見出し画像

谷ナシ尾根ナシ手掛かりナシ_見える登山への第一歩⑪

前回の記事では、トラバース道において谷側をどのように見るか、ということで軽く触れました。

トラバース道での谷側の見方について_見える登山への第一歩⑩

今回は、その谷側にも尾根側にも手掛かりがない場合さてどうしようか、ということで書いてみたいと思います。

最初に断っておくと、上記のような状況では私も間違いやすいです(笑)ただいま勉強真っ最中です(^^;
なのでこれから書くことについては、あくまで有効と思われるということをご了承お願いします。

ポイントは、いま自分が張り付いている山肌に注目することです。谷や沢の対岸を見ようとしても、自分の側の下方で樹木が邪魔して見えないといういことが往々にしてあります。
なので見るべきポイントは必然、手を伸ばせば触れられる、今目の前の山肌しかないと考えます。

言い方を変えればーーこれまでの記事で、尾根上で縦方向の起伏を感じたのに対し、今度は横方向に凹凸を感じながらやるイメージでしょうか。

こうなってくると、これまでご紹介した地形の見方や方法などを総動員してやります。

その中で、私が苦し紛れに思いついた方法でひとつ、有効な場合があるものを書きたいと思います。

シンプルな方法です。トラバース道に入ったら、あらかじめひとつ、比較的目立つだろうなという尾根なり谷に目を付けます。
で、地形図上で、先にその地形の向きをコンパスにセットさせてしまいます。そしてそれをかざしながら歩きます。そうしてコンパスと尾根や谷の向きが合わさったところに来たら、そこが見立て位置という結論です。

もちろん手前に紛らわしいところがあれば、そっちを選ぶことで誤認を防ぐなど、工夫のしようがあるかなと思います。またこのような確認方法をとる際、等高線がより鋭角なポイントを選ぶなどすれば、より確認もしやすいだろうと思います。

私の具体例を図で書きたいと思います。

sawa - コピー

これも三頭山に至る、三頭沢のコースです。赤丸地点に到着したことが確信された時に、次の目印として赤線の尾根筋に目を付けました。
実は過去この区間では、普通の見方だけをしていたところ、目印を見過ごして気づいたら最後尾根に乗る直前の谷まで来てしまっていた、ということが何回もありました
(^^;

なので、先にコンパスの向きを赤線の尾根筋に合わせてセットし、それを目の前にかざしながら歩いてみました。傍からみたら「何やってんだコイツ?」と思われてたことでしょう(笑)

しかし実際に向きの合わさる尾根の突端を迎えて、その後の地形展開も予想した通りの流れだったので、結果的には正しく特徴を捉えられていた、という結論にすることが出来たと思います。

やはり読みがズバズバ当たる時って、快感ですね☆
(^O^)

※ 次は、これまでの総括的な意味で、コラム的なものを書いてみたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?