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【振り返り】上京から約1年間で7本の舞台に出演!女優 "神志那結衣” が目指す道とは。

マネージャーの古川です。

2023年10月1日で神志那結衣がFOR YOUに所属して1年を迎えます。
本人の言葉と共に、この1年間の活動を振り返り、アイドルから1人の女優になる彼女のストーリーラインを追っていきます。

神志那 結衣
福岡県出身。HKT48の元メンバー(第2期生)。 愛称は“じーな”。
8分の1アメリカ人の血が入った、ワンエイスである。 HKT48在籍時に、そのスタイルを活かしてTGC 北九州にモデルとして出演。 また、堤幸彦氏演出舞台「ロミオとジュリエット」主演ロミオ役、指原座長公演「博多少女歌舞伎 博多の阿国の狸御殿」石田三成役に抜擢されるなど女優にも積極的に挑戦し、評価を集めた。 女優としての活躍の場を広げるため2022年10月より上京。

この1年を通して、なんと7本もの舞台作品に出演させていただきました。

ここからは、この1年間を年表のように、作品を交えながらお話しできればと思います。

■上京後初舞台がFOR YOU所属から6日で初演を迎える!!

1.  2022年10月6日(木)より、東京・「劇」小劇場にて上演された舞台「へなちょこヴィーナス」鳴海ゆか役での出演

〜あらすじ〜
たった一人の選手の為に結成したチアリーディング部。だけど集まったメンバーはダンス未経験の女の子ばかり… リーダーを任されたみどりはチームをまとめ上げることができるのか…!?

1作品目は、FOR YOUに所属して未だ1週間も経っていませんでした。

正直、事務所には顔合わせもできていないスタッフがいたくらい(笑)
というのも、神志那は上京してすぐに舞台稽古に入ってしまい、担当チームのメンバー以外はあまり会う機会もなかったんです。

このように、女優 “神志那結衣” のスタートとも言える作品は少々慌ただしく始まりました。

──福岡から上京。初めて出演した作品は、客席が100席にも満たない、小劇場でした。

アイドルから本格的に女優として活動すると決心し、進み始めたこの道は、100席にも満たない、小劇場から始まりました。

神志那:卒業後、最初に立った劇場は下北沢の小劇場『劇』。自分が思い描いていたものとは全然違いました。
HKT48時代が恵まれていただけに、初めは劇場のコンパクトなサイズ感に驚いたと同時に、改めて、私は0スタートに立ったんだなと、アイドルの肩書きが無くなった、等身大の″神志那結衣″の現実を突きつけられた感じがして、頑張らないとなと沸々とした気持ちが湧き出たのを覚えています。

もちろん、舞台キャパが全てではないですし、比べることはできないのが大前提ですが、アイドル時代800席を超えるような劇場で演じた経験のある神志那には、女優としての道が想像以上に険しく、それまでの努力以上の努力が必要なのだと痛感したということでしょう。

もうHKT48という肩書きは使えない。簡単には引き返せない。
そんな気持ちとも戦っていたように思います。

■元メンバーとの共演が成長を感じさせてくれた

2. 2022年12月10日より、東京・かめありリリオホールにて上演された舞台「くちびるに歌を」松山ハルコ役での出演

〜あらすじ〜
長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、 中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。 それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。 ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。 一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の 課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。 提出は義務づけていなかったこともあってか、彼らの書いた手紙には、 誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた-。

同じグループで活動していた先輩の森保まどかさんとの共演は、ファンの方々の中でも話題になり、多くの方に喜んでいただける作品となりました。

──役と向き合い、これまでにない不安を感じました。

なんと神志那の今回の役柄は妊婦。
経験のない役柄に戸惑う神志那でしたが、その作品や役に関する映像作品を鑑賞したり、本を読むなどで役作りをしていました。

神志那:アイドルを卒業してすぐ妊娠ですか!?ってビックリしました(笑)ファンの方も引いちゃうんじゃないかな…?みたいな不安もあったりして…(笑)
しかも、若い年齢で田舎で子供を育てる覚悟をした、芯のあるしっかりとした女性且つ、生徒みんなに慕われる先生役…。妊婦さんの経験もないし、私とは何もかも真反対だなと思い、役作りは本当に苦労しました。直前の舞台まで高校生役をやっていたし、アイドルの時の私からすると、生徒のみんなの様な立場で活動していたので、急に先頭に立たされた様な感覚が不安でした。でも、共演したまどちゃん(森保まどかさん)との絡みは、私達は大人になったんだなと思ったり、役柄の2人の関係性と私たちのこれまでの関係も相まって、スッと入り込めた気がします。

元メンバーとの共演は気持ちの余裕をもたらしてくれ、初めて成長も実感し、自信に繋がる作品になったのかなと思います。

■選んだ道は間違っていない!

3.  2023年3月4日(木)より、大阪・ABCホールにて開幕し、3月15日より東京・CBGKシブゲキ!!にて上演された舞台「女の子ものがたり」りんごちゃん役での出演

〜あらすじ〜
都会で漫画家として暮らす主人公・菜都美。 スランプ脱出の為思い起こすのは二人の友人との日々。 人生が想像していたよりも、重くて辛いと気づいたあの時。 苦くて、もどかしい、甘酸っぱいだけじゃない田舎の少女たちの青春。 そんな過去の自分や思い出が、今の自分の背中を押してくれる……。 著者・西原理恵子の少女時代の思い出を描いた、 誰にでもノスタルジックで優しい物語。

FOR YOU所属から約半年にして、3作品目。目まぐるしく過ぎる時間の中で、この道で本当に良かったのかと悩む時間もあったでしょう。
最初の半年はまさにそんな時期で、1人になる時間や上手くいかないことが続いた時、不安に駆られることもあったと、神志那の性格上容易に想像できました。

── “この道で良いんだ”という確証が欲しかった。

この時期の彼女は、自分の選んだ道が正しかったと言えるのか、大きく言えば存在意義のようなものを探していた時期だったのかなと。

神志那:STRAYDOGさんは演出家さんは違えど、1作品目の「へなちょこヴィーナス」と同じでした。同じカンパニーさんから声が掛かるというのは、決して悪い印象では無かったという、″確証″にもなるのかもなと思うので嬉しかったですね(笑)

神志那は、素直で真面目。そのため、弱音も吐かない。
後ろ向きな言葉をそう簡単には口に出さない性格です。

そんな彼女がこの時を振り返り、「確証が持てて嬉しかった」と言ったところに当時の不安が少し垣間見えた気がしました。

■自分の武器は〇〇のような役!?

4. 2023年4月12日より、東京・こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて上演された舞台「猫と犬と約束の燈 2023編」大道寺愛美 役での出演

〜あらすじ〜
男は御香典盗みをするチンケな詐欺師。 次に狙う葬儀は、故人の愛人や、相続争い、ドラ息子の帰郷などなど…。バカと嘘と思惑がてんこ盛りのようだ。 嘘は、嘘を呼び、また嘘をつく。そんな、ある日 夢を見た!? 昔飼っていた猫と犬が・・・話しかけてくる。 「騙されていい嘘ってあるのかな?」 ドタバタに巻き込まれながら、男がついた最後の嘘とは・・・ 一体どんな嘘?

ありがたいことにここまでも本当に絶え間なく、作品に出演させていただいておりますが、自分の得意や不得意、タイプなど正直あまり分かっていない状態だったと思います。

ですが、作品が続いていくにつれ、きちんと自分が演じる役の共通点を見つけたり、自分の武器にできそうなことを見つけたり、ということができるようになったのではないかと思います。

神志那:私自身、お芝居の仕事は、期間が空いているよりかは、連続してやっていた方が、感覚も掴みやすいなと思っているんです。
『女の子ものがたり』から『猫と犬の約束の燈』の切り替えに関しては、大変だったという思いは特にないです。
むしろ、この辺りから、私が演じている役がなんとなく似ている様な気がしていて。気性が荒く、暴れ回る役所…(笑)
台本は全く違うけど、似てる部分があるので大変だと感じた事は特にないですね。
こういった役のイメージが付けば、武器にもできるのではないかと思えるようになりました。

以前どこかで、普段は、性格上声を荒げることはないからこそ、こういう役を演じている時は楽しい。反抗期を思い出す。と言っていたのを思い出しました(笑)

これまでに経験できないこと、普段の自分とはかけ離れた世界に入れる、そんな「演じる」という行為の魅力に取り憑かれ始めているんだなと、なんだか嬉しくなりました。

──人との繋がりが広がるのが楽しいなと感じるからかもしれないなとも思った。

舞台の魅力は何か。なぜ舞台が好きなのか。
と、これまでマネージャーから尋ねることが何度かありました。

明確に答えが出せるようになったのはこの作品が終わったころからだったのかなと。

神志那:舞台は好きです!私も最近、舞台の何が好きなんだろうってずっと考えてたんです。普段の自分が、あまり胸の内を曝け出さない分、舞台の上で自分と違う役演じる間は思いっきり感情を表に出せる事が楽しかったり、私自身が目の前で起こっているモノが好きだというのが根本にあるというのもあります。あとは、稽古期間から本番まで、ずっとそのカンパニーの方々、キャストのみんなと一緒に一つの作品を長期間費やして作るのが楽しいなと思うからかもなって最近気付いたんですよね。その期間は、その作品に携わらなければ関わり得なかった方と一つの作品を一緒に作れる。長い期間を過ごせる。人との繋がりが広がるのが楽しいなと感じるからかもしれないなとも思ったんですよね。

なんだか少し大きな自信を身に付けたような気がしました。

■ぶっ飛んだ役をやってみたい!ミュージカルにも挑戦したいです!

5. 2023年5月31日より、東京・こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて上演された舞台「宇宙家族ヤマダさん〜Super saiyAの逆襲〜」ヒロイン:ナツキちゃん役での出演

〜あらすじ〜
"ヤマダ一家"はごく一般的な、ごくごく普通の五人家族である。しかしこの家族にはとある秘密があった。 現在、地球には宇宙人たちが地球侵略を目論み人間界に忍び込んでいる。 そんな宇宙人たちから地球を守るために結成された組織がヤマダ一家であった。 対する宇宙人のボス"Big bosS"はその存在に気が付き、ヤマダ一家が一般人に扮しているところに現れ周りの人間達から襲いだした。一般人の前で真の姿を見せるわけにはいかないヤマダ一家はあっという間に宇宙人たちに捕まってしまった。 その直後、宇宙人の基地が爆破された。 そこに現れた戦闘民族は言い放った。
「地球は俺たちSuper saiyAのものだ!!」
"地球を守るヤマダ一家"
"地球侵略を目論む宇宙人"
"謎の戦闘民族"

地球の命運を懸けた三つ巴の最終戦争が火蓋を切る…!!

稽古が始まった時、本人が凄く戸惑っていたのを覚えています(笑)

かなり振り切ってます!と稽古期間中に言われ、本番を迎えてみたら、ちゃんと振り切ってて。(笑)

ヒロイン:ナツキちゃん

舞台上で自分自身が楽しんでお芝居をしている、かつ客席もきちんと笑わせてお客さんも楽しませていたのを見て、アイドル10年間の経験をしっかり生かしているんだな、、、と関心しました。

神志那:ここまでのコメディ作品は初めてだったので、何もかも戸惑ってましたが、ある意味ではぶっ飛んでて楽しかったです!(笑)
ダンスや歌は好きなので、今後はミュージカルはもちろん、歌やダンスが舞台上で登場してくる作品にも携わってみたいです!

そして、そのアイドル時代に得意だったダンスや歌をもっと生かせる舞台にも、活躍の幅を拡げていきたいですね。

■約20分間舞台上で1人で話す経験は、芝居への“責任感”の創出に

6. 2023年7月13日より、東京・武蔵野芸能劇場 小劇場にて上演された舞台「麗和落語~二〇二三 夏の陣~ 東京公演 」への出演

初めての落語。
間の取り方、何役もの使い分け、話し続けるための体力。
全てが未知の世界だったと思います。

神志那:とにかく大変でした!苦戦しました!もうやりたくないです!(笑)
自分が覚える台詞のページ数が半端ない量というのもそうですが、たった1人、座布団の上に正座をして話を繰り広げるというのは、話し下手な私にしてはもう本当に…苦痛でしたね(笑)
でも、未知な世界を体験できたので、結果とっても楽しかったです!

初日、舞台上で緊張のあまり「セリフ飛ばしました!」と言いまして。
それを言えるのも度胸といいますか、神志那結衣らしいなと、なんだか誇らしい(?)気持ちになりました(笑)

──誰も助けてくれない。お仕事全般に対しての責任感の強さが変化しました。

誰も頼れない、そんな恐怖も成長のきっかけとなりましたね。
これまでの作品では少々不安などを彷彿とさせる言葉が並ぶことが多かったのですが、ここ最近の作品の話を見てみても前向きなワードが増え、役を演じるということを全力で楽しめるようになったんだと思えます。
神志那にとっての舞台出演で駆け抜けたこの1年間は、かなり大きな成長の機会をくれた時間だったのではないかと思います。

神志那:人前で話すことに対して苦手意識が強かったので、それに対しても、あれだけ大人数の方の前で1人で20分以上話すのを繰り返してやっていたので少し克服しました。
あとは、お芝居に対しての″責任感″が生まれた気がします。今までは、誰かとのキャッチボールのお芝居しかして来なかったので、相手がいる安心感だったり、例え自分がミスしても助け舟を出してくれるという甘えも多少あったのかもしれませんが、この『麗和落語』に関しては誰も助けてくれないという点では、自分が全ての権限を持っているので、お芝居に関わらず、お仕事全般に対しての責任感の強さが変化した気がします。
1人朗読劇もしてみたいです!

舞台上で約20分間一人で話し続ける、私には想像もできないことです。
よく頑張ったね、と何度も褒めてあげることしかできませんでしたが、私にとっても、誇らしい存在になっていきました。

■福岡へ1年ぶりの凱旋!仕事で地元に戻るという目標も約1年で達成!

7.2023年8月26日より、東京・サンシャイン劇場、福岡・キャナルシティ劇場、大阪・サンケイホールフリーぜにて上演の舞台 神津恭介シリーズ『呪縛の家』卜部烈子役での出演

只今、絶賛公演期間中のこちらの作品では、福岡大阪と地方公演もあり、地元福岡での公演も控えています。

──約1年ぶりの凱旋が″舞台″というのは、私自身、理想の形でしかない。

この1年間、意地でも帰らなかったという地元福岡。
まずは一つ大きな目標を達成したような気がしましたね。

神志那:東京に上京したのが2022年の9月10日で、約1年ぶりの凱旋が″舞台″というのは、私自身、理想の形でしかないので、本当に嬉しい気持ちで満たされています。家族も、東京だと…と観に来れなかった分、福岡で、大きな劇場での舞台を観てもらえるのは嬉しいですね。福岡のファンの皆さんにも、久々に会えるかもしれないと思うと、ワクワクした気持ちが抑えきれないです!

そして、この作品で「神志那結衣」という名前を少しでも知っていただく機会になれば嬉しいです。

──今回の作品が一番自信を持ってお芝居に向き合えている。

この1年間、舞台に連続して呼んでいただいていたことで、沢山の役を様々なカンパニーで経験し、自信を手に入れたようでした。

神志那これまで演技レッスンを続けていたり、舞台も連続して立っていた事もあり、今回の作品が一番自信を持ってお芝居に向き合えています。とにかく、『ノサカラボ』のスタッフの皆さん、キャストの皆さん含め、本当に温かいカンパニーで、稽古場に行くのも毎回楽しみなんです。作品自体も本当に面白くて、ミステリー作品ならではの色んな仕掛けやステージ転換があり、誰が見ても楽しめる作品で、本当に沢山の方に観てもらいたいなと思います!
私演じる″烈子″は、″気性が荒い″役なので、普段ぶちまけられない分、思い切り感情を剥き出しにできるのも楽しみです。

卜部烈子

また、今回の役どころも2,3作目と同様で、気性が荒い女性です。

実は、今回の作品に出演するきっかけとなったのが、3作目の舞台「女の子ものがたり」でした。当時、ノサカラボのプロデューサーの方が劇場で見てくださっていて、神志那が烈子役にピッタリだと感じ、お声かけくださったそうです。

本人もかなり喜んでいました。感情むき出しの役のイメージが武器になるのかも?と自分の演技への自信に繋がったと思います。プロデューサーさんには本当に感謝しています。

──人と人との関係が、その場の雰囲気を作り、現場の楽しさに繋がると思う

神志那:カンパニーさんが毎度違うので、キャストの方々や演出部の方々と馴染めるかなぁという事は毎度心配しています。
どの職業もそうだと思いますが、仕事が楽しいと思えるのって、周りの環境じゃないですか。人と人との関係が、その場の雰囲気を作りますし、現場の楽しさに繋がるなと思うんです。なので、舞台をやる時は、お芝居に真剣に向き合うのも大事ですが、キャストさんやスタッフの方々とのコミュニケーションが最も大事だなと思います。人見知りが何言ってんねんって感じですけどね(笑)

また、今回の舞台のスタッフの皆さんが本当に温かく、神志那本人とも密にコミュニケーションをとってくださっており、安心してお芝居に向き合うことができているようです。

素敵なキャスト・スタッフの皆さんに囲まれて、演技ができているこの一瞬一瞬を大切に、千秋楽を無事に迎えられることを願っています。

そして、是非、沢山の方にご覧いただきたいです。(詳細は、記事最下部に記載しております)

ここまで、上京後の舞台7作品を本人の言葉とともに振り返りました。
年間で7本、1年目は舞台中心の1年となりましたね。

振り返ってみると、こんなに出ていたのか、と驚きを感じる反面、着実なステップアップも感じて、とても有意義に過ごせた1年だったのではないかと思います。

また、神志那自身も自分のやりたいことに真っ直ぐ向き合えた1年だったようで、私もホッとしています。

神志那:一つ一つの舞台を必死にしがみついて取り組んでいただけにあっという間に月日が経っていました。ただ、どの舞台にも、挑む前には少し期間が空いているので、稽古期間が被ることはなく、1つの作品のみに真剣に取り組めたなと思うので、それを考えると、良いペースで、しっかりと自分がやりたいお芝居に没頭して続けられたなぁと嬉しく思います。

■チャンスの順番は…

上京前はここまで舞台を通して1年間忙しくさせていただくという想像は全くしていなかったという神志那ですが、チャンスを繋いでいったのは神志那自分自身だと、私は思っています。

──どこにチャンスが転がっているか分からないなぁというのを再確認した。

神志那:年間7作品も出演できるとは上京前は想定していませんでした。HKT48に在籍中だった時に、最初の2作品の舞台の話を頂いていたのみだったので、その舞台が終われば、私のお仕事はどうなるんだろうと不安ばかり抱いていました。
ですが、有難いことに、7作品全てオファーだったと聞きました。事務所の方が、日々私の資料を持って歩いてくださったり、色々なことが繋がってのオファーだとは思いますが、HKT48時代の繋がりでお仕事を頂けたり、プロデューサーの方が私の演技を見て声をかけてくださったり、どこにチャンスが転がっているか分からないなぁというのを再確認しましたね。

チャンスが転がっていても、それを掬い取ることができない人もいます。
自分のやりたいことを明確にして、自分の進みたい道、ストーリーラインをきちんと紡いで形にしていったからこそ、この結果になったのではないでしょうか。

神志那の多くの現場に帯同していますが、どの現場でも明るく、盛り上げ上手で、少し抜けているところもあって可愛らしく、そして何より気遣いのできる素敵な女性です。
女優として、、だけではない人間性の高さが、様々な現場で評価されているのは紛れもない事実だと思っています。

ファンの方にはそんなことはとっくに知ってるよと突っ込まれてしまうと思いますが(笑)

■今後目指す道とは

神志那結衣の、なりたい姿。女優としての目標とは何か。

──自分にしか出来ないお芝居だと自信を持って言えるようになりたい。

求められることに答えられる、そして感情が動くきっかけになるようなそんな素敵な女優へ成長していく姿を一番近くで見ていきたいな、と思うのと同時に、心から支えたいと思えるのは、私自身が彼女の人柄に惹かれているからなんだなと感じます(笑)

神志那私がなりたい女優像は、″型にハマらない″です。多分、自分の得意分野はあると思うんです。今の私だったら、感情を剥き出しにする気性の荒い役が多いので、それを求められる事が多いかもしれませんが、それだけに限らず、色んな役をこなせる女優になりたい。自信を失くす瞬間なんて、これからも数え切れないほどあると思うけど、その度に、自分にしか出来ないお芝居だと自信を持って言えるようになりたいです。そしてもちろん、自分が主演の舞台もやりたい。誰かの感情を動かせる、誰かにとって大切な作品の一部に私がなれたらいいなって思います。

神志那結衣にしかできない演技、期待していただけたらと思います。

──映像作品にも挑戦したいです。

ドラマや映画を見るのが好きなだけあって、人一倍映像作品への思いも強いです。
1年目は舞台中心に活動できたので、2年目は舞台ももちろんやりつつ、映像作品への出演機会も作れればと考えています。

神志那映像作品にも挑戦したいです。舞台で関わるキャストさんや、スタッフの方にも映像合いそうだよと言われることがあり、何かチャンスがあれば思いっきり挑んでみたいです!
「悪女」なんかもやってみたいですね。あとは、運動も得意なのでアクションにも挑戦してみたいです!!やりたいことはいっぱいあります(笑)

──今の自分に出来る、今の自分にしか出来ないお芝居を毎回挑戦していきたいな

女優という肩書きを名乗るからには、自分自身が自分の演技にきちんと納得して作品に挑むことが重要だと考えています。これまではアイドルという肩書きがあり、自分の名前を知っている人ばかりいる会場でお芝居することが多かったはず。ですが、女優となった今は、自分の名前を全く知らない人の前でどう印象付けるかに掛かってくると思います。

神志那:お芝居って、幾らやっても正解が無いものだと色んな作品に携わって感じましたし、経験が多い人には敵わない。でも、今の自分に出来る、今の自分にしか出来ないお芝居を毎回挑戦していきたいです!

自分の演技への確固たる自信とその自信を手に入れるための努力、自分のやりたいという意志を大切にして、真っ直ぐ道を進んでほしいです。そして、私もそのストーリーラインを伴走していけたらと思っています。

神志那コメント:
「豪華キャストさん方、そして作品自体が最後の最後まで誰が犯人か分かりません。ミステリー作品ならではの色んな仕掛けもあり、楽しんで観てもらえると思うので、是非何度でもお越しいただけたら嬉しいです!」

<舞台「呪縛の家」公演概要>

ノサカラボ 神津恭介シリーズ『呪縛の家』
演出・構成:野坂 実 
脚本:須貝 英 
音楽:村井邦彦、上野耕路
原作:高木彬光『呪縛の家』(光文社文庫)

出演:林 一敬(ジャニーズJr.)/濱田龍臣 手島麗央(ジャニーズJr.)/
   入山杏奈 神志那結衣 関根優那 賀集利樹 福室莉音
   岡田達也/内海光司/片岡鶴太郎(特別出演)
   太田秀介 東井隆希(アンサンブル)

【東京】2023年8月26日(土)〜9月3日(日)
場所:サンシャイン劇場(東京都豊島区東池袋3-1-4 サンシャインシティ 文化会館4F)

【福岡】2023年9月16日(土)~17日(日) 
場所:キャナルシティ劇場(福岡県福岡市博多区住吉1-2-1キャナルシティ博多ノースビル4F)

【大阪】2023年9月21日(木)〜24日(日) 
場所:サンケイホールブリーゼ(大阪府大阪市北区梅田2丁目4-9 ブリーゼタワー7F)

チケット料金(全席指定・税込):S席 前売 9,500円/当日 10,000円
                A席 前売 8,500円/当日 9,000円

公式サイト: https://nosakalabo.jp/kamizu-01/