらなきゃと思った。
そしてたった数着の服に、受注がついた。
会ったこともない、遠い街に住む誰かにこの情熱が届いた。
その時の感触は、今でも忘れていない。
しかし僕は自分を「デザイナーです」だなんて
口が裂けても言えなかった。
実績もなく、なにかの賞をとったわけでもない。
文化服装学院をでているのと、ちょっと服飾の仕事をしていただけだ。
「ちょっと趣味の延長でやってまして、、、」そんな感じだ。
だからお客さんに「デザイナーさん」と言われるのに
少し恐れを抱いてしまっていた。
前までは。
今は違う。
「僕はファッションデザイナーだ」と言ってやる。
それはこれまで見てくれた人たちや関わってくれた人たちが僕を、
そしてfoufouを作ったからだ。
DMでメッセージをもらったり、試着会で着てきてくださったり、毎回ライブ配信をみてくれたり。
「自分に自信を持たなきゃ、お客さんに失礼だな」と何度も思った。
だからこそ、謙虚さを心にもちながらも
「みなさんのおかげでした」と一歩下がることはあえてしないぞ。
来年も、きっとみんなを驚かせるような魔法を作り出す。
来年はたくさん地方を回るし(早速2月に札幌)
皆さんに会いたいし、
新しい試みも待っている。
「ネットでブランド?だせぇ」だの
「セールも卸もしない?むりむり!」だの
「賞レースも大手企業もでてなくてデザイナー?うける」
などと言った声も抱きしめてあげれるような、
ビッグなラブを持ちユーモアとちょっぴり皮肉を交えて。
来年も服一本。
真摯に、貪欲に、しかし品よく美しく。
誰かの選択肢として。
僕はファッションデザイナー。
誰かの健康的な消費のために。
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