見出し画像

【序文】自由のためのノート術 2022年6月版

自由ためのノート術へようこそ

もしもいま、不安を感じていたり、嫌な記憶がずっと頭のなかをグルグルして苦しかったり、自分がとても不運に思えて何もかもが嫌になったりするのなら。

もしもいま、思うように人生が進まないと感じていたり、自分のダメさに落ち込んでいたり、いつか自分だってと思いながらも進歩のない自分に呆れていたりするのなら。

これからお話する「自由のためのノート術」は、きっとあなたのお役に立てるでしょう。

このノート術を使えば、自分で悩みを解決できるようになります。すると停滞していた人生が、自然と前に進んでいくようになるでしょう。成長の実感、喜びが持てるようになり、タイトル通り、自由に生きられるようになります。

はじめまして。大野朋美です。私はフリーランスでカメラマンをしています。

こう聞くとおそらく、なぜカメラマンがノート術について話せるのかという疑問が浮かんだのではないでしょうか。もっと言えば、カメラマンの書いたノート術は読む価値があるものなのか...? そう疑問に感じられたとしても無理はないと、私も思います。

フリーランスといっても、下請の仕事をしているだけではありません。写真サークルを立ち上げて、イベント開催のために全国を飛び回っていたり、社長さんや100人以上の前でセミナーをしたり、写真教室を主宰していたりします。

会社員として社会人をスタートし、平社員のまま辞めた私がです。30代半ばで、それまでとは全く別のカメラマンという分野で、いちからのスタートだったにも関わらずです。

最初はバカにされることも多かった。嫌な思いを何度も経験しました。辛い思いも散々しました。自分が情けなくなることばかりでした。気分が落ち込んでいても、自分を奮い立たせて仕事に行く。感情の起伏に振り回されないように、なんとか“この自分”と付き合い、やってきました。

そうやって自分の足で立って前に進むためにノートを書いてきました。でもこれからは誰にとっても必要なものではないかと、ここ数年で思うようなりました。

昔に比べ、これからの時代を生きる人たちは、自分との付き合い方を知っていないといけない。そう強く思います。

よく自分軸があるとか、ないとか言いますよね。これまでは、自分軸で生きている人を立派な人、そうでない人を普通の人とみなしていました。でもこれからの時代は、誰もが自分軸をしっかり持って生きていないと、人生を生きていくのがとても辛くなるのではないかと危惧します。権威というものが崩れていっているからです。

教科書で習った歴史が、じつは間違っていたなんて話が聞かれるようになりました。医者や専門家の言うことが覆されたり、データの改ざんや破棄された事実がどんどん表沙汰になってきて、今もどこかで起こっているかもしれない時代です。

また、twitterをはじめとするSNSでは、社会問題に対して様々な考えや攻撃的な意見が常に飛び交っています。共感できる意見の人をフォローしても、別の問題では対立側であったと知ってショックを受ける。「信じていたのに裏切られた。」そういったことを実際に投稿している人も少なくありません。

そんな経験をするたびに、いったい何を信じればいいのか分からなくなります。何を拠り所にして生きていけばいいのか分からなくなります。

こんな時代を生きていくには、「自分による」という態度が必要です。そして「自由」の本来の意味は、この「自分による」なのです。

自由に生きられるようになると、他人の自由も認められるようになり、自分は自分、他人は他人と割り切れるようになります。そうやって心が穏やかになると、自分の本来したかったことが見つかったり、そこに集中できるようになります。このように、自分を拠り所にして生きていくために必要な、杖となってくれるものがノートであり、その杖を魔法の杖にするのが、この「自由のためのノート術」です。

ほんとうかなと思われるかもしれません。そう思った方も、まずはこれからお伝えしていくノート術の最初の章を読んでみてください。

いま私の目の前に24冊のノートが積み上げられています。20年以上、書き続けてきました。
始めた頃はまだ会社員でした。退職して、新たにカメラマンという道をみつけました。撮影の仕事だけでなく、写真を人に教えることを始めました。たくさんの人を前にセミナーもしました。そして今、さらにノート術を、人に伝えることを始めようとしています。いつも自分ひとりで決めて、ひとりで始め、行動してきました。

小学校の成績表に毎年、どの先生からも「のんびりしている」と通信欄に書かれた私でさえ、今ではこのくらい変化のある人生を送っています。あなたならきっと、もっと変化に飛んだ、自分でも驚くような未来にできます。

最後に今後の流れをざっくりと伝えておきます。
当分は、「悩みに答えを出すノート術」についてお伝えします。いま抱えている問題、自分を縛っている事柄について、ノートを使って解決策を見出します。その後に、自分を成長させ、目標を達成していくためのノート術をお話しします。

使うノートは何でもOK。100円ショップで買ったノートでも、サイズがどうでも、罫線アリでもナシでも。大事なのは書こうという気持ちが湧くようなものであること。それだけです。これから日常的に付き合っていくパートナーですから。

ちなみに私の使っているノートはA5サイズで無地のものです。鞄に入れていつも持ち歩けるサイズであることと、罫線に縛られず、自由に書けるところが気に入ってます。

では次回から話に入っていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?