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マスコミやネットに流された東京五輪を振り返る

「コロナ禍でなぜ開催するんだ?」
「中止しないのはナンセンス」
「世界の恥だ」


前例のない状況での開催。
直前の無観客決定や関係者の辞退など、迷走している感が否めず…マスコミの標的になり、ネット上でも否定的な意見が多かったと印象です。


先日閉会式が終わりましたが、自分なりに感じたことを綴ろうと思います。


事実と異なることが正当化される

今回の五輪は無観客での開催となりました。この事実に対して国民は様々な反応を示しています。日本では「言論の自由」が認められています。基本的に人を傷つけたり方に反するようなことをしなければ、発言することは悪くないわけです。


だから、北野武さんが開会式を見て「金返せ」と言ったり、関口宏さんが五輪開催に苦言を呈してもそれはそれでいいと思います。


問題だったのは、何をやっても否定的になるという思考回路を持つ人がいたことです。


いいことはいい、悪いことは悪いと忖度なくいうことは悪くありません。しかし何をやっても悪いと解釈されるのはどうなのかなと思いました。


例えば、開会式や閉会式でも、何をやっても否定的な思考回路を持つ方のSNSを通じた情報発信で、悪い意味で伝播していくことで、事実と異なる主観的な意見が正当化されてしまいます。


「ドローンの演出いい」
「ピクトグラムいい」

「ランニングマシンで走るとかダサい」
「なぜ歌舞伎にピアノ?」


これらは実際に見た事実に対しての意見であり、多様な考え方を持つ人がいるなかで、賛否両論があっても仕方がないことです。


ただし、どう考えてもその人の主観的(思い込み)による意見もSNSで投稿されており、言論の自由ではありますが、その情報に踊らされてしまうのは問題かなと思いました。


選手に対する心無い誹謗中傷

言葉は人に希望を与え、同時に絶望を与えるまさに凶器です。残念ながら開催中に選手のSNSに誹謗中傷のメッセージが送られる行為が発生してしまいました。


開催前も、池江選手をはじめ複数の選手に誹謗中傷のメッセージが送られていたことが明らかとなっており、開催中もある程度想定されていましたが、案の定、、といった感じです。


前述の通り、言論の自由とはいえ、この誹謗中傷は、信用毀損罪又は業務妨害罪として、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金で処罰される可能性があります。つまり犯罪行為です。


卓球の水谷選手がこの件について言及し、断固許さない姿勢を示しました。大変勇気のあることで素晴らしいと思います。この思いに関係各所はしっかり答えなければいけないです。


マスコミの報道やネット情報に流される

不倫騒動で世間を騒がせた瀬戸大也選手、そして福原愛さんに関してはマスコミもここぞとばかりに煽るような報道が多かったように思います。


瀬戸選手に関しては結果もでなかったことで、奥様のこと含めマスコミも面白おかしく報じ、それに影響されたのかSNSでも心無い非難をする人も多かったのですが、これはどうなのかと感じました。


確かに世間的に注目される方が行った行為としては問題でしたが、基本的には夫婦間の話。妻との話し合いで和解に至っているのであれば、いつまでもそれを掘り下げるのはどうなのかなと。


その人をどう思うのかは基本的に自由ですし、好き嫌いあるのは当然です。であれば応援しなければいいだけの話ではないのかなと。マスコミの煽りに影響されて、SNS使って誹謗中傷に近い非難をするのはちょっと違うのではないかと思います。


同年代のライバルであり友でもあった荻野公介選手の準決勝後のインタビューによって、これまで瀬戸選手をどことなく悪者扱いしていたマスコミの報道内容が変わったのが印象的です。


福原愛さんに関しても同じような感じがしましたが、瀬戸選手同様に夫婦間の問題。離婚というカタチで決着したわけですし、そのことをいつまでも掘り下げるのは違うと思います。瀬戸選手や福原さんを叩くくらいなら、先日の小田急線の通り魔をもっと叩くべき。他に叩くべき対象はあるはずです。


主観よりも事実ベースで、己をしっかりと持つこと

ニュースやネットを見ているとあることないことが報じられるので、見る側としては何が正しいのかがわからなくなってしまいますし、どうしてもネガティブな情報に反応しやすいのが実態です。


これからパラリンピックもはじまりますし、コロナ禍でインターネット(オンライン)がさらに生活に深く入ってくる中で、これまで以上に多くの情報が入ってきます。


主観(思い込み)と事実(現実ベース)を見極めつつ、それに流されない自分の軸を持っていかなければならないと感じさせられました。自分も結構流されやすいので気をつけたいと思います。

WEBディレクター5年、WEBプロデューサー3年、WEBアドバイザー(コンサル)3年を経て、現在は自社部門のWEBマスターをしながら、デザイン、ブランディング、動画編集スキルなどを勉強中のゼネラリスト。