前鋸筋の機能解剖学【サブスク】
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前鋸筋の解剖
前鋸筋の繊維別作用と支配神経
前鋸筋は、起始停止部の違いから上部繊維、中部繊維、下部繊維に分けられます(図1、2)。
図1 前鋸筋の各繊維解剖
2)より画像引用
図2 肩甲骨内側の筋付着部(前鋸筋の起始停止部)
3)より画像引用
上部繊維(図3)は、第1肋骨と第2肋骨の一部から起始し肩甲骨上角に停止⁴⁾します。発達が良く厚い⁵⁾繊維になります。
上部繊維群の作用は、肩甲骨の外転⁶⁾・下方回旋⁶⁾⁷⁾、前傾⁸⁾、肩甲骨回旋時の軸を形成する⁹⁾(肩甲骨の回旋運動中心の機能を持つ¹⁰⁾)とされています。
図3 前鋸筋上部繊維とその作用
中部繊維(図4)は、第2肋骨の一部と第3肋骨から起始し肩甲骨内側縁に停止⁴⁾します。発達は貧弱で薄い⁵⁾繊維になります。
中部繊維群の作用は、肩甲骨の外転⁴⁾⁶⁾¹⁰⁾(肩甲骨全体を前方へと引き出し内旋させる⁹⁾)とされています。
図4 前鋸筋中部繊維とその作用
下部繊維(図5)は、第4肋骨以降から起始し肩甲骨下角に停止⁴⁾します。発達がもっとも良い⁵⁾繊維になります。
下部繊維群の作用は、肩甲骨の外転⁴⁾⁶⁾、上方回旋⁴⁾⁶⁾⁷⁾⁸⁾⁹⁾¹⁰⁾とされています。
図5 前鋸筋下部繊維とその作用
僧帽筋と前鋸筋のフォースカップル
フォースカップルとは、物体に作用する平行でかつ互いに逆向きの一対の力⁹⁾を言います。
僧帽筋と前鋸筋のフォースカップル作用により、肩甲骨上方回旋するとされています(図6)。
図6 肩甲骨上方回旋におけるフォースカップル
11)より画像引用
僧帽筋と前鋸筋の力成分は、肩甲骨上方回旋に加えて肩甲骨の後傾と外旋を補助¹¹⁾するとされています。
前鋸筋の筋連結
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