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2023年カンヌ広告祭を振り返る会 #FOR YOU NIGHT1

こんにちは! FOR YOU PRチームです。

FOR YOUの広告部署では、勉強会を定期開催しております。
今回、初めて外部参加者も含めた広告勉強会「FOR YOU NIGHT」を7月13日に開催いたしました。


ゲストは、The Breakthrough Company GOでコピーライター、プランナーをしている有田さん。
2023年6月に開催した「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル2023」に参加されたということで、今回弊社筧とのご縁でカンヌ報告会を実施してくださいました。

本日は、満員御礼大反響だった「今年のカンヌ広告祭を振り返る」会を一部ダイジェストでお届けします。

有田 絢音
Ayane Arita Copywriter/Planner

ADKを経て、2023年よりGOにジョイン。
動画企画やSNS上での話題化施策の開発などコピーを軸にした太いアイデアが得意。
自身のジェンダーや海外を飛び回っていた経験から、息苦しさを生み出す“常識“や
”こうあるべき“といった考えを、クリエイティブの力でアップデートしていくことが信念。
Young Spikes Asia ゴールド(2022年)、New Stars クリスタル(2021年)など。
コミュ力の高い根暗。

AI/ChatGPTが最大のトピックに

2023年のカンヌでは、86カ国・地域から2万6992件のエントリーがありました。
全30部門の受賞作は計874件。会場では、「受賞率」3%という狭き門を通り抜けた受賞作品が発表されました。
また、会場では審査の透明化が進んでいるという印象が強かったそうです。
一部の部門では、プレゼンテーションが一般公開されていたり、審査員に直接評価理由を聞くことができる機会が設けられていました。

今回、メイントピックとして挙げられたのは生成AI。アクセンチュアもAIに積極的に投資しており、世界的にも生成AIの技術は急成長を遂げています。
「これからはAIはみんなが使える時代になるものの、平均以上は人間の力が必要で。人間とAIが会話をしてアイデアを産んでいく時代がきている」と現地のスピーカーは話されていたようです。

2023の全体観は「ストーリーとデザイン」

有田さん曰く、今年のカンヌは全体としてコロナを経たからか、前向きな企画が多かったと話します。今も戦争は終わっていないものの、マイナスをプラスにするエンパワーメント系が多かったと言います。DE&Iの促進やより良い世界の実現に向けた企画が目立ちました。

例えば、グランプリとして障害者のエンパワーメントとして挙げられています。「ABILITY SINGS」という広告。デカトロンというスポーツブランド企業が障害者のできることに注目しようとユニバーサルなデザインを変えたようです。障害者用の自動車の駐車スペースのマークなどを変えたというシンプルなアイデアが受賞しました。

また、グランプリだった「ニューロダイバーシティー」も印象的だったそう。
ロールモデルがいないというダウン症の方々の課題に対してアプローチしています。
ダウン症でありながら世界で初めてフルマラソンを走り切ったChris Nikicさんをアディダスがスポンサード。ダウン症らしいアイコニックなナンバーを作り、ダウン症の方々の憧れを作ったことが評価に繋がっていました。
有田さん「障害者も含めてメインストリームにいれていくという流れをとても感じました。例えばパリオリンピックでは史上初パラリンピックとロゴが統一されています。」

評価軸はブランドへの貢献度

その他にも受賞作には、様々なユニークなアイデアがあり興味深いものばかりでした。
ここで有田さんが感じたことは「ブランドへの貢献度が評価される」ということだったそう。
「どっちがグランプリだと思いますか?」。

左のアイデアは、イギリスの航空会社が行ったOOH。「旅する理由はなんですか?」という問いかけに、500以上のさまざまな理由を掲出したものです。多様な人々が暮らすイギリスならではの、「送金」といったものや、「両親が本当はどこ出身か教えるため」といったものから、「気まぐれ」「月曜のお昼からワインを飲むため」などチャーミングなコピーがありました。
右は、iTVというイギリスの放送局がCSRで行った展示企画でした。自殺してしまった方々の、生前最後に撮影された写真や動画を展示した企画です。自殺をする人は自殺前の兆候が目に見えないことが読み取れ心を動かされます。
この作品は、実は左がアワードを取りました。
「広告なんだから、ソーシャルグッドよりやっぱりブランドへの貢献度が大事だと審査員が話していたことが印象的でした。」と有田さんは話します。

この他にも、現地で印象的だった審査員のコメントや「ありぺライオン」(有田さんが個人的に大好きな企画)も紹介してくださいました!

「ただのソーシャルグッドなどではなく、ブランドへの貢献度がしっかり見られていることが印象的なカンヌだった。賞を獲るために仕事をするのではなく、目の前の仕事をただ全力でやればいいんだと思える、そんなカンヌでした。」と最後にまとめてくれました。

編集後記

有田さん、ありがとうございました!
どれも課題の解決方法がユニークでグローバルで視野が広がりました。
私たちFOR YOUでは今年はカンヌに行ったメンバーはいなかったですが、来年は誰かいるかもしれません・・・!(私が行きたい!)
日本の事例にとどまっていたので、世界も見据えてより規模の大きい仕事をしていきたいと刺激をもらえた時間となりました!

FOR YOUでは、これから社外向けの勉強会を積極的に開催していく予定です!

次回の勉強会は、FOR YOU公式ツイッターからお知らせいたします。
今回、来れなかった方もぜひ気軽に勉強会に参加してみてくださいね。
お待ちしております!

(ライター:三田)

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