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3組に1組が離婚しているというのは、本当なのか?~検証してみた!

今回は、離婚統計についての、
ちょっと専門的なお話しとなります。

なので、
「そんなのどうでもいいや!」って
いう場合はスルーしてくださいね。

ことの発端は、
以前、このnoteにアップしたこちらの記事。

この記事では、
今の時代、日本では、
結婚した夫婦の3組に1組が離婚している
というお話しをさせていただきました。

「3組に1組が離婚」

初めて聞くと、結構、
ショッキングな数字ですよね。

特に、現在、婚活中の方にとっては。。。


でも、この数字って、本当なのでしょうか?


その疑問を扱った記事が、
ネット上にあったのでご紹介しますね。

この記事で、
「3組に1組が離婚」の根拠について、
書いてある部分があるので、引用します。

離婚率と言えばよく耳にするのが、「3組に1組が離婚しているのでは?」といううわさです。このうわさが本当なのかどうか検証してみましょう。

「3組に1組が離婚している」と聞くと、結婚しても3組に1組は離婚するようなイメージがあるかもしれませんが、実はそうではないのです。
令和元年人口動態統計によると、令和元年の年間の婚姻件数は59万9007件で、離婚件数は20万8496件です。ざっくりですが、離婚件数が婚姻件数の約3分の1となっていることがわかります。
ここで注意しておきたいのは、令和元年に結婚した夫婦が令和元年に離婚するわけではなく、令和元年に離婚した夫婦の中には、さまざまな年度に結婚した夫婦が含まれるということです。そのため、結婚した夫婦のなかで何組が離婚したかという数字とは異なります。
「3組に1組が離婚」という説は、単純に同じ年の婚姻件数と離婚件数を比較したもので、実際に離婚した割合ではありません。

では、実際に「結婚した夫婦のうち離婚する夫婦の割合」を計算するにはどうしたらいいのでしょうか?
実は、分母である「結婚した夫婦」を確定できるようなデータがないため、離婚する夫婦の割合を計算するのは事実上困難なのです。

この記事によると、
ある年(この記事では令和元年)の
年間の婚姻件数に対して、
その年の年間の離婚件数の割合が、
約3分の1になっていることから、
3組に1組が離婚しているんだ
ということのようです。

ある年:
(年間の離婚件数)/(年間の婚姻件数)
=約1/3=3組に1組離婚

その結果、

「3組に1組が離婚」という説は、単純に同じ年の婚姻件数と離婚件数を比較したもので、実際に離婚した割合ではありません。

と結論づけているわけですね。

そして、
実際に「結婚した夫婦のうち
離婚する夫婦の割合」を計算するのは、
「結婚した夫婦」を確定できる
ようなデータがないため、
困難であると言っています。

ただ、そうだとすると、
この先、少子化の影響で、
年間の婚姻件数が減り、

熟年離婚増加の影響で、
年間の離婚件数が増えたとしたら、
どうなるんでしょうか?

年々、
(年間の離婚件数)/(年間の婚姻件数)
は、どんどん1に近づき、
場合によっては、
(年間の離婚件数)>(年間の婚姻件数)
となることもないとは言えないですよね。

そうした場合、仮に、
(年間の離婚件数)/(年間の婚姻件数)
=1.5=3/2となったら、

「結婚した夫婦の2組に3組が離婚している」
ということになりますよね。

これって、表現上、
どう見ても、おかしくないですか?

おかしいですよね。

なので、
「3組に1組が離婚」の根拠が、
「単純に同じ年の婚姻件数と
離婚件数を比較したものである」
という説は、
どうやら、誤りであると考えられます。

では、
「3組に1組が離婚」の根拠は、
いったい、どこにあるんでしょうか?

それは、こちらを見れば、明らかです。

令和2年の詳細分析によると、

「年齢別婚姻率の合計」は、仮に結婚する年齢を80歳までと設定し、「男は18歳から80歳まで、女は16歳から80歳までの年齢(各歳)別婚姻率をそれぞれ合計したもの」で、1人の男または女がその年齢別婚姻率で一生の間に結婚をするとしたときの結婚回数に相当する。令和2年の「年齢別婚姻率の合計」をみると、男が0.79、女が0.84となっている。これは、仮に令和2年の年齢別婚姻率で結婚するとした場合、平均して一生の間に男は0.79回、女は0.84回結婚することを意味している。
一方、「年齢別離婚率の合計」は、仮に離婚する年齢を80歳までと設定し、「男は18歳から80歳まで、女は16歳から80歳までの年齢(各歳)別離婚率をそれぞれ合計したもの」で、1人の男または女がその年齢別離婚率で一生の間に離婚をするとしたときの離婚回数に相当する。令和2年の「年齢別離婚率の合計」をみると、男が0.26、女が0.27となっている。これは、仮に令和2年の年齢別離婚率で離婚するとした場合、平均して一生の間に男は0.26回、女は0.27回離婚することを意味している。
平均して一生の間に男は0.79回の結婚と0.26回の離婚をし、女は0.84回の結婚と0.27回の離婚をすることから、結婚に対する離婚の割合は男女とも0.32となる。すなわち、およそ結婚した3組に1組が離婚していることになる。

簡単に説明すると、
1人の人が一生の間に結婚する平均的な回数と、
1人の人が一生の間に離婚する平均的な回数と、
を導き出して、
(平均離婚回数)/(平均結婚回数)
=0.32(男女とも)=3組に1組離婚

としているんですね。

よって、
「3組に1組が離婚」の根拠は、
人が一生の間に
結婚する平均的な回数と
離婚する平均的な回数から
導き出しているということで、

確かな根拠があるんですね。

なので、
今の時代、日本では、
「結婚した夫婦の3組に1組が離婚している」
というのは、本当であるということです。

あなたが、今、婚活中である場合、
この数字を見て、

結婚に失敗しないよう、
結婚に慎重になるのか、

あるいは、
とりあえずやってみないとわからないと、
結婚に積極的になるのか、

は、あなたの考え方次第ということですね!

それでは、また!

異能シオン


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