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読図練習の振り返り(2023年07月15日)

去る7月の土曜日に、SNSのフォロワーさんと読図の練習に出かけてきましたので、少しその時の振り返りを書いてみたいと思います。

1.読み始めはいまココから

場所は駅を出てすぐの低山で。山頂まではアプローチせず、途中からよく整備されたトレイルコースに分岐できるのでそっちに入ります。
フォロワーさんと私と、同じ地形図を一枚ずつ持ってスタートです。
そして地図を読み始めるタイミングは、スタートしてすぐです。この段階ではまだ町中で、地形の起伏を見るような箇所はほとんどありませんが、入山口につくまでに道に迷うケースも普通に発生するため、この段階から見ることを心掛けます。なにより、地図はGPSアプリとは違い、分からなくなってから見ても、現在地を把握するのは大変(山の中ではかなり難しいことも少なくない)なので、今のうちから見始めることが肝要ですね。

2.目指す方角に目を向ける

そして、まずはその入山口まで歩きつつ、橋などの特徴物をおさえることで地図上で現在地を追いかけます。

入山口は、地形図で見ると尾根の末端となっています。一面杉に覆われているので起伏の確認は難儀ですが、所々の隙間から斜面の輪郭が朧気ながら視認できたので、参考程度に把握しておきます。
その先は、地図で道の破線をみるとジグザグと上がって行きます。このような小さく細かいものをそのまま追いかけようとすると大変で、実際に道の形状が違っていることも往々にしてあります。なので、こういうときは見方を変えます。
具体的には、どこを目指して歩いていくか、という視点への切り替えです。この場合、まずは現在地から見て南南西の方角に位置しているピークを目指して向かっていくのが確認できます。
そして念のため、コンパスで地図上での位置関係をセットして実際の風景に照らしてみても、ピークと認められるところを指し示したので、そこを目指すことが確定です。あとはそっちの方向へ向かっていれば、正しく歩けていると見做しました。

3.周りの地形と地図上の地形を照らし合わせる

そしてピークに到着し、更に先に進みます。山頂方向とトレイル方向とに分岐するところまで来たら、改めて現在地を確認します。
まず周りを見てみると、前後両方向ともに、いま立っているところに向かって斜面が落ち込んでくぼみになっています。つまりタワ部ですね。それが確認できたら改めて地形図を見て、それまで歩いてきたところは消去法で絞り込み、その上でタワ部になっているところを見つけます。すると地図上でもそこは実際の分岐と合致していたので、いまのところ順調にきています。

4.歩くルートをマーカーで

さて少し林道を進んだところに、トレイルへの入口がひっそりと空いています。地図では、地名の文字にちょうど被っていて、さらに実際の入口もひっそりとしているので、これは見逃す可能性がありました。なので、出発前に蛍光ペンなどで歩くところを予めなぞっておくと予防できそうだ、とフォロワーさんとともに確認ができました。

5.現在地確認に尾根や谷の向きを利用する

その先は、山腹をなぞるルートがずっと続きます。こういうときに参考にしたのが、山肌の張り出し(つまり尾根)や凹み(つまり谷)です。このへんは練習回数を重ねて見る目を養う必要がありますが、とりあえずは目立って誰でもわかるスケールのものに的を絞るのもいいかと思います
そうして、目をつけた大きな尾根をまたぐポイントに来たとき、それが見立てのソレとあっているかをコンパスで確認しました。これは我流ですが、その尾根筋や谷筋に向かってコンパスをセットし、それを地図に落とし込んで向きが合致しているかを確認する、という方法をよくやっています。本来的には、自分が今から歩く方角を確認、セットするために使いますが、こんな使い方もお伝えしてみました。
やり始めはなかなか成れない部分もありますが、一旦覚えてしまえばスムーズで、フォロワーさんもその後の都度確認はスムーズに実施されていました☆

6.練習のポイント

短いコースなのでサクッと車の往来する通りまで戻って来ました(直前に道標なしの分かりづらい分岐がありましたが、序盤同様目指す方角に目を向けることで解決されました)。そのあとちょっとした地図遊びも含めて都合3時間程度の練習でした。
私も、自分で練習している時はあまり意識はしていませんでしたが、改めて、
・コンパスの操作に慣れる
・周囲の地形と地図上の等高線(地形)を照らし合わせる

この2つの習慣化が肝だなと思いました。例えば今回使った、尾根筋に向かってコンパスをセットするなどの小技も、上記2点をしっかり抑えて練習していく中で、自分なりのやり方を思いつくこともできると思います。

今回の振り返りはこんな感じです(^o^)

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