【介護日記】#9 いろいろ進展。みんな神だった
◎手すりの設置
昨日は午後から、母のデイサービスの契約や、介護用品の搬入などがありました。
事務的なことは、必然的に近くに住んでいる私が担当することになりますが、致し方ないでしょう。
14時からデイサービスの方が見えるので、その少し前の13時45分に介護用品を搬入していただく手配になっていました。
13時半ごろ実家に行くと、母はお茶の支度などして待っていました。
外に人の気配がしてのぞくと、ケアマネ(以降Hさん)と、介護用品の会社の方がいらしていました。
早く着いたので外で待機していたようですが、そのまま入っていただき、さっそく介護用品の設置をしていただきました。
このルーツという商品は、ベッドサイドに置いて起き上がるときなどに捕まる手すりのようなものです。
ベストセラー(ベストレンタルかな?)だそうです。
下が鉄板なっていて非常に重いので、体重をかけてもびくともしません。
設置に当たっては、自分が起き上がるときにつかまりやすい位置を微調整していただいて、母は「起き上がるのが楽だ」と言って喜んでいました。
レンタルなので使用量は月に100円です。
1日に100円かと思いましたが、月に100円と聞いてびっくりしました。
母も同じことを思ったようで、とても驚いていました。
レンタル会社の方が4月は免除で5月分からでいいと言ってくださったのですが、Hさんが「今月からで。そのかわり3日間だけなので50円で」とおっしゃり今月は50円ということになりました。
個人的には5月から請求の方が嬉しかったのですが、ケアプランに費用も掲載されていたので、そういう関係かなと思いました。
いずれにしても年金暮らしの母にはありがたい金額です。
使っていて少し位置を変えたいというときも、電話一本で無料で来てくださるというのがありがたいです。
◎担当者会議
そうこうしているうちに、デイサービスの担当者がお見えになり、前員揃ったところで担当者会議となりました。
まずはHさんから、ケアプランの提示と説明がありました。
どのように暮らしたいのか、どういうケアが必要かという先日の聞き取りをもとに作成されたプランと、かかる費用の説明でした。
まだ介護認定が下りていないので、暫定プランですが、要支援であっても受けられる内容なので、5月はこのプランで行けそうでした。
費用は週一回のデイサービスの利用とお昼代、手すりのレンタル料で概ね1万円くらいで済みそうでした。
この会議の最中に電話がかかってきて、私が出たところ「不要な本があればとりに行く」という怪しい業者からでした。
昨今、不用品を買い取ると称して家に上がり込み、勝手に家の中を漁り、高価なものをただ同然の値段で持って行ってしまう詐欺のような手口が多いというので、たまたま家にいてよかったと思いました。
同席していたみなさんも、そいう電話が多いとおっしゃっていたので、老人の一人暮らしは狙われやすいのでしょう。
そういう事態を防ぐために留守番電話にしているのですが、使い方を覚えられないのかいつの間にか留守電が解除されています。
何度言っても、紙に書いて貼っておいてもダメなので本当に困っています。
担当者会議が終わるとHさんと業者さんはお帰りになり、このあとはデイサービスの契約となります。
Hさんは月に1回は様子を見に来てくださるそうなので、安心です。
◎デイサービス契約
デイサービスの担当者は、恰幅の良い、声が大きくて明るい女性の方でした(以降Yさん)
Yさんは、20年前にお父様が倒れたことがきっかけで介護士の資格を取り、それから20年福祉関係のお仕事に携わっているそうです。
同じ話を何度も繰り返す母の話も、慣れているのか上手に聞いてくださっていました。
始めにデイサービスの日の流れを説明していただきました。
健康状態をみながら、1日過ごしてもらえるのは本当に安心です。
なにより入浴は、介助者がついてくださるし、家のお風呂より広いので開放感もあり、気分転換にもなるのではないかと思いました。
レクリエーションは腸が動くように、食事前に簡単な動作をしたり、脳トレ的な漢字ゲームや塗り絵などをやるそうです。
唾液の分泌を促す口腔内の体操(たぶん舌をぐるぐる動かすなど)をするそうなので、一人でずっと家にいるよりずっと刺激になるのではないかと思いました。
母は75歳まで仕事をしていたこともあり、会話から仕事の話になると生き生きすることを感じ取ったのか、デーサービスでは同じように働いていた人たちのグループがいいのではないかと考えてくれたようでした。
話が弾むように、グループ分けなども考えてくれているようでした。
元々社交的な人なので、嫌がる様子はありませんでしたが、何度も何度も
「おとうさんが帰ってきたら行かれません」
というのです。笑
その都度Yさんと私が「それはお父さんが帰ってきたときに考えようね」というと「わかった」というのですが、しばらくするとまた「お父さんが帰って来たら行かれません」と言い始めます。
初日の朝は妹が送り出してくれることになっているのですが、「夕方までいてもらいたい」と何度もいっていました。
何でも忘れてしまうため、カレンダーに「デイサービス。次女が来てくれる」と書いてあります。
妹も初回だから夕方にまた来ると言ってくれていたのですが、昨夜、母から電話があり「デイサービスに行くから来てもいないよ」と言われたそうです。笑
とんちんかんな話ですが、デイサービスを楽しみにしているということなのかな? と思いました。
Yさんとは、すっかり打ち解けたようで、玄関まで見送りながら「近くまで来たときは寄ってください。お茶ぐらいだしますよ」などと言っておりました。
「楽しみ?」と聞いたら
「行って見なくちゃわからない」という、至極まっとうな答えが返ってきました。笑
昨日はたくさん人が来て、一時的に賑やかに過ごせて楽しかったようでした。
表情が明るくなって、肌が艶々して頬が上気していたので驚きました。
やはり出歩けなくなって、人と接する機会がなくなったし、家にいても話し相手もいないので退屈だったこともあり、認知症が加速したのかなと思いました。
父の入院以降、急激に物忘れが激しくなったので、やはり刺激は必要なんだろうと思いました。
デイサービスでは、月に一度お誕生日会があり、その時のおやつはケーキとコーヒーだそうです。
また幼稚園の連絡帳のようなものがあるそうです。
契約内容には、キャンセルポリシーについても記載されており、当日キャンセルは100%徴収となっていたのですが、当該施設ではキャンセル料無料にしているそうです。
お弁当ではなく施設で調理しているため、キャンセル時の食費の徴収もされないとのことでした。
4月中にデイサービスの利用までこぎつけることができて一安心です。
◎介護施設を探す
父の退院後のことお考えると、おちおち休んでもいられません。
介護施設を探すと言っても、時間的制約もあり、またどこがいいのかもよくわかりません。
そこで知りあいの司法書士さんに、施設探しを依頼できるか打診してみました。
じつは3年ほど前に、母が呆ける前にということで両親の遺言状作成を依頼しました。
娘の知り合いなので安心でしたし、とても親切な方であのとき遺言を作成しておいてよかったと思いました。
遺言状作成については以前記事にして投稿しようとして下書きしたまま忘れ去られていましたが、今回介護に絡んで思い出しました。
亡くなって資産凍結などとなると困ることも多いというので、あのときやっておいて本当によかったと思っています。
依頼にはもちろん費用もかかりますし、そのあたりも含めてどこまでなら依頼できるのか、あるいは費用が高ければ自分たちで探すしかないということになる可能性も大です。
しかし、そのへんの線引きが明確になるだけでも、自分たちでやるべきことがはっきりするのではないかと考えています。
母が引っ越したがっていることや、父の介護を母がすることも不可能なので、いずれにせよすぐ近い将来に直面する問題であることは間違いありません。
はじめはオンライン面談を予定していましたが、連休中にもかかわらず、わざわざ実家まで来てくださるというのでお言葉に甘えることにしました。
しかし母はもう遺言を作ったことも、先生のことも覚えていませんでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうござました。
昨日は3時間、ぶっつづけの会合でいささか疲れました。
お茶を飲む暇もなく、やや脱水気味となり、終わったころにはのどの痛みと頭痛がしてきました。
デイサービス初日に持たせるものの準備も週末の間にしておかなければならず、結局一日がかりとなってしまいました。
朝になっても頭痛ものどの痛みも治っていなかったので、風邪でも引いたのでしょうか?
今日は久しぶりに庭仕事かミシンをやろうと思ったのですが、疲れて何もする気が出ません。
私の休暇もあと1日。
月曜からはいよいよ新しい職場へ出勤です。
明日はゆっくり休んで、体調を整えたいと思います。
よい週末になりますように。
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