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【秀逸】ブランド伝達が上手い企業のキャッチフレーズ10選

キャッチフレーズ(タグライン、スローガン)は、その企業やサービスをあらわす言葉として、ブランディングには欠かせない存在です。

Webサイトや広告などのクリエイティブ作成はもちろん、SNSでの情報発信においても、言葉の役割はとても重要です。

ユーザーの心を動かし、ブランド価値を高めるフレーズとは、一体どんなものでしょうか。

この記事では「デジタルメディアのブランド価値貢献度ランキング2020総合」(ブランド戦略研究所調査*)で上位10位にランクインした、ブランド伝達が上手い企業のキャッチフレーズに注目したいと思います。

*ランキング参照元:ブランド戦略研究所


■第1位:マクドナルド

i'm lovin' it

BA DABA BABAのメロディとともに記憶に残るフレーズ。
このフレーズが作られたのは製造上の問題が取沙汰された2003年。
品質向上を図るとともに、ネガティブなイメージを改めていきたい、という思いから生まれたもの。広告代理店、アーティスト、クリエーターを巻き込んだ一大キャンペーンを展開し、世界中のマックで共通して使われたフレーズ。音楽の力も相まって国境を越えたクリエイティブとなりました。


■第2位:サントリー

水と生きる

飲料メーカーとして、水を大切に使い、水を育む環境を守っていきたいという思いが込められたフレーズ。水と社会の持続可能性を追求した活動も盛んで、コーポレートカラーやロゴにも、水のニュアンスが使われいるのが印象的ですね。これらは社内公募でアイデアを集め、決定していったとのこと。社内からこんな銘フレーズが生まれるなんて素敵ですね。


■第3位:ユニクロ(ファーストリテイリング)

服を変え、常識を変え、世界を変えていく

もともとは地方のアパレル小売会社にすぎなかった同社。
しかし、吹き抜けの斬新的なデザインが特徴の原宿店をオープンさせて以降は、フリース、ヒートテックなどのヒット商品を次々と生み出していきました。まさに、常識を変え、新しい価値を創造していく姿勢が体現されているといえます。


■第4位:パナソニック

A Better Life, A Better World

2013年にそれまでの「ideas for life」から変更。
2018年に創業100年を迎えることから作られたもので「真のより良いくらし、より良い世界の実現のため、​生成発展していきたい」という、次の100年に向けた進化を想起させるフレーズとなっています。


■第5位:ケンタッキーフライドチキン

It's Finger Lickin' Good

「指までしゃぶりたくなる」という美味しさを表すフレーズ。
2020年のパンデミックで衛生面への配慮から使用を控えるようになってしまいましたが、広告のコピーの一部に自主モザイクをかけたり、他社のスローガンを借りるというキャンペーンを展開したり、苦境を逆手にとったユニークなクリエイティブが話題になりました。


■第6位:花王

自然と調和する こころ豊かな毎日をめざして

それまでのスローガンが「清潔で 美しく すこやかな毎日をめざして」を使っていましたが、これに花王グループの新たな使命として「環境・エコ」をテーマに加えたフレーズとなっています。ここ豊かな毎日という響きが生活に密着していて、日用品メーカーらしい言葉ですね。


■第7位:ローソン

マチのほっとステーション

昔からお馴染みのフレーズ。
一時「マチの健康ステーション」が使われていましたが、2019年には再び元のフレーズに。昨今は、健康基軸な商品開発が当たり前となったことなどが背景にあるようですが、営業時間などその在り方が問われることも目立つようになったコンビニ業界。もう一度根本に立ち返ろう、という決意も込められているのかもしれません。


■第8位:アサヒビール

その感動を、わかちあう。

このフレーズのその感動とは「新鮮な価値や明日を想像する」喜びのこと。
「人々とわかちあいたい」という響きが「乾杯」を連想させる、大手ビールメーカーらしいフレーズですね。


■第9位:キリン

よろこびがつなぐ世界へ

人と社会をつなぐ根源的な力、人を励まし良い連鎖を生むものとして「よろこび」というワードが起用されています。人と人が歓喜で繋がるイメージを想起させ、こちらもビールメーカーらしいフレーズだと思います。


■第10位:セブン-イレブン

近くて便利

セブンイレブンの総店舗数は2021年5月時点で21,179店舗*と業界第一位。
事業戦略において店舗数を重視していることが伺えます。「近くにあること」の価値を表現したフレーズといえます。
*出典:https://www.sej.co.jp/company/tenpo.html

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は、ブランド伝達が上手い企業のキャッチフレーズをご紹介しました。有名企業のタグラインやスローガンが中心となりましたが、小さな企業やブランドにも魅力的なフレーズが使われていると思います。ユーザーの心を動かすクリエイティブの参考になれば幸いです。

[タイトルイラスト] Illust AC


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