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中国 アメリカ人殺傷事件について 

ついに起こった!?外国人襲撃事件

中国では反日・反米など「境外勢力」を敵視する教育が強まっている。習近平政権より前から行われてはいたのだが、強化されたのは習近平がトップになってからと見てよい。

そんな折、中国東北部の吉林という町でアメリカ人が襲われるという事件が起こった。

4人が襲われ重傷を負ったが、幸い生命にかかわるほどのケガではない模様。


中国吉林省アメリカ人殺傷事件の犯人
犯人の指名手配書

犯人はその場から逃走したが、すぐに指名手配され昨日11日に逮捕された。犯人は崔と名乗る者で、苗字からして朝鮮族(中国系朝鮮人)で間違いない。


中国政府はずっと沈黙を保っていたが、犯人逮捕を受け声明を発表した。

「この事件は全くの偶然から起こったものである。米中関係に支障はない」

中国側の大本営発表は、「偶然」そこに犯人がおり、「偶然」ナイフを持っていて、「偶然」刺したということである。誰が信じられるだろうか。

そして本日12日、被害者の一人がアメリカのメディアのインタビューに、おそらく電話で答えた。
その全文は、以下の通りである。

中国吉林省アメリカ人襲撃事件

このインタビューから、中国側はとにかく「相手が悪い」、つまり自分の非を認めようとしないことがわかる。
中国人の頭の中的に解説すると、本件で中国の面子は丸つぶれになったが、そのメンツを保つために「人のせい」にする。面子がつぶれたから面子を立てに行く、たとえ虚飾を弄しでも、嘘をついてでも。これが中国式の「中庸」である。

そして、もう一つわかるのが


◆21世紀の義和団か!?−中国人が抱える時限爆弾

とにかく事を小さく済ませたい、そして「他人のせい」にしたい中国の小賢しさだけが浮き彫りになっている本件だが、アメリカ人が刺されたと情報が出た途端に、中国人の間ではあるワードが飛び交っていた。

「義和団」である。

義和団とは19世紀末に起こった中国の民間宗教団体で、外国人の排斥を行い北京で外国人の殺戮を起こした連中である。
事の詳細と顛末はWikipediaでも見ていただきたいが、まだ何もわからない、外国人を狙ったものなのか、それとも近ごろ中国で多発している「秋葉原通り魔殺人事件」レベルの無差別殺人か、筆者も判断しあぐねていた時に、中国人はすでに「義和団」、つまり外国人排斥を狙ったものであるとピンときたのである。

日本から見ているのでわからない部分、「ひとり義和団」が発生することが納得できるほど、現在の中国は「外国人が襲われる」ような空気なのだろう。


テスラのEVに
「开国产丢人吗」
(意訳:外車に乗ってるこの恥晒し)
と落書きをされたり、

実際、
「世界の『洋鬼』どもを殺し尽くせ」
と書かれた中国人の垢まで存在している。『洋鬼』はざっくりで外国人と思えば良い。
さすがにここまでストレートだと削除されるのだが、中国人には多かれ少なかれ、こういう「義和団的種子」が植え付けられていて、それが昨今の中国の洗脳教育で芽が出ている。

そもそも、中国政府の「外国人敵視教育」は国内事情である。
今の中国には、明るい要素が全く見えない。そんな暗雲たちこめる社会で不満や鬱憤が自分たちに向かないよう、政府は「外国人のせい」にしているのである。
中国ウォッチャーから見ると、今回の襲撃はその「外国人敵視教育」が自家中毒を起こしている風にしか見えない。
でも、こんな事件が起こったからといって、その手を緩めるわけにはいかない。緩めるとその矛先が北京へ向くことは明白。待っているのは最悪のシナリオである。

中国人が民族として抱える時限爆弾、いつ「爆発」するかわからない。そして、その火花の一つが今回のアメリカ人襲撃事件だと、筆者は断ずる。
まあ、中国は必死に隠蔽したがっているので(中国人が隠蔽したり矮小化しようとしているのは、自分たちにかなり不利だから)、真相はしばらく出そうにないが。



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