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DXも大事だけどHXも大事だって感じた3つの理由

「DX」
「DX」
「DX」…

「デジタルトランスフォーメーション」
「デジタルトランスフォーメーション」
「デジタルトランスフォーメーション」…

Googleトレンドを見ても、右肩上がりになってきているのが分かります。

FireShot Capture 676 - デジタルトランスフォーメーション - 調べる - Google トレンド - trends.google.co.jp

特にこの1年の時間軸で伸びているのが分かります。
原因は一言で「コロナ」です。
コロナウィルスによって、私たちの生活が大きく変化。
そのなかで、三密を回避しないといけない=リアルコミュニケーションの限界と同時にデジタルコミュニケーションの必要性が高まったわけです。

その流れを受けて、多くの自治体や企業がデジタルトランスフォーメーションについて発信をし、多くの人が認知したのでしょう。

自身もその一人。以前書いた以下の記事の通り、自分自身も漠然とした危機意識が高まったことで「DX検定」を受験しました。当時の心情や、受験結果などは以下の記事をご覧ください。

ただ、DXという言葉が注目される一方で、自分は「HX」の必要性も同時に強く感じ始めています。HはHumanの頭文字。つまり人ですね。

どれだけデジタルで改革しようと、人がしっかりしていなければ意味がない。自分はそのように定義したということ。

その理由を3つにまとめました。DXも大事だけど、他にも大事なことがあるのではないかと疑問に抱いている方の少しでも参考にあれば嬉しいです。


1:最終判断は「人」であるということ

とある出来事に遭遇しました。多くは語れませんが、結論として「人」によってデジタルな施策が一瞬にして無駄になったのです。
(個人的に無駄な経験などはないと思ってますが、あえてここではそのように書きます)

「人にはじまり、デジタルで改革しようとしても、結局最後は人で終わる」

この当たり前なことによって、何とも言えぬ「後戻り」に。人的作業をデジタルなことで補い、そしてデジタルだからこその強みを最大限活かしても、人の判断がそれを無駄にしてしまうという状況になりました。

これは一言で「失敗」です。失敗にはたくさんのノウハウがあり、失敗を恐れずに挑戦し続けて、失敗しながらも、再発防止策を講じて、また前進することはめちゃくちゃ大事なことであり、それをしなければ「成功」もありえない。そのように考えれば今回の経験もとても大事なことだと考えられます。

ただ、ここで言いたいのは、DXの必要性のなかで「生産性の向上」があります。つまり人手不足をデジタルの力で補うということ。今回の経験はDXの観点から見ると前向きな失敗と考えることはできません。前段の「人が正しい判断、ブレない判断」をしていなければその先は失敗するという典型的なパターンでした。

将来的には人工知能が人を超える時代もくるかもです。事実世界中ではアルファゼロをはじめとしたとんでもない技術が生まれ、人間の頭脳を超えた事例も出てきています。それにはもう少し時間が必要そうなので、この「人」の最終判断がその先のDXを成功させるカギになるかなと。


2:DXの最適化を考えるのも「人」

これはとても深刻な問題なのですが、日本人はDXにおける知見や必要性が恐ろしいほど乏しいです。正直自分も世界と比較したら全然乏しいので偉そうなことは言えません。DX検定を受験して、まだまだ視野が狭いなということを痛感しましたし。

ただ、それすらも思っていない人もいて、さらにDX自体を良く分かっていないという日本人が多く、特に企業規模が小さいところほど、その状況になっていることが明らかになっています。

このような状況では、DXの最適化について考えたくても考えることが難しい。仮に優秀な人がいても、それを理解できない、しようともしない人がいて、ましてやその人が上司とか社長であればなおさらです。

今の時代において、デジタルの力を活用したコミュニケーションは欠かせません。これは時代の1つの変化です。変化に適用できなければ生きていくことはできないのは、ダーウィンの進化論でも記されています。

しかし、現実はそれができず、急速化するデジタルでのコミュニケーションについていくことができず、反旗を掲げる人はまだまだいるのが実態です。

DX以前に人が進化しなければならないと感じます。それがなければDXもあり得ません。


3:活用するのも「人」、どれだけ気持ちを込めるかでDXの価値が変わる

DX化によって業務が効率化されることはプラスなのですが、同時に人間くささが薄れる、もしくはなくなってしまう恐れがあります。

例えば、これまで毎月定期訪問していたのが、オンラインになり、さらに電話ではなくメールでのやりとり中心になること。

効率化の観点からしたらどれもいいことなのかもしれません。しかし、一言で「冷たくない?」って思われる可能性もあります。そう思われないようにするには人間くささをどれだけ表現するかが重要です。

正直完全に解決できることではありません。しかし、こちら側がいかにして相手側の立場になって、オンライン上で行動するかで、その印象を軽減させることは十分に可能であると考えます。

各社様々な取り組みをしていますが、個人的には小林製薬には強く共感できます。特に誕生日動画は素晴らしいなと。以下に誕生日動画の件を含めた記事がありました。


DXを活かすも殺すも「人」、野球のようなチームワークで

自分は野球をやってきたというのもあり、協調性・チームワークの重要性を大切にしてきました。野球は個のスポーツでもありますが、やはりチームとしてやらなければ試合に勝つことはできないからです。

特に自分は下位打線を打つことが多く、どちらかというと繋ぎの役割を担っていたので、バントをする場面もあったわけで。そのときに、チームの勝利のためを考えなければ自分を殺すことなどできないわけです。

仲間がミスをしたときだって攻めたりしない。チャンスで自分が三振をしてしまったときも「ドンマイ」と言ってくれたり、次のバッターが打ってくれて、自分に向かってガッツポーズをしてくれる。

コーチにも感謝しています。当時肩の弱さや打力の低さにフォーカスされ、なかなか試合に出られなかった自分に対して、「おまえは空振りをほとんどしない、そして足が速い。だからそこを徹底的に磨け」という言葉で自分の居場所を見つけられたのです。

素晴らしい指導者のもと、互いに助け合い、支えあえるチームはすごく強い。野球をDXに置き換えても同じだと感じたのです。

トップの正しい判断、役割の明確化、最適な活用なくしてDXは成功しないということ。DX+HXが重要です。


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WEBディレクター5年、WEBプロデューサー3年、WEBアドバイザー(コンサル)3年を経て、現在は自社部門のWEBマスターをしながら、デザイン、ブランディング、動画編集スキルなどを勉強中のゼネラリスト。