レッドオーシャンと化したVTuber界で伸びるための戦略提案(配信内容編①)

つづきです。

配信内容は最重要、考えて選ぶべし

何を配信するかは当然のことながらとても大事です。
VTuberの場合は基本的には生配信を行うことになるかと思います。
動画スタイルのVTuberはほとんどおらず、有名な所でアズリムさんぐらいしか存じておりません、おそらく編集コストが重すぎるのだと思います。
※ガワとリアルと合体している系はイレギュラーと思うので置いておきます。
個人的には鳩羽つぐさんが好きでした、serial experiments lainのような雰囲気。
過去形にしてますが、実は数か月前に復活したんですよね・・・・・・。

さて、生配信をする場合にはゲームが中心となってくるでしょうか。
もちろん歌一本で活動するケースや、ラジオのような雑談を中心にやる方もいるでしょう。
いずれにせよ自身の活動スタイルやブランディングの方向を決定づけることになります。
まずは自分の強みとセールスポイント、どういった層にリーチするのかを考える必要があります。

VTuberの視聴者層とは

少々古いデータではありますが引用します。
これらの調査によると、VTuberは若い世代ほど認知が高まり、継続的なファンとなる割合とも一致していることがわかります。
これらは感覚的にも当然のように思いますが、配信内容や活動にあたりそれらを意識出来ているでしょうか。
仮にマインクラフトを中心に活動し、10代の視聴者を中心に獲得したにも関わらず、歌枠では平成初期の歌ばかり歌うとどうなるでしょうか。

自分のファンになってもらう所まで行けばどのような活動をしても見てもらうことが出来ますが、特定コンテンツに依存したファンが多く、まだ固定のファンの数が少ない場合はある程度ターゲットを絞って活動するべきです。
わかりやすい例として、ASMRを中心にファンが集まっている方はゲーム配信のような他の内容の配信をASMRの配信と比較すると、大きく再生数や同接等の数字が落ちていることが見て取ることが出来ます。

自分が配信しようとしているコンテンツ、得意なコンテンツはどの層に受けるのかを意識した配信内容選びが必要です。

他配信者さんの真似をしてみる

真似をするというとイメージが良くないかもしれません。
もちろん完全にパクるようなことはNGです、同じことをするだけであれば先行者に勝てません
ただ、良いところは真似をしていくべきです。
例えば、サロメ嬢は配信を始める際、前回のあらすじとして手書きの絵を用いた説明をしていました。
これは短時間配信が中心のサロメ嬢と非常に相性がよく、アニメの前回のあらすじのようで面白いものでした。
一部の配信者でさっそくこのスタイルを取り入れた例を確認しています。
ただ、絵心が必要であったり、長時間配信とは(あらすじが長くなるため)合っておらず、何が面白いのかを理解せず単に「パクっただけ」に見える例も多いです。

例えばですが、絵を別に用意してあらすじとするのではなく、前回配信の切り抜きダイジェストを冒頭に挟むようなアイディアはどうでしょうか。
すでに有名な配信者であれば切り抜き素材には事欠かないでしょうし、切り抜きがない場合でも、知名度を上げるためには切り抜き動画の用意は必須ですので、切り抜き動画を自作しつつ配信のネタにすることも出来るのではないでしょうか。

他にも、以下のようなものは参考にしやすいと思います。
・フリーの配信素材
・フォントや画面構成
・配信のネタ
・サムネイルやタイトルのつけ方
心無い人は「パクリ」等と揶揄するでしょうが、配信のクオリティを高めることは視聴者やファンにとってwin-winです。

余談ですが、現在世の中を席巻するサービスを運営しているAmazonやNetFlix、Apple、Googleのような会社は、その道での先行者ではなくむしろ後発組です
後発組ながら徹底的に拘り、サービスを向上させ、競合を上回って今の地位に至りました。
良い部分を真似し、ブラッシュアップするというのは後発組の特権です、積極的に良いところを取り入れていきましょう。

後発だからといって伸びない理由はない

VTuber業界は飽和していて個人勢は無理、サロメ嬢のように一気に伸びたのも大手事務所に所属しているからで――――
といった声や意見が多数と思いますが、まだまだ新しい業界、これからいくらでも伸びる余地があります。

現在VTuber業界は大手事務所が存在感を発揮し、ストリーマーに近いような個人勢やクリエイターのV化等を中心に動いている状況ですが、多くが企業勢であることもあり配信というよりはキャラクタービジネスに注力しています。
そのため、タレント性よりも箱人気、先行者利益に依存している部分が多く、マネジメント・ディレクションをきちんと行って配信やキャラクターを作り上げるような手法を取っている例はほとんど見受けられません、神椿スタジオさんぐらいではないでしょうか。
内容やブランディングに拘っていくことで、個人としてもチャンスはまだまだあると確信しています。

つづく
今回は概念的な所が多くなってしまったので、もう少し配信に踏み込んだ内容を別で。
また、SNS運用なども書きたいですね。


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