トラバース道での地形の見方について_見える登山への第一歩⑨
前回の記事では、トラバース道でどのように地形を見たらいいか、ということについてさわりだけ書きました。
トラバース道とかいう読図における鬼畜_見える登山への第一歩⑧
今回は、もう少し具体的な部分について述べたいと思います。
前回「今いるところから尾根の方と谷の方で、どちらがより見やすいか」という視点を少し述べましたが、個人的な印象としては、
可能なら尾根側を見る方がいい
としています。何故かというと、下から尾根筋を見上げられる場合、そこに山の輪郭があるからです。輪郭があるという事は、地形の起伏を目で見て確認できるということです。
これは読図をする上で、材料としてはとても重宝します。
私の経験から、分かりやすい例を引用します。
現地で写真を撮っていなかったので、言葉での説明に終始すること、ごめんなさい
(^^;
上図を見てください。これは私が以前、雲取山から山荘で1泊をして三峯神社へ下っていくときのルートです(のぼりは山梨の鴨沢からです)。北西の三峰ビジターセンターがすぐ近くですね♪
確か赤丸地点だったと思います。平坦な広場が目の前にあったので。
で、右手の山側を見上げた時、タワを結んで二つのピークが見えました。向かって左手側のピークが過ぎるとあとは一直線に、自身の進行方向へ向かって尾根筋が落ち込んでいました。
地図を見たとき、赤線部分がその尾根だと見立てをしました。そしてそれが正解だとすると、もうすぐ赤四角部分の妙法が岳へ分岐するポイントに到着するな、と予想しました。そして実際に歩いてみると、予想した通り間もなく分岐点が現れました。
ここは広義のトラバース道で、かつ尾根筋寄りだったので、上記の二つのピークはくっきりはっきり見えました。これはごくごく簡単な事例ですが、見立ての仕方を大まかに把握してもらえたら嬉しいです^^
この後は沢筋寄りの場合の見方について私見を述べたいと思いますが、これは次回記事に持ち越しで、何卒宜しくお願い致します。
(^O^)
※ おそらく分量が多くなるので、ここでひとまず区切りとしたいと思います。
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