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等高線を見てみよう!_楽しい登山への第一歩⑤

前回の記事では、地形図に描かれている等高線について、軽く触れました。

地形図を眺めてみよう!_楽しい登山への第一歩④

そして山で読図をするとは具体的にどういうことかーーざっくり言葉に表すと、登山に地形図を携帯し、そこに描かれてある等高線を読み解いて現在地を把握する、またこれから歩くところがどういうところかを予測する、となります(前回も同じようなことを言いましたねw)。

それでは早速、具体的に見ていきたいと思います。

☆地理院地図から地形図を参照する☆

私が毎回閲覧しているのが、国土地理院がWEB上で公開してくれている地理院地図です☆

地理院地図

こんな素晴らしいものを公開してくれているなんて、素敵すぎます☆
(´ω`*)

一応分かりやすさとして、具体例を以下に画像として取り上げたいと思います。

画像1

今回は浅間嶺というところです。ちなみにですが、黒く細い実線や破線は道です。今回の記事ではこれについてはスルーしたいと思います。

☆山の構成要素で見分ける☆

ざっくりとした見方になりますが、山は
・尾根_隆起している部分
・谷(ないし沢)_窪んでいる部分

複合体として構成されています。尾根も谷も、その筋の幅や高さ(谷であれば深さ)は千差万別で、それらが色々に組み合わさって、その山の個性を形作っています。
(そしてそれを地形図で愛でるのがまた楽しいんですw)

では地形図で尾根だとか谷だとかをどのように見分けるか...そこが気になるところだと思います。

☆等高線の描かれ方について☆

まず等高線の描かれ方ですが、、、細い等高線は10m刻みで描かれています。そして太い線は50m刻みで描かれています。
つまり、細い線が1本、2本、3本と積み重なり、5本目が太い線になり、6本目からまた細い線、そして10本目がまた太い線になる、とこのようにとらえてもらえればと思います。
見方を変えれば、線の積み重ねがそのまま標高差になる、とも言えます。

☆標高が高いのはどっち側?☆

ここでひとつ問題が出てきます。
「線の積み重ねが標高差になることは分かった。では標高はどっちが低くてどっちが高いか、どのように見分けるの?」
これは経験を積んでいても、ふとした時にあべこべに認識してしまうことがありますw

まずは以下の画像を見てください。

sengenrei - コピー

赤い丸と緑の丸で、それぞれに数字を囲みました。
赤い方には700と言う数字が太い等高線上に描かれてあり、これはそのラインが標高700mであることを表しています。
そして緑の丸には903と言う数字と左に黒い点、、、これはその黒い点の場所が、標高903mであることを表しています。
つまりこの地図では、赤丸から緑丸に向かって、標高が上がっていっている、ということになります^^ このように、付近の数字同士を付け合わせするのも有効な手です。

地形図で高低差を意識することは、読図をする上で不可欠となりますので、是非意識し続けてほしいと思います☆

☆そこは尾根?それとも谷?☆

標高の高い方、低い方を判別することは、それはそのままその等高線が尾根を表しているのか、谷を表しているか、の識別に直結しています。
以下にまた画像を掲載します。

sengenrei - コピー (2)

赤の四角、緑の四角でそれぞれ地形を囲みました。どちらも等高線が
"⊃⊃⊃⊃⊃⊃⊃"
と、こんな形で連続しているのが分かるかと思います。尾根と谷はそれぞれ、、、

・標高の高い方から低い方に向かって"⊃⊃⊃"と突き出しているのが尾根筋
・標高の低い方から高い方に向かって"⊃⊃⊃"と突き出しているのが谷筋

という決まりがあります。
つまり、上の画像の事例では赤の四角が尾根筋、緑の四角が谷筋ということになります。
(^^)
因みにこれをあべこべに見てしまうことが私もいまでもありますw

☆地形図からエリアを立体的に認識しよう☆

前述のような尾根と谷の見分けを、周辺にまで広げてみるようにすると、そのエリアを立体的に把握することが出来ます。上空から見た、2D的な地図ですが、等高線のおかげで目にはあたかも3Dのように映すことが出来るようになります。

勿論、机上の勉強だけでそれを完全に納得するのは難しいです。なので実際に現地で地形を見て、地図上での描かれ方とのすり合わせをして相互補完とするのが確実です。

※ 次の記事では、現地で実際に地形を確認してみよう!的な内容を予定しています
(^O^)

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