病院薬剤師が語る大河ドラマ「麒麟がくる」の魅力
こんにちわ。病院薬剤師だまさんと申します。
このブログは、もし薬学の道を選ばなかったら日本史の先生になりたかった病院薬剤師による、大河ドラマ「麒麟がくる」の魅力を語るブログです。
「見る見ない」が分かれる理由
私の日本史好きの理由は多分に両親にあります。
両親は大の大河ドラマ好き(というよりもNHKしか見ない人!?)だったので,私も物心がついた頃からその魅力に取りつかれるようになりました。
しかし、近年では完全に「All-or-Nothing」。
つまり、最終回まで見るか、逆に全然見ないかのどちらかなのです。
理由は、NHKの番組作りが視聴率を意識し過ぎているから。
昔から歴史物で視聴率が取れるのは、「太閤記」(戦国~安土桃山)・「忠臣蔵」(元禄)・「新撰組」(幕末)の時代と相場が決まっています。
※そこから外れると、ほぼ「記録的な低視聴率」をはじき出します(笑)。
2000年以降の21作品中、これに該当する(太字)のは実に17作品!
当てはまらないのは、「北条時宗(鎌倉)」(2001年)・「義経(平安)」(2005年)・「平清盛(平安)」(2012年)・「いだてん(昭和)」(2019年)のたった4作品(平清盛は傑作だったのに酷評されましたね)。
いくらなんでも食傷気味になってくるというものです。
先程のリストで●印を付けているのが、私が最後まで見た作品。
何と10年間見ていない期間もありますね(どこが大河好きなんだか)。
そう来たか!歴史好きが「麒麟がくる」にハマる理由
では現在放映中の「麒麟がくる」はどうなのかと言うと、こんなブログを立ち上げる訳ですから、気に入ってない訳がありません(笑)。
しかし、当初この作品に私は懐疑的な意見を持っていました。
そう、「明智光秀なんかが主役で一年持つの?」という意見です。
光秀を演じる長谷川博己だって、私自身あまり知りませんでしたし、(失礼ながら※ファンの方ゴメンなさい)華のある俳優さんとは思えません。
しかし、1話、2話と見ていくうちに不思議とハマっていったのです。
その理由を自分なりに分析してみました。
理由1:主役俳優が無名だから
大河ドラマを見なかった2002~2010年の「空白の10年間」は、俳優がわかった時点で見るのを止めていました。先述の通り、NHKの視聴率優先主義に嫌気がさしていたからです。ところか今回の主演は、どちらかと言えば無名で地味な俳優。このことが逆に好感を持てました(あまのじゃくですか?)。
※個人的には、最初から有名俳優を起用するのではなく、無名俳優が大河ドラマを「出世作」にしてのし上がっていくパターンを望みます。
理由2:これまであまり描かれていなかった時代だから
大河ドラマで幾度となく描かれてきた「信長・秀吉・家康」の時代ですが、盲点がありました。信長が登場する前後はあまり取り上げられて来なかったのです。現時点(4/26)で家康はまだ子供ですし、秀吉は信長の家来にすらなっていません。しかし、この時代でも魅力的な人物は沢山活躍していたのです(下記参照)。光秀ならそれらの人物とも絡められる。なるほど!
理由3:光秀の視点から描いた歴史群像劇だから
以上を総合すると、本作品での光秀の役割は、数々の群像劇を眺めていくこと。つまり、主役は光秀自身ではなく彼に関わる人物(モッくんなんか主役を喰ってました)という訳です。それに気付いた時、「そう来たか!」と思いましたね。そして最後の最後に光秀自身も主役に上り詰めます。そう、「敵は本能寺にあり」です。
「ここまで」と「これから」の見どころ
現時点(第15回)で物語はまだ序盤ですが、「ここまで」も見どころは幾つかありました。
さて、次回(第16話)はいよいよ道三と高政の決戦、長良川の戦いです。
これまでの「でっぷり」道三像を見事に塗り替えたモッくんの死にざまを見届けようではありませんか。
「これから」の見どころも予告しておこうと思います。
いや~、こうして並べるとあり過ぎでしょう、見どころ(特に太字)。
それぞれがどんな描写をされるのか、今から楽しみです。
まとめ動画をつくりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、またの機会にお目にかかりましょう(了)。
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