はじめること。それはいつからだっていいんだ!とわたしが叫んでやる。

わたしは33年も生きているけれど
「自分で決めて、やり抜いたことがない」

そもそもが自分で決めたこともない。
いつだって、なんだって、そうだった。
高校受験だって、大学受験だって、社会人になったとしたって。
自分できめて、自分の努力でやりきったことがない。

夫と話して気がついた。
「わたしは何となく生きてきた」ということ。
「33年、他人のせいにし過ぎた」ということ。
気がついた瞬間、なんだか悲しくなった。
わたしらしく生きたいと願いながら、わたしらしく生きていない。
なんて、悲しいことなんだろう。

何かを探して、やってやろうと強く思った。
でも、その日は何かが見つからなかった。

それから、1週間経ったある日のこと。
インターネットコミュニティ「三ツ星スラム」という集まりで、きっかけをもらった。

三ツ星スラムをめちゃくちゃ簡単に説明する。発案者はプロの奢られ屋、通称プロ奢。
会員制のインターネットコミュニティ。
Slackというアプリで毎月1日に立ち上がり、月末に1回なくなる。
だから、毎月メンバーが違うし、内容も変わっていくコミュニティだ。

そんな三ツ星スラムですが、目的はあまり変わっていないと感じている。
三ツ星スラムの目的は健康になること。健康は心身の両方を指している。
なお、三ツ星スラムは表向きが読書サークルである。しかし、サークルのメンバーは読書だけに留まらず、各々で健康になるための活動をしている。

健康になる活動をする三ツ星スラムでは、「ランニングをする部屋」というチャンネルが立てられることが多い。わたしは毎月メンバーとして入り、毎月ゆる運動を報告していた。

マラソンの話題が出ていたとき、わたしはランニングいいなって書き込んだ。
そしたら、こんな一言が飛んできた。
「なみさんも、ランニングしようよ。」

一瞬悩んだ。
わたし、生まれて33年、体育の持久走大会くらいしか走ったことない。最長距離7キロ。
走れる体力もないし、走り方もわからない。
いつものわたしなら、受け流すくらいで終わりだろう。

だけれど、このときのわたしは何か違った
「わからないけれど、走ってみるか。」
とりあえず、まず走ることに決めたのだった。

そこからはランニングの部屋でメンバーに聞くことにした。ランニングの部屋のメンバーは、フルマラソン経験者もいた。
もしかしたら、何かいいことが聞けるかもしれないと思ったからだ。
聞いた内容は以下の通り。
・33歳 女 持久走大会くらいしか走ったことない
・初心者向け10kmマラソン大会に出てみたい
・楽しくランニングがしたい
・1km11分くらいでギリギリ走れる(途中歩く)
・何が必要なのか教えて欲しい

有難いことにマラソン経験者の先輩方から意見をいただけた。
・10kmはだいたい1時間だから、ウォーキング1時間からやってみよう。
・まずこれ以上ゆっくり走れないスピードで1km走ろう。
・1km走れたら、休憩してまた1kmを繰り返していこう。

なるほど。これならやれそうだ。そう思ったわたしは、目標を立てることにした。
ダラダラやっては、わたしが挫折しそうだったからと言うのもある。
やりたいことのためには目標があると、達成しやすいと聞いたからだ。そう、わたしは達成したかったのだ。
そして、できた目標は次の通り。

目標:1時間走れるようにする
小目標(7月までの課題)
・1時間早歩きウォーキング
・15分間走り続けてみる

今月の課題
・週3日走る習慣をつくる。
・動的ストレッチ、静的ストレッチをしっかり行う

焦りすぎす、急ぎすぎず、続けることを目標にしてみることにした。
現在、走ることを初めて5日目。
結構楽しんで走っている。
今まで自主的に走ったことはないのだけれど、走ってみると楽しい。スピードも遅いし、長時間走れるわけじゃない。
だけれど、自分で内発的に始めたことをするのがこんなに楽しいと気がついた。

誰かのためにやらないこと、地位や名誉にも関係ないことを続けるのがこんなに楽しいとは思わなかった。
誰のためでもない、自分のために走ることが楽しくて、とても驚いている。
実をいうと、学生時代は走るのが大嫌いだった。そんなわたしが身体的に衰えが出てくる30代半ばも差し掛かる歳でマラソンにチャレンジすることを自発的にするとは思わなかった。

自分のために走るということを通じて、
「自分のために何かをやりきれそうな希望」が見えた。
わたしは、自分のために何かをやり抜くことをやってやりたい。
そうしたら、また自分の考えが変わる気がしているんだ。
過去のせいにしない、他人のせいにしない、社会のせいにしない行動はこんなにも楽しい。
なんとなくやるの。やーめた!!

わたしはそういいながら、人生も走り出したのだ。



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