他人に分かりやすい話し方をするために。(国語ゼミ紹介1)

たまにありませんか?
「え?どういうこと?」って他人から聞き返されちゃうこと。

こういうこともありませんか?
自分が話したいことが分からなくなって、やっぱりなし!とか言っちゃうこと。

そんな、貴方はわたしの仲間です!
一緒に国語を勉強しましょう!

こちらのnoteの参考文書
筑摩書房  【増補版】大人のための国語ゼミ
著者 矢野茂樹

今回は最初に書いた
「え?どういうこと?」って他人から聞き返されちゃうことを無くしていく訓練1として本書の1章を紹介します。
1章 相手のことを考える。

え?相手のことを考えるの?って思いますよね?それはコミュニケーションの問題じゃないの?ってわたしは思いました。
ですが、ここでいう相手のことを考えるというのはコミュニケーションだけの問題ではありません。

時々誰かと話しているとわからない用語が出てくること、誰しも経験があると思います。
そして、わからない用語に気を取られたりして、相手の言っていることの本質がわからなくなって、なんとなく空気を読んで合わせるなんてことも経験ないですか?
あるあるって思った貴方も、そんなことないよって思った貴方も次の問いは3分くらい考えて見て欲しい。

問い「なんとなく、相手も自分の話の知識や文化や様式などを分かっている前提ではなしていませんか??」

多分、この問いにNO!と断言できた人いないのじゃないかな?って思うのです。
しかし、自分の知識、文化、様式などが相手も分かっていないと話は通用しないです。
例えば、成人の儀式としてバンジージャンプを飛ぶ文化をもつ国の人から、前情報もなく「君は成人式で何処から飛んだ?」と聞かれたら貴方はトンチンカンな答えを出てしまうと思います。
このトンチンカンな答えになるのを防ぐために、相手も自分と同じ知識、文化、様式を持っていると思わないことが大切なのです。
そのため、相手のことを考えて話すことが大切になってくる。
自分の知識、文化、様式など、相手はわからないかもしれないから、前提を話していく癖をつけるとよいです。
そして、前提を説明するために必要なものが沢山の伝わりにくいポイントを出していくことだと本書に書いてありました。
伝わりにくいポイントを出していくためには、
これは相手に伝わっている?わかっている?これは知っている?などの問いを立てるとポイントが浮かび上がってくるのではないかとわたしは思った。

本書に外国人に祭りを紹介するという例がある
。外国人は祭りの知識をどこまで知っているだろう?相手にどうやったら伝わるだろう?お祭りに参加したことがあるのか?
わたしが考えるだけでもこれだけの問いが出てくる。

本書では、外国人に祭りを紹介するために分かりにくいポイントを次のように上げています。
1 神社とは何か
2 参道とは何か
3 境内とは何か
4 屋台とは何か
5 お神輿とは何か
6 なぜお神輿を担いで町中を歩くのか

この、分かりにくいポイント(問い)を沢山探すのが「相手のことを考える」の1歩になることです。
「相手のことを考える」と「分かりやすく説明する」ことで国語力がどんどん上昇していくと本書にも書いてありました。

国語力を鍛えるために全部一気に始めるのは、やはり無理がある。わたしはまず普段から沢山の問いを持つことからはじめてみようと思う。
もしかしたら、わたしが何気なく出した問いが相手のことを考える1歩になるかもしれないからだ。
地道に、少しずつ楽しみながら本書を読み込んでいくつもりです。

本書の1章には自分で考えるためのワークとして、説明の添削をする例題が3つ掲載されております。
なかなかに考えさせられる問題が多かったので、是非手に取って一緒に勉強していただきたい。




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