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読図におけるレベルの目安について_見える登山への第一歩 Extra01

前回の記事では、トラバース道における至近距離の目印のつけかたについてお話しました。

谷ナシ尾根ナシ手掛かりナシ_見える登山への第一歩⑪

今回はExtraということで、これまでの話の流れに区切りを入れたいと思います。^^

掲題にも書きましたが、読図をする上で、技術的にどの程度のレベルを見ておけばいいか、ということが、人によっては気になるかと思います。正直、私がこれまでnoteに書いてきた内容は、最初こそ誰が始めるにしても触れるべきポイントを中心としましたが、ここ最近の記事は「そんなとこまで見ないといけないの?!」と疑問に思う方も、いらっしゃるかもしれません。
(^^;

結論から申し上げると、普通に登山をする上では、私が最近書いたようなマニアックな目線は、、、そこまでしなくてもいいかなぁと、書いている私でも感じます(笑)

身もふたもない言い方ですが、最近の過去記事で書いた内容は、登山の為の読図ではなく、読図の為の登山としての見方です。登山をしたいがための地図読みというよりは、地図読みを楽しみたいがために登山をする、という認識です。

一番最初の記事にも書きましたが、最近はスマートフォンでGPSアプリが発達しているので、紙地図はそのアシストレベルにとどめておくとしても、それはそれで必要十分ともいえます。地形図の基本的な見方、コンパスの普通の使い方が身に付いていれば、もしかしたらそれでOKと言えるかもしれません。

一方で、地図読みの精度を上げていきたい、という方もいらっしゃることと思います(そう信じたいですw)。

その場合、どの程度を理想とするか、、、はっきりとした線引きは私にはできませんが、ひとつ自身で思うカタチについて以下にお話ししたいと思います。

2点あります。

ひとつは、地形図を見る際、そこに書かれてある道に目を奪われない、道を材料として頼りにしないことです。具体的には、道の線に対してBPCをセットしないということです。
例えば尾根筋に道がついていた場合、
× 尾根筋の道を歩く
〇 尾根筋を歩く
という見方をする感じです。
この二者の違いは、道があるから歩く、という感覚の有無です。あくまで地形を歩くのであって、結果としてそこに道がついているだけ、というニュアンスです。分かりずらくてスミマセン。
(^^;

そしてふたつめは、道標に引っ張られないということです。
これは写真があるので掲載したいと思います。

三室山直前の分岐

これは青梅市の三室山に向かう途中の様子です。尾根筋の右わきに明確な道がついているのが分かります。そして、うつせてなかったですが、道標は「日の出山」としてその方向「だけ」を示していました。

mimuro - コピー

上の地図、赤丸が撮影地点です。すぐ南の646.7m地点が三室山です。
地図では青矢印の尾根筋を上がって山頂ですが...現地では赤矢印しか案内していませんでした。

この場合どうするか...地図では尾根筋を上がることになっているんだからその通りにする、という選択をします。ここで道標にしたがって脇の道を歩いたら、三室山の山頂へはいつになったら案内してくれるのか分かったものではありませんw

以上が、私が感じる読図のひとつのカタチです。もちろん、読図をどのような目的とするかでやりこむ程度も変わりますが、このようにのめり込むのも楽しいので、是非是非やり込んでもらえたら嬉しいです(笑)
(^O^)

※ これにて、一通り書くべきことを書ききったように思うので、次回以降は不定期の投稿になると思います☆

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