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宇宙開発フォーラム実行委員会ってなんだ?


[はじめに]


始めまして!私たちは宇宙開発フォーラム実行委員会(SDF)です!SDFは、年に一度の宇宙開発フォーラムの企画運営を中心として活動している団体ですが、学生団体として規模が大きく、その他の研究会、プロジェクトといったフォーラム以外の活動内容も幅広いです。そのため、この記事ではSDFの活動内容や魅力をまとめていきます。

[フォーラム]

フォーラムの様子。ワークショップをやっています。
終了後に撮った集合写真

 宇宙開発フォーラムは毎年9月ごろに開催されるイベントで、宇宙開発に対して自然科学技術、社会科学などの多彩な視点からの意見や主張を発信するイベントです。フォーラムの企画・運営は全てSDFのメンバーが行っています。
 たとえば去年のプログラムでは、専門家の方達をお招きし、テーマに沿って議論をしていただくパネルディスカッション、参加者同士のグループワークによってテーマについて考えていただくワークショップ、SDFメンバーや他の団体、企業様が作ったポスターを掲載するポスターセッションなどが行われました!
 また、フォーラムは学生の方も社会人の方も、文系の方も理系の方も、宇宙系の方も非宇宙系の方も集まる貴重な場です。こうした場で、参加者同士の交流を深めていただくために、参加者同士に自由に話し合っていただくレセプションを行っています!
 去年(2022年9月)のプログラムについて掲載しておきます。


1日目(土曜日)
2日目(日曜日)

 フォーラムで扱うテーマは毎年変わりますが、プログラムを見ていただければ分かる通り、扱う内容は多岐に渡ります。フォーラムを通して、参加者の方々がこうした多様な宇宙開発のテーマについて考えを深める、あるいは新たな気づきを得るきっかけになるように、プログラムを組み立てています。

[研究会]


 SDFでは、フォーラムやプロジェクトに加えて研究会という取組みもしています!
 SDFの活動目的は「主に社会科学の視点から宇宙開発を分析し,課題発見や解決を目指すとともに,それらを議論する場を社会に広く提供する」ことです。この目的の達成に向けてメンバー各々が文理問わず興味のある宇宙分野について知識を獲得するため、そして常に変化する宇宙開発の現状を追い続けるために研究活動を行っています。学生団体として主体的に個人やグループで課題を見つけ、研究、議論をしています。
 ここで具体例として昨年の活動を紹介します。
 昨年は、政策、教育、エンタメビジネス、事業投資、開発コストの5つのテーマでグループに分かれて現状を調査し、宇宙産業の現在の歩みについて、今後の展望について等を分析しました。そして各テーマごとにポスター1枚にまとめ、メンバーの前で発表し議論を交わしました。それぞれ異なるバックグラウンドをもつSDFメンバーの意見や指摘は勉強になることばかりです!


「開発コストと日本ベンチャーの活路」発表の様子
「各国の宇宙政策比較」発表の様子

 さらに最終的には、これまでの成果をミニワークショップWSという形で発揮し、研究を締めくくりました。ワークショップWSを作成することで、これまでの研究を整理し、自分たちが1番伝えたいことは何なのか、参加者にどのような気づきを得てほしいのかを確認することが出来ました。WS作成に初めて関わるメンバーもおり、来年度のフォーラムに向けても良い経験となりました。
 そして現在は、メンバー各々が自分の興味に合わせてテーマを決め、それぞれ研究を行っています。テーマは例えば、「ヨーロッパの宇宙開発」、「月建築と経済」、「スペースデブリの削減について」など多種多様です。これから1か月のリサーチ期間を経てメンバー内で発表し合う予定です。

[プロジェクト]

宇宙法模擬裁判での写真
USEでのワークショップの様子
dot.の活動

 SDFではフォーラムのほかに、実践的・専門的・対外的な活動を行っているプロジェクトという活動があります!
プロジェクトは現在、「宇宙法研究会」、「dot.」、「USE」の3つのチームが活動しています。
「宇宙法研究会」では、理系的視点を持つSDFの強みを生かし宇宙法の運用についての議論や学習を行っています。宇宙法模擬裁判に出場し、今までの活動でもJAXA賞や総合優勝など実績も残しています!
「dot.」では、オープンな衛星データを活用しプログラミングや画像解析の勉強を行っています。学生でも衛星データを扱える良い機会です!今年は衛星データのコンテストであるコペルニクス・マスターズに出場予定です!
「USE」では、中高生を対象とした宇宙教育活動を行っています。SDFで培ってきた経験をもとにこれまでも数々のイベントや学校などでワークショップを開いてきました!
 このようにSDFのプロジェクトでは宇宙開発における文理融合の実現に学際的な視点から取り組んでいます。

[強み]


SDFの魅力は、主に以下の2点です!
①良い仲間と出会える
②宇宙開発に関わる、貴重な経験ができる

①について
 SDFに入れば、間違いなく素敵なメンバーと出会うことができます!
 まず、SDFは宇宙開発のサークルでありながら文理様々なメンバーがいるため、多様なメンバーとの交流ができます!宇宙開発に関して言うと、宇宙法を極めている人、他団体で模擬人工衛星を作っている人、日本だけでなく海外の方と宇宙開発をすることを考えている人など、モチベーションの高いメンバーが多くいて、宇宙の話をするととても盛り上がります!
最初は「宇宙のことあまり知らないけど、なんか面白そうだから入会しよう」ぐらいの気持ちでSDFに入った人も、こういったメンバーと交流しながらフォーラムの準備などの活動を行う中で宇宙への情熱に火がつき、積極的に宇宙開発に関わるようになったりこれらのメンバーとともに新たな活動を始めたりすることが多いです!
 また、これらのメンバーとは宇宙開発にとどまらない絆でつながる友達になることができます!SDFはいつも週1以上の頻度で活動を行っているため、活動に来るメンバー同士の仲は次第に深まっていきます!     

毎年12月にはお疲れ様旅行に行っています。

②について
 学生のうちから宇宙開発について多角的に考えることは大変ではありますが、とてもいい経験になります!ロケットや人工衛星の開発を機体の製造や設計だけでなく打ち上げに必要な法律やコスト面、社会還元の面からも考える、理系も文系も宇宙開発の両方の側面を見つめる、そのような学生団体はなかなかないのではないでしょうか。
 フォーラムを作り上げる上で必要なイベント企画や運営のスキル、フォーラムで扱う分野横断的な内容を考えてイベントという形で外部に発信する上で必要な議論の力やものごとを俯瞰して色々な視点から考える力、宇宙開発の知識、団体運営やフォーラム運営をする中で社会人の方と関わる機会があるため、必然的に身に付くビジネスマナーや社会人の方との繋がりなど、宇宙開発と関わる経験の中で多くの物を得ることができます!
 これらは今後宇宙開発に関わる上ではもちろんのこと、宇宙開発以外の方面へ進む場合でも確実に役立つことでしょう!学生という限られた期間を有効活用するには、SDFの活動は絶好の機会です!

[さいごに]


 SDFは、通年で入会希望者を受け付けています!学部生、大学院生は学年、専攻を問わず受け付けていますので、私たちの活動について気になった方は、ぜひhttps://www.sdfec.org/join
こちらへお問い合わせください!
 アルテミス計画で約50年振りの有人月探査が始まり、民間での宇宙旅行が活発になっている今、宇宙はどんどん盛り上がっています!一方で、盛り上がっていく中で新たに浮かび上がる問題も増えており、例えば宇宙ビジネスの経済合理性、スペースデブリ、有人宇宙探査での住環境や健康問題などです。こういった問題を解決するためには理学、工学、社会科学、医学、芸術などのさまざまな分野から問題を俯瞰して考える必要があります。
 宇宙が盛り上がりつつあるこの時代に、学生という貴重な時間を使って、宇宙開発について考えてみませんか?


2023年の新歓ビラです。ぜひ一緒に宇宙進出のビグウェーブに乗ろう!

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