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つながらない権利

2024年2月8日にオーストラリアの上院議会は労使関係法改正法案「クロージング・ループホールス(Closing Loopoles)」を可決しました。

https://ministers.dewr.gov.au/burke/closing-loopholes

今回、話題となったは「つながらない権利(Right to disconnect)」です。
これは労働者が勤務時間外に雇用主や上司からの仕事のメールや電話などの対応を拒否できるものです。特に雇用主による連絡を禁止するものではなく、労働者に対応しない権利を与えるものとしてます。上司がこれを罰することは不可。

具体的に、
 - 雇用契約に記載があるか時間が手当てを受ける場合は対象外
 - 雇用主は緊急時やシフト管理などの目的で連絡しても罰金対象にならない。
ただし、度重なる連絡で被雇用者がフェアワーク(https://www.fairwork.gov.au/)などに申し立てをした場合は罰金になる可能性はあります。

その他にも、日本でも数年前に導入された「派遣法3年ルール」に似た非正規から正規社員への転換は6か月後から適応になります。6か月(小企業は12か月)以上定期シフトで継続勤務したカジュアル(非正規社員)は正規社員への転換を要求できるようになりました。これまでの雇用主からの転換の案内は撤廃されることになります。ただし、雇用主は公平で妥当な事業運営上の理由がある場合、正規社員への転換は却下することができます。

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