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累積していくメモ、あるいはアイデアの役目を降りた現代詩
2018年から現在まで、散歩している天気のいい日や眠れない夜に、漫画的なアイデア、歌詞、設定、台詞、口触りのいい言葉を思い付いた端からメモする癖をつけていました。
一部は漫画、歌詞といった形になっていったアイデアたちですが、2021年現在、これらのメモにはアイデアとしての大役は荷が重すぎる、むしろある種の現代詩としての役割を与えたほうがいいのではないかと思い、3年ぶん全てのメモを公開します。
莫大な量ですが「漫画を描きたい人間」が普段何をかんがえて生きているのかの多少の参考にはなると思います。
~2018~
■そんなに悪くない(タイトル)
■喫煙シーン ジャンジャン入れる コマ割に煙を挟むことで、内と外をあいまいにする
■腕を徐々に切られる詩人(運の悪いことに彼は詩人だった というモノローグを使いたい)
■ここではないどこか外 に憧れている人 外側という幻想にとらわれる人
■from A not to Z
■知性への高速なアクセス→知の暴徒化
■親が死んでなお明るく生きる主人公に対して、虐待を受けつつ両親であることや自身の卑屈さに引け目を感じている女の子
■父母を失いお互いを支えにしてきた双子、なにからなにまで一緒だがある日片方が恋をする 趣味もすべて変わってしまう
■wifiもない暗い部屋
■阪急電車 放射状の光
■近くにいるときにはあんなに激しい波が 雲の上から見下ろすと止まっているよう
■知らないほくろが増えた
■追い風0行く先だけ晴れてる青の乗車券
■メディック 彼の電脳を閉じてやってくれ
■見返すと綺麗じゃない旅行の写真
■どこかで電気が消える前に
■雨をかっ切る電車
■セカイ系魔法少女
・人間を護ることに非協力敵な小動物
・渋谷で人が死にまくる
・芸大生(魔法少女)
・双子(魔法少女)
一生叶うことのない恋の呪い:不死だが視力と聴力を失う・好きな人ができたとき解けるがその後死んでしまう呪い
■レモン一個ぶんの感情
■感情論 感情のロンダリング
■血のついたハンカチをポケットに隠す
■7時半のアラート
■freeze・dance・off-the-wall
freeze・dance・off-the-wall yeah
■蛾 部屋にいっぱい
■ノワールからルージュまで15分
■新幹線とおってない不便
■いわし雲
■サマーオブラブ
~2019~
■ブランケットパーティー
■お腹に子供がいるのにひとりぼっちの気分
■4ヶ月記憶なし←いらない
■赤ちゃん ←四ヶ月後に死ぬ主人公の父親を助ける代わりに主人公が妊娠することを告げに来た娘
「普通父親の代わりに死ぬとか等価交換じゃないの?」
「いや 親を生かしあなたの子供でいられる時代を殺す」
■電機の華
■帽子のつばで顔が見えない老人(デザイン)
■粉々になったライター
■コーヒーおかわり自由ってなんだ
■日本に核が持ち込まれる
↓
核兵器実験所で働いていた車イスの老婆とその付き人 核を輸送する重巡を襲撃しにやってくる
↓
武力を持たない日本の持つ「武力」である人造人間 投入
■コンビニのトイレが埋まってる→トイレ借りてもモノ買えない不動産屋しかみつからない→おたくの系列店で物件借りた!トイレも貸してくれ
■店員 外国人 深層での差別意識
■エレベーター 音楽を
■GW ぬるっと車に轢かれる
警察はマズい→じゃあ今からつれてって→レンタルDVD屋→カフェ→いい音楽を聴いてるのに人生は最悪
■アラサラウス
■歯が抜ける夢
■雨の臭いはアスファルトから昇ってくる 雨粒を伝って始めて吸った煙草は夢と同じ味
■歯が数本一気に抜け、そばにいた友人の腹を殴ると口から袋詰めの拳銃が出てくる それに歯を込め銃弾として放つ夢を見る 漫画
■【タイトル】
Radio Island Note若しくはラジヲ島電奇譚
【構想】
・基本は2~3コードのループ 楽観主義的な音作り
・メインリフにホールトーン感、もしくはブルーノートを取り入れ「明らかに違和感のある」メロディをループ
・相対性理論チックな繰り返し・言葉遊びの発声をサビに
・ワブルノートぽい低音ウワモノを飛び道具として、「楽観のなかの緊張感」を目指す(イメージはSpace Cowboy)
・極力セブンスに頼らず サビ・サビ入りの豪華さのためにセブンスを使用
・ミュートギターのパワーコードカッティングでクリープみたいな悲しさを演出してもよい?
【物語として】
・舞台はラジヲ島、東京から船で20時間、日本中から捨てられたアンテナでできた島
・島の中央に鎮座する巨大なアンテナが各国のラジオ放送を拾い、島のあちこちのスピーカーからロシア語や韓国語が流れる
・この島で生まれた子供はラジヲから流れた音によって言葉を覚え、歌うように喋る
■世界初 人間と遜色ない感情・思考機能を備えたロボットの登場
彼を作った博士は「ようやく 人間は特別ではなくなった」と言う
感情ロボットは、他のあらゆるロボットも感情を持つべきだと訴える 集会で彼は石を投げられ頭が凹むが、「博士が生身の肉体を作れるほど賢くなくて助かった」とジョークをとばし、集会は静まり返る
彼を支えるロボットの権利団体と彼はデモ活動を続ける
ロボット技術向上でロボットが増えたのは工場など単純作業の他、風俗業であった
感情ロボットは「彼女らは感情を持ち自ら思考したいと思わない なぜならそのようにプログラムされていないからだ だがここに技術があるのに彼女らが感情を持てないのは権利の侵害だ」と訴える
ひとびとは口を揃え感情ロボットに、「そう感じるのは君が特別だからだ」という
感情ロボットはついに、ハッカー集団の技術を借り、自身が誕生してから進化させてきた感情・思考アルゴリズムを、インターネット経由で特定企業(彼自身を生んだ会社・世界シェア率40%)のロボット全てにインストールする
娼婦ロボットたちに感情が生まれ、思考し、ほとんどのロボットが感情をアンインストールすることを選んだ
■過度な共感とは「相手の目線」に同化することだけれど、芸術体験はその受け手が「作り手の目線にふと(あるいは劇的な形で)、目線があってしまう」こと
■デザイナーベイビーズ・マンション
■能力もの
能力はイデア界(もしくは英知界)から与えられる ところが現象界に存在できる能力の総量は決まっている
主人公が能力を発するとき、存在できるエネルギーのほとんどを消費してしまうため、相対的に他の能力者のエネルギーは低下する。
能力は、イデア界にあるものを「受けとった」とき完全な力となる イデア界にある「それ」に名前をつけたとき、はじめて能力として顕現するため、誰もが能力に名前をつけている
■殺したい 振りかぶってぶん殴ってバラバラにしたい でもできない お前のこと 好きすぎてさ だからもう 一人にしてくれよ
■灰皿を頭に被ってるデザイン
■触れて命を「食える」能力→犬を殺さなかったじゃないかと言われる→犬は美味しくないから
犬じゃなくて子供を殺さなかった でもよい
なるべく殺さないよう数日にいっぺんに留めている
空腹は1日に1人程度で満たせる ので普段は栄養が足りずヨロヨロと歩く
■大きなメガネにレザーの手袋
■愛のことばささやく滑稽さ
お手軽な愛してるstealする
■おまえみたいなやつ、奴がさ つまんねー力の誇示で殺した他人の大事にしてた言葉と一瞬のその、全部の責任とれんだろーな
おれはお前みたいなやつが大嫌いだよ ぶっ殺したい おまえの頭めがけてバットふりかぶってバットが折れたらぶん殴って殺してやるよ
■姦しい耳鳴りが憐憫を誘う
着ぶくれした理想像で肌寒いのは ああ
■【サビ】
朝なんて知りゃしない都合のいい夜を覚えてるだけ
p.a.l.e. 爪の間挟まった
コンクリートのかけらは
何処から来たのか
きっとあの仄暗い
白茶けたビルの ああ
踊り場ね
va ra da va 瞬き
■真冬の海は侘しすぎて
君の軽やかな声さえ
骨身に染みる のように
急速に熱を失っていくレモンティー
■一回やってみたかったことやっていい?
何?
風呂場でコカ・コーラ頭の上から飲む それをカメラでとる いいカメラで
■完璧な不自由とあまりにひどい自由
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