人間は災害になんか負けない

 能登半島で大きな地震があった。報道される現地の様子を見て、東日本大震災のフラッシュバックし、なんだか落ち着かない。自分の心を落ち着かせるために、noteを作成しようと思う。

 東日本大震災の時は宮城県にいて、被災した。幸い家屋の倒壊はなかったが、海沿いにすんでいたため、避難生活を余儀なくされた。避難所は人でごったがえし、とてもじゃないがいられない。車中泊をするも、凍えるような寒さと胃の痛みで眠れなんてしなかった。

 命があっただけでもよかった。そう簡単にいう人もいるけど、明日がどうなるかわからない恐怖だってある。津波警報が鳴り響く町で、どう心を平穏に保てというのだろうか。余震がおさまっても、揺れている気がするのなんて普通の人にはわからない。

 被災された方の痛みが、自分のことのようにわかるし、何もできない無力感がある。アジカンの「ひかり」のフレーズが頭をよぎる。

 「せめて僕は覚えていよう。圧倒的なこの無力を。」


 そう、僕には手の届く範囲のことしかできない。でも、無力さとともに、人間の強さも知っている。僕自身が立ち直れたように、誰かの支えがあれば、乗り越えられる。この文章が届くなんて思っていないけれど、同じ痛みを知る者として、1人じゃないってことだけは伝えたい。

 完全に自己満足だけど、そんなことをずっと考えている。

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